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Erikah Badu
TITLE YEAR SONG LIST, PRODUCERS & REVIEW


Mama's Gun

Label:
UNI/
MOTOWN

'00

(Track List)
01. Penitentialy Philosophy
02. Didn't Cha Know
03. My Life
04. ...& On
05. Cleva (feat. Roy Ayers)
06. Hey Sugar
07. Booty
08. Kiss Me On My Neck
09. AD 2000

10. Orange Moon
11. In Love With You (feat. Stephen Marley)
12. Bag Lady
13. Time's A Wastin
14. Green Eyes
15. Bag Lady (Cheeba Sac Mix)
(Producers)
(1)Erykah Badu & James Poyser(Amir Thompson, Pino Paladino)
(2)Jay Dee & Erikah Badu
(3)Erykah Badu, James Poyser(Jay Dee)
(4)Jah Born & Erykah Badu
(5)Erykah Badu & James Poyser(3)Jay Dee & Erykah Badu
(6)(10)(12)Erykah Badu
(7)(9)Erykah Badu (James Poyser)
(8)Erykah Badu (James Poyser, Jay Dee)
(11)Erykah Badu & Stephen Marley
(13)Erykah Badu (Shaun Martin, Geno Young, Braylon Lacy, Gino Iglehart)
(14)Erykah Badu, James Poyser & Vikter Duplaix
(Musicians)
Pino Palladino (bass, guitar), Jef Lee Johnson, Ahmir (? Luv) Thompson (drum), Russell "The Dragon" Elevado (mix), Betty Wright (vocal)
(Review)
エリカ・バドゥの2ndアルバム。
昨年の来日公演は,時期が2ndアルバム発売前後(福岡公演は発売日=公演日)だったため, "1stアルバム中心+新作数曲"だろうというこちらの予想を見事裏切り,本作収録曲が中心の内容であった。 よって,幸か不幸か本作については,ライブで聴いたのが"初聴"というかなり特殊な聴き方をしてしまった訳である。 しかし,結論からいうと"あの完璧なまでに拘ったライブ(途中の客席へのダイヴはオーディエンスへの気配りだったろうが…)" が本作を見事体現しており,2ndアルバムをこれから聴くもの達に対して 最高のもてなしをしてくれたのだと思う。
そんな本作であるが前作よりは確かに地味ではある。前作がキダー・マッセンバーグの 確固たるコンセプトと周到な根回しの元構築されたトータル・オブジェだったのに対し(どちらかというとエリカの"個性"は後から付いてきた), 今回は"エリカ・バドゥという個"が,自分の強い意志と拘りを"自信"というバックボーンの元自由に表現した グラフィティーといって良いだろう。 言い換えれば,偶像(アイドル)としてイメージを創られていた彼女が,確固たる意志を持ってストリートに降臨したといったところか。
それは曲のタイトルや歌詞にも現れており,「抽象的」なものから「具体化」して聴き手の耳に響くだろう。サウンド面では 意図的に"ラフさ"も見せているが,ほとんどの曲にセルフプロデュースで関与したことからも分るように,微細に渡りエリカの拘りが見て取れる。 ディアンジェロの2ndアルバム"VOODOO"でもフィーチャーされていたジェイムス・ポイザージェイ・ディー, ピノ・パラディーノ,ジェフ・リー・ジョンソン といった"ソウルクエリアンズな個性的面々"を随所に招きながらもディアンジェロのアルバムほど彼らの色が出ていないのが,エリカの "強い自己主張"の現れだろう。
シングル"バック・レイディ"の"キャッチーな難解さ"は,形こそ違うもののアルバムの所々で顔を見せ,耳の肥えた聴き手も十分に満足させてくれる。
ロッキッシュなファンク臭さがたまらない(1)(ここでの彼女は現代のスライ・ストーンといったところか)で幕を開け, ジェイ・ディー参加によりファットさが増したろうグルーヴィーさが心地良い(2),抜けの良いボトムがクラブ栄えしそうな(3)(ジェイムス・ポイザーのキーが効いている!)と前半の流れは抜群。 "ON & ON"のオマージュ(4),ヴァイヴ奏者ロイ・エアーズを招きジャズ系グルーヴィー感を出した(5)と前作を踏襲しながらもより磨かれた洗練さを聴き取れる。 ガンボ(ゴッタ煮)の様に泥臭く混沌としたファンク(7)。ビーム光線!(8),自身による弾き語り(少なくともライブ時は)の(9)は シンプルなライブ受けする楽曲。ジャズ・ヴォーカルリストとしても評価の高いエリカらしい(10)(14), ステファン・マリーをフィーチャーしながらガンジャ臭くない見事な仕上がりを見せる(11)(この辺りはローリンヒルの影響だろう)と次元の高い展開を見せ, 話題を独占した先行シングル(12)を向かえる。この位遅いBPMで聴くと別の楽曲に聴こえ,シングル盤に少々薄っぺらい印象を持った方も納得だろう。 (13)はストリングスを使いながらもグルーヴ感が抜群の彼女らしい作品。そしてキャッチーながら飽きのこない名品(15)で幕を閉じる。
正に完璧な世界。 そのパッと見とっ散らかった印象が本作の評価を前作ほど高いものとはしていないかもしれないが, 繰り返し聴くと見えてくるその崇高で完璧な作品力は否定できないはず。言い換えれば"インパクトの前作","作品力の本作といったところ"。 何度も書くが文句無しの傑作である。ディアンジェロ共々,彼女が"お人形"ではなくモノホンのアーチストあることを 十二分に実証した歴史的傑作である。('01/01/27)
(5段階評価)

