血塗られた墓標(バーバラ・スティール)
バーバラ・スティール バスト
バーバラ・スティール バスト
(ウェイン・ストロング原型)
こ、こわいっす。
 眉は手書きながら、目はグラスアイ使用で超不気味。コワイです。


唇の色、超悪いです。
顔にあいた無数の釘穴がチャームポイント。これがないとただのマネキン。

 バーバラ・スティールと聞いて最初に思い出す映画は何だろうか? フェリーニの 『8 1/2』 『甘い生活』 、あるいはガラっと変わってジョー・ダンテの 『ピラニア』 (1978) か、それともやっぱり 『血塗られた墓標』 なのだろうか。

 愚生の場合はデヴィッド・クローネンバーグの
『シーバース』 だった。

 この映画、その昔TV東京で繰り返し放映されていた時期があって、当時何気に観たら
とても昼時に放映するような内容ではなかったので、いささか度肝を抜かれた覚えがある。

 なにしろ、唐突に登場した髭の老紳士がいきなり実の娘を殺害、パンツ一丁になってその腹部を切り裂いて硫酸を注ぐというとんでもないシーンはあるは、ワケ分からん寄生虫は出てくるは、気色悪いゾンビ(正確にはゾンビではないが)は出てくるわで、非常に私好みではあったのだが、ただでさえ
説明不足なところに、これがまた編集で切られている(注)ので話が繋がらず、初見時にはまことにもって良く分からないシロモノではあった。

 この映画でバーバラ・スティールはマンション住人の一人として出演しており、入浴シーンやレズ風からみもあるというサービス振り。もう若くはなかったけれど、
金子国義の絵画から抜け出たみたいな痩せて手足が長く異様に目が大きいデカダンかつマニエリスティックな美しさは健在で、白いガウンなんかをまとっていると絶対吸血鬼に見えるから妙だ。それ以前にフェリーニ作品その他で何度か観ているはずだが、当時まだ代表作を未見だったせいか、これだけ特徴的なルックスでありながらジュリエッタ・マシーナの10分の1の印象も残ってないのが不思議なくらいではあった。

 代表作はやはり
『血塗られた墓標』 だろうか。陰影を上手く使ったモノクロ映像は今観ても美しく、墓から釘穴だらけの顔で目覚めるシーンは美人ならではの凄みがあって一見の価値があろうかと思う。

 最近までソフトが入手難だったためにそのホラークイーン振りに接する機会は少なかったけれど、一部では有るが最近ようやくDVDで50〜60年代の作品が入手できるようになったことは喜ばしい。廃盤になる前に、若くて綺麗な頃のバーバラをぜひ確認しようではあーりませんか。^^


 というわけで、上に掲げた超不気味なヘッドピースは、その 『血塗られた墓標』 のヴァイダ姫をウェイン・ストロングが再現した特注限定品で83年頃の造形。ペイント以外すべてアルヴァーツ・ワックス・モデルでのダイレクトの製作である。

 ペイントは血の気の薄い青白い肌に、例の痛々しい「釘穴」の血糊の赤を配したごく一般的な仕上げだが、特徴的な黒髪は生え際を植毛処理、目はグラス・アイ使用のため非常にリアル。PVCの支柱と特性のプラ・スタンド付きで、仕上げとしては7段階の5番目くらいのレベルである。予算が許せばさらにグレードの高い仕上げも可能だったが、アルヴァーツ・ワックス・モデルの価格設定が非常に高額なためこの辺で落ち着いた。以前イベントで見た仕上げよりは幾分良さそうで、まぁ気に入っております。^^

 四谷怪談でもそうだが、やっぱりお化けは元が美人であればあるほど怖い。このバーバラさんも夜中に見ると、通常のモンスターよりは相当気色悪く、部屋の暗がりなんぞに置いておくと今にも襲ってきそうだ。まぁ、こんな美女なら襲われてもいいかなとも思えたりして、我ながら節操の無さに呆れる今日この頃ではあります。(^o^)>


注)いきなり洗濯機から寄生虫が飛出しておばちゃんを襲うシーンがあるのだが、宿主の口から出た寄生虫が庭から排気口に入るシーンが丸々カットされていたりするさすがテレ東、、、。
2003.7.27
MASKS
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