カーハント

カーハント

 ゲームセンターで「ヘッドオンパート3」と宣伝された事もある通り、セガのドットイート最終作。当初は「ディープスキャン」と2in1筐体で登場した。しかし共通しているのはルールの約半分とキャラクタぐらいで、「ヘッドオン」で確立された要素をあえて捨て、新しい方向に挑んでいた。

メーカー:セガ
コース :
 トラックでなく迷路状で、わかり易く一言で言えば「パックマン」みたいになっている。また壁の飾りには何種類かあり、後述するインケンヤの登場に少し関わって来る。注目すべきは画面下部で「パックマン」にも無かった立体交差があり、インケンヤとの対応に重要な意味を持つ。しかもこの交差部の真下は自車と敵車が同時に進入すると、何と衝突せずすれ違ってしまう(笑)これはデモプレイでも見る事が出来た。なお面クリアのたびに4種類づつ色変わりすると言う情報追加があり、これまたナムコの「リブルラブル」を先取り!
自車  :
 水色で、先頭はちょっと片側だけ欠けて左右非対称になっている。今走っている方向からバックしようとすると、半分の速度でしか走れない(いきなり方向を変えると動きに難が出るハンディは「コマンダー」にもある)でこの時だけだったと思うんだが「チチチチチッ…!」と独自の音を出す。

レバー :レバーを倒した方向に進む、つまり一般的な4方向移動ゲームと同じ。
自車失敗:グラフィックは「ヘッドオン」と同じだが、色が青と灰色、音が「ボワァン!ポヨポヨポヨポヨ…」。
敵車  :
 2種類いる。当時のインストカードからの覚え書きを書くと
「ボーソーゾク(青)やたらとばして走り回り迷惑千万」
「インケンヤ(赤)特定の場所(画面左右上の特定の壁飾りの所)を過ぎるとピッタリくっついて来るので、止まると追突されます。橋の下を通ると消えます」なおインケンヤ登場中は小さく「チュンチュンチュンチュン…!」とパトカーみたいな音がする。
面クリア・難易度:
 面の進みまでは余り見なかったので、特筆する事は無い。クリアすると「ヘッドオン」でお馴染みBONUSマークが点滅するが、色は青で、音は「ボパパパパパ!ボパパパパパ!…」。2面からボーソーゾクが2台になるのは説明不要でしょうか。
その他 :
 最大の特徴はその色と音。色は「ヘッドオン」の青地に黄&赤と言うスタイルを捨て、黒地に青&灰と言う独特なものになった。しかしいかなるカラーメディアでもよく使われる赤が、当ゲームではインケンヤぐらいにしか使われてない為、はっきり言って暗く目立たなかった。音は「ヘッドオン」のリアルさを捨ててコミカルになり、例えばゲーム中は「グワワワワワ…」「ボワワワワワ…」。ただこの音はごもった感じがして、どうも響かなかった。

 私は当ゲームが非常に気に入っていたので、ゲームセンターで見かけると、いつもチャンネルスイッチを「ディープスキャン」から変えていた。しかしデモプレイが始まった途端、両車がコの字型にカーブしてすぐ衝突すると言うパターンのデモがやたら多かったのは、いただけない。

 現実には当ゲームは人気も知名度も低かった様で「ディープスキャン」のみのボックス型筐体が出たり、昨今のメガドラ用ソフトでも同世代のゲーム達がおまけ収録されながら、当ゲームだけ収録されていない事からもわかる。前述通り色が悪かった事、ある種の難易度が薄れた事等が理由だろうか。レバーによる自由な移動・通路や敵の多様化・コミカルな音と色等数々の先見の明は残念ながら当時受け入れられず、それらは皮肉にも他メーカことナムコから少し後に登場する「パックマン」で開花する事になる。

 ゲームオーバー  アト1カイアソベマス