インベーダー基板流用ゲーム達

インベーダー基板流用ゲーム達
〜タイトー黄金時代に狂い咲きしたセコハンゲーム〜

はじめに

 当ページのメインは「スペースインベーダー」直後の作品だが、その頃一部のゲームには、色や音が2種類あった。おかしな色だったりUFOの音がするゲームに遭遇した人も多いのでは? 当時の画面を掲載しているページでも、2種類の色が見つけられる事がある。知ってる人は知ってるが、これは「インベーダー」の基板流用による産物なのだ(以下「インベーダー基板流用」と称す)

 繰返し話しているが、ゼビウス以前については我々がリアルタイムで経験した事でも、書籍等に書かれない部分が多い。渋谷洋一氏等の記事でも該当画面は出ているが、インベーダー基板流用については執筆の記録が無い様だ。これらについても情報を残す価値があると考えるので、今回こんな情報を掲載する事にした。
その歴史

 現在当たり前のシステム基板の概念は、「インベーダー」を筆頭に「ヘッドオン」「ギャラクシアン」等が登場し始めた頃だった(ただし現在のアーケード史では、システム基盤はゼビウス以後とされており、インベーダー基盤は正式には認められていない)

 タイトーは「インベーダー」で他社を大きく上回った反面、ブーム後にリスクを背負う。余剰になったインベーダー基板は他のゲームに流用するにしては、特定の場所に特定の色しか付けられず(これはここでも「固定カラー」と呼ぶ)抵抗器で機械的に出すだけだった音。これが貧弱過ぎて他に殆ど流用出来なかった。一部のメーカーは「インベーダー」の亜流を作った時点で、それぞれに独自の色を付けられる技術が、タイトーを追いぬいていた。

 結局全国のタイトー系ゲーセンにおいて、色や音が「インベーダー」と同じと言う奇妙なゲームがあふれる結果になった。なお色は流用出来ても音が流用出来なかったゲームや、インベーダー基板に頼らないと言うか全く互換性が無いゲームも同時に作られている。

 インベーダー基板流用は80〜81年頃から作られなくなり、以後はタイトーでも「フィッター」「マリンデート」等、ギャラクシアンと同程度となった。現在ゼビウス以前に出会う殆どの手段はMAMEであり、あちこちのページの画像も殆どMAMEと思われる。MAMEも最初は白黒あるいは「インベーダー」と同じ色だったが、オリジナルに近い色に修正されつつある。

 なお他の方のページでは「ナツゲー化石館」さんの他、基盤コレクターの視点では「ヲヤヂの惑星」さんにも一部関連記事があるので、興味ある方はリンク先からそちらも参照。
インベーダーの音とは

 理解に重要なファクターとなるので、ちょっと詳しく書いておこう。「インベーダー」の音はプログラムされたものでなく、抵抗器を挟んだ8個の回路があり(8個ってのがやはりデジタル!)開発時には抵抗をとっかえひっかえして作り出したそうである。ボリュームもそれぞれ独自と全体両方が存在し、故障や自己修理の場合は特定の音だけ聞こえなくなったり、おかしな音になる。なおハード面ではむしろ基盤に首を突っ込んでる方が詳しいのだが、私はやっていないので(^_^;)例えば各音源の並び方としてはいー加減です。
音の種類(私命名) 音の感じ 解説
インベーダー移動1 ブッ(高い)  この2種類を組み合わせて、1拍子目から4拍子目まで下がり続ける「ブッポン・ブッポン・ブッポン・ブッポン…」の4拍子にしている。各社のインベーダー亜流ではこの辺がかなり違っていた。
インベーダー移動2 ブッ(低い)  またインベーダー基盤流用でもこの音は非常によく流用されたが「インベーダー」の様に細かく区切らず「…ブーッ…!」と流し続け、音の変化があっても高めと低め2種類しか使わない場合が殆どだった。4段階にしたのは「インベーダー」だけ。
砲台発射 ピシ!  シューティングゲームなら使われ方は「インベーダー」と殆ど同じ。どーでもいいけど「ルナレスキュー」に限って「キッ!」と言うしゃっくりみたいな音が多かった。ルナレスキュー中心のコピー基盤かい?
インベーダー被弾 ピチュ!  シューティングゲームなら使われ方は「インベーダー」と殆ど同じ。
UFO移動 チュウチュウチュウチュウチュウ…!  UFOの音はどちらも、インベーダー基板流用で大変よく使われていた。
UFO被弾 コワコワコワコワコワコワィィン…!  最近のUFOキャッチャーにも被弾音がするものがある。ちなみ「欽ちゃんの仮装大賞」の合格時に被弾音がするが、これは番組が始まった当時、インベーダーブームだったからだそうだ。
砲台増加 ビビービビビビビビ!  他のゲームでも使われ方は「インベーダー」と殆ど同じだが「オズマウォーズ」でエネルギー補充音に使われた事は特筆すべき。「インベーダーDX」ではこの音がかなり似ていない。
砲台被弾 グオォォォン!  他のゲームでも使われ方は「インベーダー」と殆ど同じ。カラー版は固定カラーでも被弾時のみ画面が真っ赤になるのが当時斬新だった。

ゲーム別レビュー(将来は色と音についてゲーム別に、オリジナルと流用を比較し解説する予定です)

タイトー
 インディアンバトル  スペースチェイサー  バルーンボンバー  ポラリス  ルナレスキュー  ルパンIII世

タイトー以外
 アトムスマッシャー  アドベンチャー  オズマウォーズ  スペーシアン  THE 悟空  ローリングクラッシュ  ブラックビートルズ  与作(ウイング版)

 ゲームオーバー  アト1カイアソベマス