『葦牙』の会
「春の文学フリマ」参戦記

尾張はじめ


 
「『葦牙』の会」は五月十一日に行われた「春の文学フリマ」にブース出店した。この催しは大塚英志氏の呼びかけで二〇〇二年から始まっている。昨年は出店希望者が多く、私たちも抽選にもれて出店できなかったほどの人気で、今年から年二回の開催となった。

 会場の秋葉原に着くと出店者がぎっしり、なんと一、二階合わせて一五八の出店者で大変な熱気である。開催時間になると参加者が大勢押しかけてますます大賑わいである。出店者、参加者ともに若い人が圧倒的に多い。シニア世代のわが葦牙の会はやや場違いな印象である。若者の活字離れなどと言われているが、文学サークルがこんなにあるとは、大いに結構な事である。全体的な傾向があって、マンガ的なサブカルチャー風、破滅や耽美的な傾向、ライトノベル、SF、ファンタジーなどが主流である。社会科学系は皆無で、この点でも葦牙の会は異色である。

 よく見渡すと、そこそこに売れているブースとさっぱりのブースがある。自由競争だからここでも格差社会である。となりの「破滅派」というブースが結構人気である。一体どんな内容なのか?キャッチフレーズは、「常に破滅しそうで、一見して不真面目」というものだそうだ。過去の無頼派というような文学とは無縁で、「破滅」を気取って楽しんでいるようにしか見えない。まあそういうお気楽さが人気の原因かもしれない。重厚で壮大なのは敬遠されるのだろう。

 『葦牙』の会はチラシまで用意して臨んだが、売れ行きはボチボチ、本誌とジャーナル数冊ずつという結果だった。次回以降も出店するなら作戦が必要だろう。呼び込み?サクラ?

バックナンバー一覧】 そんなもので売れるのか?とにもかくにも若者文化の一端に触れただけでも貴重な体験だった。出店に参加した皆さん、お疲れ様。

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