Last update 2001.11.18

試作地図紹介

何はともあれ、机上で考えてばかりいてもしょうがないので、地図を 幾つか作ってみました。作成した地図データについては、以前に記述 したように、

● デザインエクスチェンジ社 MAPIO PRO [日本編]
● 国土地理院 数値地図 50 m メッシュ標高、200000 地図画像

を使用しています。また、地図データー加工のためのソフトも色々な ものを使っているのですが、もう少し作成したい地図がきちっと作成 できるようになったら、まとめて紹介したいと思います。参考までに 利用ソフトを列記しておくと、

● Adobe Illustrator v8.0
● Macromedia Fireworks J v1.01
● カシミール 3D v 7.2.2

を使用しています。

国土地理院の数値地図を使用して作成しているものについては、あく まで配布を目的とするものではなく、広く多くの方からの意見を頂く ためのサンプルとして作成したものです。よって、無断複写その他 流用については、絶対に行わないでください。また、画像中に 「サンプル」の文字を入れてあります。

なお、表示速度の問題と、再利用を防止するために、幅を 450 pix に 制限した地図を載せましたが、実際使用しようとする地図は、もっと 大きくなるため、分割して解像度を上げる予定です。


MAPIO PRO 分県図 東京より

まずは MAPIO PRO(以下マピオ)のデータを利用した地図の紹介 です。マピオのデータは JPG の他、Mac 標準の PICT と、レイヤー 処理が可能な Illustrator 用の EPS ファイルがあり、日本全図、 地方図、分県図ごとにこのファイルが用意されています。この うち EPS ファイルを使ってレイヤー処理を行ったのがこの地図です。 県境、市町村界は表示できるのですが、肝心の多摩川の情報が粗く、 本流と秋川のデータしかありません。これに多摩川への全流入河川、 、用水路等を記述していくのは、気が遠くなるような作業です。


また、ちょっと気になったのが地図自身の精度。パッケージにも 「マルチレイヤーベクトル地図帳」と書いてあり、地図とは言って いないのでしかたのない所かもしれませんが、カシミール 3D を 使って国土地理院の数値地図と重ね合わせ、山頂の経度、緯度を 元に地図のキャリブレーションを行った結果がこの地図です。県境が まったく合わないのが分かると思います。


さらにこの地図を拡大してよーく見てみると、このような簡略化が あちこちでされています。本当の多摩湖は上と下の2つの貯水池に 分かれており、この図のように1つになっていません。また、 細かい所ですが、多摩湖、狭山湖は呼名で正式名称は村山貯水池、 山口貯水池です。

また、このマピオの分県図は、各県ごとの図が整合できず、たとえば 東京都と神奈川県の図を重ね合わせると、県境が2本になってしまい、 また、かなり食い違います。これではちょっと・・・多摩川の地図 には、使えそうにありません。


MAPIO PRO 地方図 関東より

マピオにはもう1つ、地方図というのがあり、全国をいくつかの ブロックに分けた地図があります。この地図は、関東(東京、神奈川、 埼玉、千葉、山梨、静岡、栃木、茨城、長野など)が描かれた図から、 多摩川を中心とした部分を切り出したものです。ラフな等高線(数 100 m ごと)による、標高の塗り分け処理もしてみました。これなら各県 ごとの県境の整合性を気にしなくてもいいのですが、精度の問題は 今1つ、というところでしょうか?これを使う場合には、経度、緯度の 正確なキャリブレーションが絶対必要になると思います。また、 多摩川への流入河川等は、上記分県図同様、その全てを書き込ま なければいけません。


国土地理院 数値地図
50 m メッシュ標高+数値地図 200000 地図画像より

これはほぼ同じ場所を国土地理院 数値地図を使って、カシミール 3D で描いたものです。数値的な精度は無論、美しく細かく描けて いますね。ただし、河川情報は「数値地図 200000 地図画像」の 河川情報そのものですので、20 万分の1の地図に記載されている 情報です。そのためやはり情報が荒く、細かい河川が記入されて いません。標高データーは 50 m メッシュですので、これは問題 ない精度が確保されています。


結論は?

結論は急ぐ必要は全然ないので、ここで「これこれ、こうする」と 書くつもりは全然ないのですが、少なくとも多摩川の流入河川等を 詳細に描くのであれば、現在市販されている殆んどのデジタル データーの地図では役に立たないことが分かりました(残念ながら マピオは高価だったわりには、ワタシには役立ちませんでした)。

とはいえ、通常の方にとっては地図の上の河川など、細かく計測 したり描いたりする必要があるとは思えません。しかし結構 ないがしろにされている部分ですね・・・ちょっとした発見 でした。恐らく国土交通省(旧建設省)の河川局あたりには、 GIS の必要性から、詳細な河川のデジタルデータがあると思います。 ただし、絶対入手不可能でしょう。また、入手可能であったと しても、ワタシ個人の信条として、出来る限り旧建設省関係の データは使いたくないので、使わないでしょう。

で、おぼろげながら見えてくる河川地図データの作成方法ですが、 古式ゆかしく、5万分の1地形図あたりの地図からトレーシング ペーパーに写し取る、といった手法が有力視されています。でも、 コレやると、多摩川流域地図のために、数十枚〜数百枚の地図を 写さないと出来ないんだよナー・・・。

このページ、つづく・・・

PS. どなたかいい知恵がありましたら、是非とも こちら までご一報ください。金一封は出ませんが、夕飯 or ビール1ダース ぐらいはおごりますので・・・(笑)。



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