Skydiver

Skydiver

 今回もマニュアルげっちゅーしたし、他にもええネタ仕入れたんで、情報てんこ盛りっす。(笑)(とは言っても例のごとく、実機を見たこともやったこともないんで、実際にやったことある方、これは違うんじゃないかって事あったら遠慮なく指摘してください。)


MAME と実機の違い


 飛行機からスカイダイビングして、目標地点にうまく着地することが目的。青プレイヤー(MAME では白)は青い旗、黒プレイヤーは黒い旗の立っている付近の地面の色の変わっている部分がそれぞれの目標地点です。

 ジャンプボタン(MAME では Button 1)を押すと飛行機から人が落下して、レバーを引くと(MAME では Button 2 を押すと)パラシュートが開きます。後はレバーで左右方向の制御をしながら、目標地点にうまく着地させます。目標地点に少なくとも片足が入れば着地成功となります。なお、違う色の方に着地しても失敗になります。パラシュートを開かないで自由落下している時間が長ければ長いほど高得点になります。点数は目標地点部分に表示されています。ただし、着地に成功して初めてその得点が入ります。いくら表示されている点数が高くても、着地失敗すると得点はゼロです。ちなみに、高得点を狙いすぎてパラシュートを開くタイミングが遅れると、頭が地面にめり込み、足を天に向けてバタバタさせるというぶざまな格好となり、救急車で運ばれていきます。もちろんこの場合、うまく目標地点に落下したとしても得点にならないことは言うまでもありません。

 自由落下している間は飛行機のスピードが、パラシュートを開いている間は風が落下軌道に関する重要なファクターとなります。風の強さ・方向は旗の向きから判断しましょう。無風状態のときは旗は垂れ下がっており、このときレバーで左右の制御が自由にできます。風が強いときは旗の向いている方向へ流されて、レバーでの制御はほとんど効かなくなってしまいます。

 得点が高くなればなるほど、飛行機の高度は下がり、速度は上がり、また着地点は狭くなり、難易度は高くなります。

 規定回数ミスするとゲームオーバー。(ディップスイッチで3〜6回まで設定可能)
  1. 目標地点から外れたところに着地する
  2. パラシュートを開かずに落下する
  3. 飛行機から飛び下りることなく、飛行機が画面を横切ってしまう
 のいずれかで1ミスとなる。1人プレイの時、COM も規定回ミスすると勝手にゲームオーバーになって消えてしまうのは「キャニオンボンバー」と同じご愛嬌です。また、規定の得点を越えると延長プレイとして1クレジット追加されます。この得点はディップスイッチのミス回数設定、および延長プレイ設定 ( easy か hard )によって下表のようになります。
easyhard
3 ミス3000点4000点
4 ミス3700点4700点
5 ミス4400点5400点
6 ミス5100点6100点

 あと、注目すべきは”得点2倍ボーナス”です。ゲーム開始時、得点表示部分のすぐ下に、長方形で覆われた部分があります。ここには「SKYDIVER」の文字が隠されています。また、画面左下の部分では、「SKYDIVER」の文字が1文字づつ順に左から右へ向かって点滅しています。(この画面左下の部分は、実機ではプレキシガラスと呼ばれる透明のアクリル樹脂のようなもので覆われているらしい。)

 ジャンプボタンを押した瞬間に画面左下に現れていた文字が、例えば「Y」だったとしましょう。すると、得点下の長方形で覆われた部分のうち、「Y」の部分の覆いがなくなり、「Y」の文字が現れて点滅します。ここで着地に成功すると、点滅が止まり、「Y」の文字が残ります。しかし、着地に失敗すると、また覆いで文字が隠されてしまいます。

 このようにして得点下の「SKYDIVER」のすべての文字の覆いをはずすことに成功すると、ファンファーレが鳴って(MAME では聞こえないが)、得点下には、「2× SCORE」と表示されます。以後、着地に成功するごとに、旗の下に書いてある点数の2倍の得点が入るようになります。Universal のゲームによくあった”EXTRA ボーナス”を彷佛とさせる、このようなアイデアを70年代にすでに取り入れているセンスはさすがですね。
Atari ならではのエピソード

 ありますよ、ちゃんと(笑)。このゲームでパラシュートを開かずに落下した場合、頭が地面にめり込んで、足を天に向かって突き出してバタバタさせる格好となります。以下は、この作品のプログラマである Owen Rubin 氏本人のインタビューに基づく、この場面に関するエピソードです。

 Rubin氏が作った「Cannonball」という幻の作品がある。ゲーム内容は、サーカスの”人間大砲”がテーマ。まず大砲に火薬を詰める。火薬の量は調整可能。そして人間が大砲の中に入り、着火すると人間が飛んでいく。目標の穴にうまく人間が入れば成功、ってな感じのゲームだったらしい。このゲームでは詰める火薬の量がポイントで、多すぎても少なすぎても失敗となる。失敗した場合の人間のリアクションは数種類用意されており、特にニアミスの場合は、"splat sound" (「ぱしゃっ」という音)とともに頭が地面にめり込み、足を天に向けて突き出している格好になる。

 しかし、Rubin氏の上司の一人は、この頭がぐしゃっとめり込む場面が気に入らなかったらしい。そのせいかどうかは定かではないが、結局「Cannonball」は開発中止になり、世に出回ることはなかった。

 その後、Rubin氏は「スカイダイバー」を作るのだが、初めは海に向かってダイブするという設定で、着地に失敗すると海の中へ沈んでいくようになっていた。ところが、ある上司がこれに注文をつけた。「失敗すると頭から地面にめり込むようにできないか」と。その上司とは、「Cannonball」の時に頭がめり込む場面が気にくわないと文句をつけたその人だった…。で、当然ながら、Rubin氏がその注文に答えるのは簡単だった。「スカイダイバー」で頭が地面にめり込む時にも "splat sound" が鳴る。(MAME ではサウンドがサポートされていないのでわからないけれど)その音は「Cannonball」用に作ったものをそのまま流用したとさ。おしまい。

 ゲームオーバー  アト1カイアソベマス