半魚人

大アマゾンの半魚人

 もし50年代を代表するモンスター映画を1本選べと言われれば、やっぱり真っ先に思い浮かぶのは『大アマゾンの半魚人』(1955)。何といってもキャラクターとしての半魚人の魅力が強烈で、同種の他の映画を寄せ付けない個性がありました。女性デザイナー、ミリセント・パトリックとバド・ウェストモアのメイクアップ・チームの生み出した半魚人の造型は今見ても秀逸で、特に頭部と全身のバランスの良さ、中の役者と完全に一体化したプロポーションの美しさは、ただの着ぐるみとは思えないリアリティを感じたもんです。
 しかし、第2作『半魚人の逆襲』、第3作『半魚人、我らの中を往く』とシリーズが後になるほど造型美が崩れ、特に第3作では「あんた誰?」とツッコミを入れたくなるほど無残に変わり果ててしまいました。もう少しなんとかならなかったんでしょうか、あの毛の抜けたゴリラみたいなのは。

 とゆーわけで、左は私の最も好きな1作目『大アマゾンの半魚人』の陸上用ヘッド。オリジナル・ムービーモールドから素抜きしたものに塗装を施した特注品です。実際の撮影用のものには目にグラスアイが嵌めこまれていて、アップになると無気味にぎらぎら光っていたのが印象的でした。

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