Gravitier

Gravitier

 この作品を一言で表現すれば、「アステロイド」+「ルナーランダー」。どちらか一方でもそこそこ難しいのに、2つを合体させるとは無茶をするものです。プロトタイプは「Luner Battle」と言い、少し難易度を下げて出したのが「グラビター」ですが、それでも十分難しすぎる。そのあまりにも高い難易度のせいで敬遠され、アタリで最も売れなかった作品(の内の1つ)だったそうな。

 以下の内容に関しては、MAME でチェックしようにも難しすぎて確かめられなかった部分が多々ありますので、腕に自信のある方はぜひチャレンジしてチェックして下さい。
操作系

 「アステロイド」のアタリ純正筐体のように、左右旋回のボタン2つ、Fire(弾の発射)、Thust(推進)、Shield/Tractor(シールドと燃料補給の兼用)の計5ボタン。規定数の自基がやられるか、燃料がゼロになるとゲームオーバー。注意点を挙げておくと、
ゲームは4つのレベルから構成

 1つのレベル内には3種の太陽系があり、それぞれ自基のベース、4つの惑星、Red Planet、Death Star から構成されています。 ゲームが開始されると、まず自基のベースを中心に、第1太陽系全体が1画面に表示されます。

 Death Star は羽車のようにくるくる回っている星で、太陽系の重力源になってします。だまっていると Death Star の方向へ引っぱられてしまいますが、ぶつかると自基は死にます。

 Red Planet には敵の基地があり、Alien Ship(1基 100 点)がここから出てきて、自基を追いかけ攻撃してきます。自基と Alien Ship がある程度以上接近すると、双方とも異次元空間へワープし、そこで1対1の DogFight になります。どちらか一方がやられるまで、元の空間には戻れません。ただし、この異空間では重力は働かないので、比較的やりやすいと思います。

惑星

 脇には始め 2000〜9000 点の得点が表示されていますが、これは各惑星におけるミッションを遂行した時のボーナス点の最大値で、時間が経つ程だんだん減っていきます。もちろん、この初期値の高い惑星ほど難易度は高いです。

 自基がどれかの惑星に到達すると、今度はその惑星が舞台となり、画面は「ルナーランダー」風に切り替わります。この場面では、だまっていると惑星の重力によって地表面へ向って落下します。ここでのゲーム内容は、正に「ルナーランダー」にシューティングを加えた感じです。なお、地表に着陸はできないので注意。

 各惑星においては、地表面に配置されている Red Bunker(赤色の砲台で、1台 250点)をすべて破壊することが目的です。Rammer(赤色の UFO で、1基 100点)も時々登場して攻撃してくるので注意。地表のところどころには、青い Fuel Cell が埋まっています。Tractorボタンを押すと、自基の背後から Tractor Beam が(逆噴射のように)放射されますが、このビームで Fuel Cell を吸い上げることにより、1個当たり 2500 fuel unit 分のエネルギーが補給されます。惑星内のすべての Red Bunker を破壊すると、"MISSION COMPLETE" と表示されますので、Rammer の追撃をかわして、惑星の重力圏より脱出してして下さい。無事脱出すると、ボーナスが入ります。前に述べたように、早くクリアするほど高いボーナスが入ります。

 なお、各レベルの1番目の太陽系における、最初にミッションを遂行した惑星に対してのみ、スーパーボーナスのフィーチャーがあります。最初にクリアした惑星の難易度が高いほど、大きな点数がスーパーボーナスとして入ります。(下表参照)
ボーナスの初期値スーパーボーナス
2,0000
4,0002,000
6,0006,000
8,00012,000
9,00020,000
 Red Planet のミッションは他の惑星と異なっています。Red Planet の中心には原子炉があり、規定時間内に原子炉を破壊して脱出することが目的となります。ここでは敵の攻撃はありませんが、うずまき状の非常に細い通路を、重力を制御しつつ通らなければならないので、操作は大変難しいです。 "MISSION COMPLETE" すると、ボーナス点に加えて、エネルギーが7500 fuel unit 追加されます。

 Red Planet 以外の4つの惑星のミッションを遂行するか、Red Planet のミッションを遂行するかのいずれかで(双方ではない)、1つの太陽系をクリアしたことになり、次の太陽系に進みます。Death Star や Red Planet の位置は変わり、各惑星のボーナス初期値はすべて 9000 点からスタートしますが、それに伴って、各惑星の地表面の形はより複雑になり、難易度は上がっていきます。

 3つの太陽系をクリアすると、第1レベル終了です。第2レベルでは、パターンは第1レベルと同様ですが、今度は重力が斥力になっています!そして、第3レベルでは再び重力は通常の引力に戻りますが、今度は惑星の地表面が目に見えない暗黒宇宙になっていいます。さらに第4レベルでは、重力が斥力の暗黒宇宙になっています。

 ゲームオーバー  アト1カイアソベマス