上月 乃理 さん
お久しぶりです。上月 乃理です。毎度のことながら「種別考察」のページを見にきました。
まずは間違い発見。阪神・山陽の直特ですが、
神戸高速線内通過運転……黒地に赤字
同各駅停車…………………黄地に青字
で統一されています。(ただし山陽5030系LED表示幕は赤地に黒字)また、阪急快速特急は他の特急系と同じく赤地に白字です。同じく快速急行も黄色地に黒字です。
それと、考察を見ての感想………「各社がそれぞれの利用状況にあわせた種別設定にしてきたために、そろそろ画一的に当てはめるのは難しくなってきたかな?」というのが印象です。通勤時間の優等列車は今までのように元の種別から少しいじくるという程度のものではなくなってきているように感じます。特に、阪急京都線は最上位の「通勤特急」(旧特急)、新設の「快速特急」(旧快速急行)格上げの「快速急行」(旧急行)など、ラッシュ時と昼間時で優等の組み方を完全に換えてしまっていますし。
個人的には、視点を変えたこのような優等の分類方法を考えました。(関東は詳しくないので、関西の列車の種別で出します。 また料金列車ははずしています)
- 「都市間速達型」
大きい都市間をほとんどノンストップ、もしくはそれに近いで結ぶ種別。少なくとも15分以上もしくは区間の5割以上のノンストップがあることが目安。
例)京阪特急・近鉄大阪線・奈良線・京都線快速急行・近鉄南大阪線急行・阪急京都線通勤特急&快速特急
- 「各都市連結型」
都市間にあるやや大きめの駅を飛び石的に停車していく種別。都心部などの一部を除いて全線で通過運転があるのが望ましい。
例)京阪急行・阪神山陽直通特急・阪神の準急以外の種別・阪急神戸線・宝塚線特急&通勤特急・阪急京都線快速急行・近鉄京都線急行・南海本線急行・能勢電特急日生エクスプレス&日生急行
- 「郊外都市間連結型」
郊外の各駅と都市を結ぶための種別。途中から各駅停車になるのが特徴。確定区間開始の距離に応じて遠距離型・中距離型・近距離型の3つに分かれる。
- 遠距離型……比較的各停部分が少なく、また通過区間も長い。
例)近鉄大阪線区間快速&急行・南大阪線区間急行・南海高野線急行
- 中距離型……路線のおよそ半分の部分で各停区間と通過区間に分かれる。ダイヤ作成がしやすいのか、意外と多い。
例)阪急全線急行・京阪準急・近鉄奈良線急行&準急・近鉄大阪線準急・南海本線・高野線区間急行・山陽S特急・神鉄特快速&快速&急行・能勢電妙見急行
- 近距離型……いわゆる補完列車。通過駅より停車駅のほうが多い。
例)近鉄京都線準急・南海本線・高野線準急・京阪区間急行・阪急神戸線通勤急行・神鉄準急
- 「本支直通型」
本線と重要な支線を乗換なしで直通させるために設定されたもの。支線も通過運転する場合と、支線内各駅停車とのパターンがある。
例)南海空港急行・阪急神戸線・宝塚線準急・阪急京都線堺筋快速急行&堺筋急行
- 「普通補完型」
普通列車を増発する場合が難しい場合などに用いられ、客数の少ない数駅のみを飛び石通過する。今のところは阪神準急くらいしかない。
どうでしょうか?
上月 乃理 さん
非常に総括的な回答になりますが、要するに優等の停車駅パターンについても種類ごとに分類出来ないかという事ですね。大別すると通過駅距離・通過駅間隔・各停開始区間等で分類されている様ですね。
私もそれは考えたのですが、何でもかんでも要素として含めると煩雑になってしまうので、まず停車駅設定よりは、その路線全体または他社との比較で、その種別の地位の上下がどういう位置づけになっているかと言う事から、全体的に使える分類を生み出す事にして、ああなりました。
停車駅や通過駅についての考察もしていない訳ではありません。実は各種考察の次回内容として、停車駅間隔の考察を準備中です。ところがこれ何年も原形を作った後(これも法則性とか評価式が一応出来ています)わかり易くするのが面倒くさくて放っていたら、その間に何と考察の対象に使った路線の大半がダイヤ改正され、停車駅を減らした新種別が出来てしまいました(^_^;)
これについてはそんな展開もあったと言う事で、近い将来そのダイヤ改正等の内容を追加して公表したいと思いますが、今ちょっと時間がとれなくて全く止まっている状態です。もう暫く長い目で見て頂ければと思います。
また今回は上月さんの分類そのものにコメントをしていませんが、決して評価出来ないと言う事ではなく、私とは別によくぞここまで考えたと感心しています。機会があれば是非これらの研究成果を発表なり、メールなりして来て下さい。今後の研究成果を楽しみに待っております。
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