ウエスタンガンII

シェリフ/ウエスタンガンII

 「シェリフ」は「インベーダー」のシステムをアレンジしたゲームとしては斬新であり、知名度も高かったので説明の必要は無いだろう。当然複数の懐ゲーページが解説しているので、詳しくはそちらを参照して頂きたい。

 問題はタイトー「ウェスタンガンII」。名前から「シェリフ」と違うゲームのパート2を連想するが、実は両者は全く別のゲームである。「ウエスタンガン」は2人が撃ち合うゲームだが、題材が西部劇のシューティングゲームと言う事で、このゲームに名前を貸しただけなのだ。さてこの「ウェスタンガンII」は当時のタイトーコピーシリーズでは一番トホホな出来で、実際私の街は勿論、大きなタイトー直営店でもイマイチ見かけなかった。と言うのはゲームのシステムはそのままにすることが多かった中、当ゲームはそれなりのアレンジを行ったのだが、それが全部ウラ目に出てしまったのだ。以下「シェリフ」との違いを説明しよう。

相違点 シェリフ ウエスタンガンII
射撃方向指定 8方向ダイヤルスイッチ レバーに従う
射撃実行時指定 8方向ダイヤルスイッチに従う レバーに従う
解説 後に移動と射撃を一つのレバーで担当する「シェリフ2」も出たそうだが、私は見た事が無い。かわりと言っては何だが、移動と射撃をそれぞれ別々のレバーで方向指定し、発射は射撃側レバーの根元を押すと言うカスタムも見た事がある。 こちらは移動と射撃を同時に出来た訳で(左の「シェリフ2」もそうですね)操作が簡単になったメリットはある反面、ある方向に動きながら別方向に撃つと言う「シェリフ」独自のテクニックが使えなくなったので、この辺がユーザーには嫌われたらしい。
シェリフのデザイン 何と言うか…オリジナルですね(笑) 顔とか変えてあり、特に被弾すると変わる(頭が破裂?)
ならず者(敵)の足 3種類どの姿でも同じ長さ 3種類に応じて片足が長く伸びる

 次に「シェリフ」(と「スペースフィーバー」)の大きな特徴とも言えるBGM。これが面白い事に半分程差し替えられている。全部書き出すと…
相違点 シェリフ ウエスタンガンII
ゲーム開始直後 「ウイリアム・テル」2小節 「シェリフ」と同じ
ならず者外周16〜14人A オリジナル曲 「雪山賛歌」4小節
ならず者外周13〜11人B オリジナル曲 「シェリフ」16〜14人Aと同じ
ならず者外周10〜8人 3人づつ減るたびに違うオリジナル曲 「シェリフ」とまた違うオリジナル曲
ならず者外周7人以下 3人づつ減るたびに違うオリジナル曲 「シェリフ」と同じだが1オクターブ高い
ならず者内周のみ オリジナル曲 「シェリフ」と同じ
コンドル飛翔 「コンドルは飛んでゆく」1小節 「シェリフ」と同じ
コンドル被弾 オリジナル曲 「シェリフ」と同じ
面クリア時ボーナスが無い時 オリジナル曲 「シェリフ」と同じ
面クリア時ボーナスが有る時 結婚行進曲A 結婚行進曲B
自機被弾時 オリジナル曲(コミカルだったりする) 「葬式行進曲」2小節
ゲームオーバー直後 オリジナル曲(有名西部劇のテーマ?) 「シェリフ」と同じ

 上記のAとBは説明も必要だと思うので、ここでしておこう。これは面開始後、敵を一切撃たずに最初のコンドル(コンドル飛翔もならず者が内周に入るのも、BGMの繰り返し回数でわかる)が飛び終えた後、BGMが何故かAからBに変わってしまうのだ。普通のプレイヤーならガンガンならず者を片付け始める為、Bはめったに聞かれない筈だが、それでも私は数回目撃している。やはり射撃のシステムが面倒でなかなか撃てない人がいたからか。それにしてもBなり敵が12匹以下になった後のBGMなり、「シェリフ」からいー加減に加工した「ウエスタンガンII」のやる気無い選曲がうかがえる(苦笑)

 3面クリア毎にヒロインが出て来てハートマークがあふれ、ラストが結婚行進曲になって点数が2倍になるが、日本人が通常良く知っている結婚行進曲は2種類あり(曲名がわからん…)「シェリフ」に対し「ウエスタンガンII」はもう一つの曲を使った。ちなみ一つ例を挙げると「ちぴまる子ちゃん」で凄く嬉しい事があった時のBGMは「シェリフ」と同じ曲のアレンジである(この説明で何人わかるか…?)
 ついで上級者向けの必勝テクニックも。1つ目は内周に入った敵しか撃たない事。外が30・内が60点なので(点数が30の倍数なのは「インベーダー」の影響で「スペースフィーバー ハイスプリット」も似た制度)内周だけ撃てば1面づつ稼げる最低得点が最高になる訳だ。「ギャラクシアン」で滑空してくる敵だけ撃つのと同じと思いねぇ。

 2つ目は内周を縦でなく菱形のみに規則的に移動しながら、外周の敵を斜め方向のみにこれまた規則的に撃って片付けて行くもの。全て外周で片付けるので前者より点数は半分であり、完璧な速度と正確さが要求されるが、出来ればあれよあれよと言う間に面クリアしてしまう。こちらはダイヤルスイッチの無い「ウエスタンガンII」の方が向いていた様だ。こんなのを平気でやれた人達が「ミサイルコマンド」「バブルボブル」等を瞬時にクリアしつつ、現代において格ゲーを手足の様に操る神業師と化しているのだろう。

関連LINK(「シェリフ」のみ)
 なお下で紹介している「シェリフ」の画面は全て白黒になっている。これは「スペースフィーバー」「ヘリファイア」と同じ理由で、ゲームそのものが白黒だった訳でなく、とある参考元(謎)の任天堂の初期カラーゲームが白黒でしか表示されない為だ。本当の色を説明しておくと「インベーダー」同様特定の場所に特定の色しか付けられない基板で、外周→水色:外周から内周に入る矢印→赤:内周→黄:コンドルの飛ぶ場所→紫となっている。「ウエスタンガンII」も全く同じ。
アーケードゲームデータベース      おもいでのゲームコーナー      ヲヤヂの惑星      GameMillenium      懐(レ)ゲーの部屋

 ゲームオーバー  アト1カイアソベマス