新型コロナウィルス
感染の最近の話題
(大切なお知らせです。最後までご覧ください。)

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)が確認されてから1年近く、全世界的な流行(パンデミック)となって半年が経過しています。
いまだに感染の終息は見通せず、ヨーロッパでは感染拡大の第2波がみられ、ふたたび都市のロックダウンが余儀なくされている地域があります。
わが国での感染も、首都圏を中心に大都市で収まる気配がなく、北海道も札幌を中心に若い世代での感染が拡大し、 それが地方へと拡散する恐れが出てきています。期待されるワクチンも、治療実験が進んでいますが、全世界の人々が安全に接種を受けられるようになるには、まだまだ時間が要るようです。
新型コロナについて、巷でさまざまな話題がネットなどでも提供されていますが、不確かな情報に惑わされることなく、正確な情報に基づいて正しく恐れることが大切であると思います。私たちは、これからも感染予防について正しい知識を元に対応していきましょう。
(1)致死率は下がった?
わが国での新型コロナウィルスの感染者数は、首都圏を中心にまだ多い数が続いています。 北海道でも、札幌市では毎日ほぼ2ケタの新規感染者が報告され、まだ減少の様子はみられていません。
でも、以前の感染拡大時に比べ、死者数は減っています。これについて、ウィルスが弱毒化したのでは、 という希望的観測もありますが、高齢者での致死率は約20%で変わっていません。 この背景には、重症化しにくい若年者の感染が増加したことで、患者数全体に対する重症者の割合が下がっているということがあるようです。 高齢の方々は感染に注意して活動を控えている傾向がある一方で、 活動が盛んな20代から40代の比較的若い人たちでの感染が増えている状況は、市中感染が広がる危険因子とも考えられ、注意が必要です。
(2)インフルエンザとインフルエンザワクチン
今年の南半球の冬の時期、インフルエンザと新型コロナの同時流行が懸念されましたが、インフルエンザの発生は予想よりずっと少なかったようです。 世界保健機関(WHO)は、新型コロナに対する予防の徹底が、インフルエンザの感染も減少させたと思われるとの見解を発表しています。
では、インフルエンザワクチンの接種は必要ないのでしょうか?マスクや三密を避けることで感染の機会は少なくなると予想されますが、 インフルエンザの感染力(うつりやすさ)は新型コロナより強く、やはりワクチンを受けて免疫をつけることが重要です。
また、インフルエンザワクチンの接種で免疫全般の賦活化が図られ、新型コロナに対してもある程度の抵抗力がもたらされる可能性があるという専門家の指摘もあります。
(3)マスクの効用
新型コロナウィルス感染の主な感染経路は接触感染、とくに手を介して口や鼻の粘膜にウィルスが付着することと考えられ、 手のアルコール消毒や石鹸による手洗い(石鹸によってもウィルスは不活化されます)が大切とされてきました。
また、飛沫感染も重要な感染経路であると考えられています。マスクによって、飛沫感染を完全にブロックすることは出来ないと考えられていますが、 最近マスクの効果について新たな実験結果が発表されました。 それによると、マスクをすることによって、身体に侵入するウィルスの量を、マスクをしない場合の3分の1に減らせるという結果でした。
侵入したウィルスの量と、重症化には関連があるとされています。つまり、侵入したウィルスの量が大量だと、一度に感染が拡大し、重症化する可能性が高くなります。
一方、少量のウィルスの場合は、ウィルスが増殖するのに時間の余裕があり、その間に免疫機能が働いて重症化を防ぐ可能性があるとも考えられます。
マスクの材質については、不織布のいわゆるサージカルマスクと布製のマスクを比較すると、飛沫を出さない効果は二つのマスクでほぼ同等でしたが、 飛沫を吸い込まない効果はサージカルマスクのほうが布製マスクより有効であったとの実験結果が報告されています。 マスクのほかに、顔全体を覆うフェイスシールドや、TVでタレントの方などがつけている口だけを覆うマウスシールドもありますが、フェイスシールドは、 直接顔に浴びる飛沫を減少させる効果は認められますが、周囲へ飛沫を出さない効果は少ないようです。マウスシールドは、その効果はさらに限定的と考えられます。 やはり、マスクを正しく装着することが大切です。
(4)子供からの感染
新型コロナウィルス感染が始まった初期には、子供の感染は報告されていませんでした。
その後、子供の感染の報告も相次ぎ、学校などでの集団感染の報告もされています。
しかし、小児科学会の調査で、子供の感染はほとんどが大人の家族から、とくに父親からの感染が多く、子供同士の感染はあまり多くないことが判ってきました。 今も、子供の感染者数は多くはありません。
現在、20代から40代の活動範囲の広い年代での感染が広まっています。 この年代の人たちが外で感染して、家庭に感染を持ち込まないようにすることがとても大切です。
この年代では、症状が重症化しないことが多く、自分でも気付かずに感染を拡大させる危険性が指摘されています。 インフルエンザの流行期を迎え、新型コロナウィルスの検査をより簡単に、多くの医療機関で受けられるような医療体制を構築することを専門家は提唱しており、 国も整備を急いでいます。
(5)新型コロナウィルス検査について
新型コロナウィルス感染症の検査では、PCR検査がよく知られてきました。
そのほかに、「抗原検査」や「抗体検査」という検査も聞いたことがあると思います。
PCR検査は、ウィルスの遺伝子を増幅する処理で検査できる量にまで増やして検出する検査で、ウイルスの遺伝子が存在することを検出します。 抗原検査は、ウィルスの構成成分を検出する方法で、インフルエンザの検査や小児科ではおなじみの溶連菌の検査などがそうです。
この検査では、病原体の成分があることがわかり、30分程度で結果がわかる抗原検査簡易キットも開発されています。 PCR検査と抗原(定性)検査は、検体の採取方法や発症後からの経過時間などにより、使い分けがされています。 一方、抗体検査はウィルスに感染して作られる抗体を調べる検査で、現在の感染を見つける検査ではありません。 ウィルスが感染してから抗体が出来るまでには、ある程度の期間が必要です。
「抗体検査が陰性だから、現在コロナウィルスに感染してはいない」という証拠にはならないことに注意してください。
(6)最後に
新型コロナウィルス感染についての最近の話題を述べました。
日本の新型コロナウィルス感染者数が、欧米諸国にくらべて多くなっていない主な要因は、私たちの日常の手洗いなどの清潔習慣にあると考えられています。
これからも石鹸による手洗いを習慣化することは、新型コロナウィルスに対する一番の感染予防になると思います。
そして、正しいマスクの着用、密を避けることが大切であることを、改めて申し上げたいと思います。

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