前田 宏治 さん  こうやま様、はじめまして。

 「はじめまして」というよりは、「お久しぶりです」と言った方がいいかもしれません。私は約10年前にコミケで『汽車のえほん』の同人誌を購入し、感想の手紙を送って次の号に掲載していただきました。覚えていらっしゃるでしょうか?

 子どもの買い物の際に玩具屋でもらってきたトミーのビデオに「トーマス」シリーズのプラレールが映っていて、「トーマスも結構メジャーになったけど、インターネットのHPにはどういうのがあるのかしら」という興味で調べ、このHPに巡り会ったという次第です。

 電車のページ→「郊外電車」「都市間電車」の分類はおもしろいですね。私は関西出身で、「郊外電車」には馴染みが薄かった方です。(京阪沿線)「列車種別の違い」−個人的な印象としてはたとえば京急などは種別を1ランク下げて(快特→特急、特急→急行、急行→準急)やれば、関西での列車種別のイメージになるように思います。

 川島令三氏については私は全否定というほどではありませんが、「実現するには困難なプランが多いのではないか」という印象です。ただ、内容的な問題はさておき、あれだけ精力的に著作を出して「鉄道輸送の改善」を「都市交通の問題」として多くの人にアピールし、議論の素地を作ったことはとりあえず彼のもたらした結果ではないかとも思います。

 それでは、今後の発展を楽しみにしております。

前田 宏治 さん 東京都 三鷹市
 お久しぶりです。私の家の近くに越されたのですね。そう言えば私が大人になって、長年忘れていた「汽車のえほん」を大人の世界に持って来たのが、この時でしたね。コミケではギリギリ合えず残念です。そして鉄道系の方ではお返事が大変遅れて申し訳ありませんでした。確か両方のコンテンツ用に返事を作って、こちらは追加せず忘れて消してしまったのだと思います。

 京阪沿線(以前手紙をもらった時は関西在住でしたっけ?)で郊外電車に馴染みが薄いとは、やはり都市間電車沿線の方は、郊外電車をよく知らないんですね。特に公共交通界では、関西北部出身で関東南部に引っ越して来た者が、京阪神だの京急だの都市間電車しか見てない為、郊外電車を一方的に悪だと決め付ける論調がまだはびこっていて、読んでいると本当に疲れます。

 京急と言うか浅草線系の種別は、よく問題になりますね。歴史を紐解くと元々京急の特急さえ、一日に数本しか運転してなかったんですが。確かに直通各社(京急・都営・京成・北総)で共通の位置付けを持つ種別の名称を統一(例えばウイング・モーニングライナー・イブニングライナー等)すればいいかなと思います。が問題点として各社を経由して走る列車でも、各社によって種別階級の位置付けが違い(例えばある会社で主要だったのが、隣社で下位になるとか)その為に境界駅で頻繁に種別を変更するので(この辺はパターンダイヤ集でも苦労して書いてます)その辺をどうするかが最大の課題ですね。

 各社で共通の位置付けの種別を極力通しにして運転するか、あるいはどの種別名がどの区間でどんな停車駅になるか(例えば種別名を変えなくても、京急では優等運転で都営や京成は各駅停車の種別にするとか)昼も朝夕も総合的に考える必要があります。しかし実際には例えば京急が都営と極力種別名や停車駅の概念を統一させようとしてるのに対し、京成は都営や京急どころか北総とも種別概念を合わせようとせず、ただ上野(押上ではない)と成田空港を自社の列車だけで結ぼうとする考えしか無いので…京成がもっと柔軟にならないと、各社合わせて見た場合は利用客にとってわかり難い種別のままだと思います。

 川島に議論や結果?そんなものはありません。議論が盛んになった(量が増えた)だけで評価と言う人がいますが、量が増えても質は著しく低下し、何でもかんでも都市間電車と同じ高速運転やライバル競争だけが正しい、大量輸送は間違いだと言う考えだけがはびこっています。間違った内容の著作ばかり大量に(同じ内容を水増しして)出しても、それを全て正しいと思う一般人が増えて、きちんち公共の交通政策を考える人にとっては、迷惑度が増すばかりなのです。川島の本の内容にあれだけ問題があるのだから、そこから外部に出る影響も問題だらけな事実は不変で、そこから目をずらしてはいけません。

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