パンサー

パンサー

メーカー:
 アイレム。さる話によるとここで紹介している「コマンダー」「グリーンベレー」に続く陸戦ゲームパート3らしいのだが、キャラ構成は全く違う。パンサーとは豹の意味で、ミリタリーマニアにお馴染みナチスドイツの戦車の名である。

自機:
 当然戦車だが、前2作のが1文字分のキャラだったのに対し、当ゲームはナムコ「タンクバタリアン」やそのヒットで作られたユニバーサル「戦国の自衛隊」同様に2×2=4キャラ分で作られており、「タンクバタリアン」の亜流と言える。
 特徴はコンパネにも現れており、横2方向レバーはともかくとして、この他に巨大な前後進レバーが右手側に設置されている(「ルナーランダー」の逆噴射によく似ており、最近なら「電車でGO!」のマスコンを思い出してくれるといい)そして画面上に照準があり、弾はただ撃っても直線上に命中したものを倒すのでなく、照準で定めた地点に命中する。つまり「ミサイルコマンド」や「ゼビウス」の地上弾と同じ。
 また便宜上この項目に書くが、あちこちに緑地が存在する。これは「バトルシティ」「タンクフォース」の様に敵等が見え難くなるのでなく、着弾しても敵に被弾しない森林地帯である。

敵:
 こちらも同様に4キャラ分の戦車が画面上部から出てくる。ただし被弾するとただやられるだけでなく、攻撃不能(「第3惑星」の様に砲塔が少し欠け、動けるが射撃してこない)や移動不能(火を噴きながら左右に尻を振るが、動かない)も存在する。
 そしてボスキャラも存在し、登場するとBGMが鳴ってザコ戦車は後退して行く。ボス戦車は確か、より大型で何発か撃たないと駄目だったかな?これが倒されたら当然面クリア。

マイコン移植:
 難しそうなフィーチャーのゲームだが、実はPC-8001でしかもオールBASICのものが一作品ある。これはPC-8001用のBASICゲームばかり載せたある書籍(誌名失念)で、当時数少なかった女性プログラマーの製作だと言う(今考えると男のゴーストライターだったか怪しいもんだが)その自称彼女が毎日BASICでゲームを作り続け、計40作が載っていると言う本で、当ゲームも照準などそれなりに表現していた。その本では「ラリーX」の様に画面の一部しか見えない要素を「平安京エイリアン」でやった「平安京スキャナー」なんて凄いゲームも載ってたが、決して画面がスクロールする訳ではない、単に画面の6分の1以外は真っ黒になって見えないだけなのだ(笑)当時「GET@」「PUT@」と言う命令文(@もちゃんと命令語に入っている)を使うと、そんな事も出来た。

その他:
 前述した緑地・攻撃不能・移動不能は、この頃から流行り始めたウォーゲームで使われていた概念である。当時アイレムに戦争もののゲームが多かった事から(これは渋谷洋一氏も「バイナリ・アナリシス」で書いている)、デザイナーが意図的にウォーゲームをヒントにしたのかも知れない。
 最後になったが設置数は少なかった様で、私も武蔵関の個人系ゲーセンで一回見ただけ。なお業界誌「ゲームマシン」に、当ゲームの画面を大写しにした写真が掲載されており、国会図書館で閲覧可能。

 ゲームオーバー  アト1カイアソベマス