スターホーク

スターホーク/レーザーウォーズ

メーカー:
 私は長年、「レーザーウォーズ」がタイトー(かアメリカからのライセンス)であり、もう1つは海賊版だと思って来た。がある掲示板で話題に出して別の方から頂いたコメントから、もう1つはセガ「スターホーク」である可能性が浮上し、調べた所、結局はCinematronicsと言うメーカーの「スターホーク」がオリジナルであり、それぞれソフト面以外に違いがあるらしい事がわかった。この為ここではまずソフト面の共通したルールを説明し、最後に両メーカー版の違いを並べて紹介する。

ゲームの概要・背景等:
 システムは米でアタリがお得意とするベクタースキャンの為白黒画面だが、「スターウォーズ」にもあった溝付き通路がワイヤーフレームで延々と前に続いている。詳細は関連LINKを参照。

自機:3D視点シューティングなので照準のみ。プレイヤー1と2でデザインに違いがあるが、これは関連LINKを参照。

敵:
 決まったコースを決まった色のワイヤーフレームの宇宙船が動き(点数も宇宙船によって決まっている)デモの時もずっとそのまま。照準をあわせて「ヂュン!」と言う音と共にレーザーを発射すると、爆発音がして、敵を構成している線がバラバラになる。(この辺はアタリ「ルナーランダー」が地面に激突した時と同じ演出)敵は攻撃して来ないが、一つだけ特別にゴーストシップ(両ゲームで訳の違いがあるが、詳しくは後述)と言うのがいて「キュウー、キュウー!」の音と共にレーザーを撃って来ると、自分が一定数減点される。ただし撃てば一番高い点数。つまり「インベーダー」のUFO的存在。

デモ:話が前後するがゲームオーバーは持ち時間制で、ゲームを始めた時も終わった時もデモ等が無く、いきなり照準が出たり消えたりする。

その他:
 「ザ・ベストゲーム」において、タイトルだけで内容のわからないゲームは「すみません、わからないっス、君の情報を待ってまっス」とカット描きで誤っていたが、「レーザーウォーズ」「スターホーク」どちらもそう対応されていて、私は小さな失望と怒りを覚えたものだ(笑)それと最後になったが「スターホーク」が琵琶湖タワーで何と2000年9月まで動いていたそうだ。東京から行こうと計画していたら無くなってしまい、私は地団太踏んで悔しがっている。

 で最後に両者を並べて比較すると、以下の通り。
日本のライセンスメーカー セガ タイトー
ゲーム名 スターホーク(オリジナルと同じ) レーザーウォーズ
画面の色 ただの白黒 それぞれ敵の通り道に色セロハンを装備
レバーとボタン 普通のやつ(今のアストロシティに近い) 操縦管風に一体化されていた
Ghost Shipの訳 ゴーストシップ 海賊船
ゲーム中の音 無し 「ヘッドオン」のデモ時と同じ「…コーッ…!」と言う音
 よく読んでもらえるとわかるが、セガ版の方がCinematronicsのオリジナルに近い反面、「レーザーウォーズ」の方が筐体に細かい改良をされていて、全体的に出来が良かった様に思う。「レーザーウォーズ」の方が印象に残ったのはそれが理由の一つだろう。また同時期にアメリカのベクタースキャンゲームの代表格だった「アステロイド」においても、タイトー版は色セロハン追加とレバーの違いがあり、メーカーによる特徴の一つと見るべきだろう。

関連LINK:Takaさんの洋ゲー研究所

 ゲームオーバー  アト1カイアソベマス