『葦牙』合評会2009の報告


執筆者と読者の交流を中心にした『葦牙』35号の合評会2009を下記のように催しました。

合評会のご報告

『葦牙』35号が発行され、今年も読者の皆様と執筆者が交流を深める合評会を催しました。
会場は丹沢に囲まれた山岳センター。
森林浴をかねて頭と身体のリフレッシュ!

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◆日時◆2009年9月22日(火・祝)13;00 〜 9月23日(水・祝)12:00

◆会 場◆神奈川県立山岳スポーツセンター
神奈川県秦野市戸川1392
 рO463―87−9025 




合評会報告     尾張はじめ

小田急線の渋沢駅からバスで15分ほどで大倉に到着、県立秦野戸川公園は広大な敷地である。
『葦牙』35号の合評会が開催された県立秦野山岳スポーツセンターは、丹沢のふもとで、自然にあふれた会場である。

 第一部は昨年亡くなった加藤周一追悼特集、沖縄、アメリカなどの主要論文の合評である。編集委員各氏 の力作がそろった。山根氏の「裸にして武装されざる人間の証言」は、もともと霜多正次論として書いていたものを加藤周一追悼特集に入れたという経緯はあったものの、重厚な論考となった。ジグラー・ポール氏の「沖縄の地位」は、沖縄をめぐる地政学的な問題を分析したものであり、さらに続編が期待される。武藤氏の「いま、亀次郎の怒りを聞く意味」は瀬長亀次郎の日記「不屈」出版を記に書かれた力作である。どちらも今日の沖縄問題を鋭く分析している。武藤氏の「オバマさんのソフト・レボリューション」はやわらかいタイトルに反して、世界中で話題となっているオバマ大統領の登場を「市民革命の更新」という概念で定義した力作である。同時にオバマ氏のベトナム戦争への評価やアフガン戦線への構築などは厳しく批判しており、的確な評価と言えるだろう。アメリカでの黒人大統領の誕生という、「ソフト・レボリューション」に呼応するかのように日本でも総選挙で民主党政権が誕生した。どちらも市民革命というには端緒についたばかりの現象だが、今後の推移を見守り、実りある社会改革を実現したいという意見は多く出された。  

夕食をはさんで第二部は中川みのる氏の書評などの合評、「権力を取らずに世界を変える」というテーマが議論された。ジョン・ホロウェイの著書は、マルクス主義のプロレタリアート独裁を真っ向から否定するような命題だけに多くの意見が寄せられた。  

二日目に会場をパークセンターに移しての第三部は創作の合評である。牧梶朗氏の「アフリカへ翔ける影」は力作である。前作である「アフリカから吹いてきた風」から8年、満を持して発表された作品である。バラク・オバマの「マイ・ドリーム」や松本仁一の「アフリカ・レポート」などの紹介もあり、家族関係とアフリカという大きなテーマを深める作品だと思う。金井英三氏の「KASUGA ハイツ」と共に参加者からは大変高い評価が寄せられた。

合評会終了後は時間のある人は鶴巻温泉「弘法の里湯」に寄り、二日酔いと寝不足と夏の疲れをまとめて癒しました。


◆交 通 小田急線渋沢駅北口下車(渋02)大倉行きバス―15分―終点大倉下車 徒歩7分
◆費 用 1泊2食付 7,000円(研修室使用料、資料代等を含む)

◆交通費 小田急新宿―渋沢◇650円(1時間20分前後)[秦野までロマンスカー利用/特急券600円]
JR東京―小田原◇1,450円(1時間30分前後)[小田原まで新幹線利用/自由席特急券1,680円指定席特急券2,190円]
小田原―渋沢◇240円(20分前後)
渋沢駅―大倉バス停〈神奈川県立秦野戸川公園〉◇バス200円(各自昼食を済ませて山岳センターに集合)

◆日 程
 9月22日(火)13:00 
     
13:30〜17:00  合評会〈〉 研修室
17:30〜20:00  ―〈シャワー・夕食〉―
20:00〜22:00   合評会〈

9月23日(水) 
朝食後、山岳センターをチェックアウト
9:00     
「風の吊り橋」を渡り、バス停前のパークセンターに移動
9:30〜12:00  合評会〈〉 パークセンター2F会議室
12:00      解 散
〈合評風景・提供・尾張はじめ〉


〒113-0033 文京区本郷1−1−1−202 いりす内 「葦牙」の会
03-5684-3808 Fax 03-5684-3809 E-mail: irispubli@jewel.ocn.ne.jp

参加できなかった方々には『葦牙』35号についての読後感想、ご意見など葉書・電話・FAXでお寄せいただければ、今後の編集に役立てたいと思います。