Robotron 2084

Robotron 2084

 お腹一杯になるほどの情報追加しちゃいましょう(笑)


ストーリー設定

 デモ画面で出てくるストーリーを訳してみると、こんな感じ(注:かなり意訳入ってるんで、使用の際にはその点御留意を)

「とどまるところを知らない人類の探究心の結果、西暦2084年、人類はついに「ロボトロン」を完成させた。しかし、ロボットたちは進化をとげ、ついには自分達を造り出した人類よりも優位な存在となってしまった。ロボトロンたちの完璧な論理回路はこう結論を下した。:

『人類は役立たずだ。皆、抹殺するべし。』

 君が人類の最後の望みだ。遺伝子操作の誤りによって、君は超人的なパワーを授かった。君の任務はロボトロンたちの暴走をくい止め、生き残った人類の家族を救うことだ」


敵について

 ロボトロンは5種類あるのですが、各々について若干補足を。これらの他、次のような敵もいる。
名前 得点 解説
GRUNT ROBOTRON100 GRUNT は Ground Roving Unit Netwerk Terminator の略。ひたすら君(主人公)に向かって突進してくるだけで、飛び道具の攻撃は一切しないが、とにかく数が多いところがやっかい。
HULK ROBOTRON 生き残っている家族を探し出して抹殺するのが目的で、原則として君には向かってこない。しかし破壊することは不可能。
ENFORCER ROBOTRON150 SPHEREOID によって造られたロボトロン。君に向かって突進しつつ "Guided Mine"(25点) を放つ。
TANK ROBOTRON200 QUARK によって造られたロボトロン。早い動きで "Bounce Bomb"(25点) を撃つ。Bounce Bomb はスクリーンの端に当たると跳ね返ってくる。実は Bounce Bomb は1基につき20発しか撃てない。
BRAIN ROBOTRON500 人間を邪悪な「PROG」に改造してしまう特殊能力をもつ。"Cruise Missile"(25点) を撃つ。Cruise missile はジグザグな動きで君をどこまでも追いかけてくるので、迎撃するしかない。
SPHEREOID1000 「ENFORCER ROBOTRON」を造り出すようにプログラムされている。
QUARK1000 「TANK ROBOTRON」を造り出すようにプログラムされている。SPHEREOID と QUARK は早めに倒すべし。
PROG100 BRAIN ROBOTRON によって敵として改造されてしまった人間。残念ながら、元には戻せないので殺すしかない。
ELECTRODE 三角、四角や*型などの障害物。触れると死んでしまうのでとにかく破壊すべし。
 なお人間の家族を救出すると、1000点〜5000点の高得点。
開発秘話

 Eugene Javis氏は当時、交通事故で右手をケガして自由に動かせなかった。そんな状態でもゲームができるようにと、2本のジョイスティックを使う操作系を思いついたらしい。

 「Berzerk」はこのゲームの元ネタ。「Berzerk」はJarvis氏の好きなゲームだったが、進行方向にしかショットを撃てないことが彼には不満であった。そこで、2本のジョイスティックの1本を進行方向専用、もう1本をショット方向専用にすることで不満を解消した。もう1つCommodore社のマイコン、Pet用のゲームで「Chase」という作品も元ネタの1つであるらしいが、どんなゲームで何を参考にしたかは不明。

 Jarvis氏は当初、「Robot Wars: 1984」いうタイトルで、画面がスクロールするタイプのものを考えていたらしい。が、当時のハードウェア事情から結局固定画面タイプにになり、タイトルも「Robotron: 2084」に変わった。彼はその後も自分が思い描いていた理想のゲームを追求し「スマッシュTV」や「NARC」を作ったのであった。
余談

 「Robotron」の "tron" が、当時ディズニーが製作中の映画「Tron」とかぶっていたため、ディズニーは Williams社を訴えたが、結局 Williams社が勝訴した。なお映画「Tron」に基づいた Bally/Midway社 のゲーム「Tron」の方は、当然ディズニー承認の下でつくられたものである。

 ゲームオーバー  アト1カイアソベマス