TITLE YEAR SONG LIST, PRODUCERS & REVIEW

Live

Label:UNI/
Keder Entertainment

'97

(Track List)
01. Rimshot (Intro)
02. Other Side Of The Game
03. On & On
04. Reprise
05. Apple Tree
06. Ye Yo
07. Searching

08. Boogie Nights/All Night
09. Certainly
10. Stay
11. Next Lifetime (Interlude)
12. Tyrone
13. Next Lifetime
14. Tyrone (Extended Version)
(Producers)
Produce: Erykah Badu & Norman "Keys" Hurt
Recording & Mix:Kenny Ortiz, Gordon Mack, Norman "Keys" Hurt
(Musicians)
Hubert Eaves IV (bass), Charles "Poogie" Bell (drums), Norman "Keys" Hurt (keys), Joyce M. Strong(background vocals), Karen Bernod (b.v.), Chonita "N'Dambi" Gilbert (b.v.)
(Review)
'97年11月に発表されたエリカ。バドゥの1stライブアルバム。
ライブレコーディングはニューヨークの"Sony Music Studios"(及び数曲はツワー中)で収録されたとのこと。 ちなみにこのスタジオにはトニー・トニー・トニーのラファエル・サディークやミッシー・エリオットが 居たとのこと。
この時エリカは息子の"セブン君"を身ごもっていたため,こういう形でのライブアルバムとなった。 内容的には悪いわけが無く,彼女のスピリチュアルな雰囲気が十二分に伝わる傑作ライブ盤である。
新曲は"タイロン"1曲だが, チャカ・カーンの"Stay"やロイエアーズ"Searchin'" ヒートウェイブの "Boogie Nights",そしてあのメアリー・ジェーン・ ガールズの"All Night Long"のカバーを収録している。何れも超有名曲だが,そこは流石,すっかり彼女の曲にしてしまっている。 ('98/11)
(5段階評価)

・"エリカ・バドゥ":'98年ベスト・ニュー・アーティストにノミネート

TITLE YEAR SONG LIST, PRODUCERS & REVIEW

Baduizm

Label:
UNI/
Keder Entertainment

'97

(Track List)
01. Rimshot (Intro)
02. On And On
03. Appletree
04. Otherside Of The Game
05. Sometimes (Mix #9)
06. Next Lifetime
07. Afro (Freestyle Skit)

08. Certainly
09. 4 Leaf Clover
10. No Love
11. Drama
12. Sometimes...
13. Certainly (Flipped It)
14. Rim Shot(Outro)
(Producers)
track1, 8, 13, 14: Madukwu Chinwah
track2: Bob Power& JaBorn Jamal
track3: Ike Lee III & Erykah Badu track4, 5, 12: The Roots& Richard Nichols
track6: Tone The Backbone
track7: Erykah Badu, James Poyser & JaiFar Barron
track9: Ike Lee III
track10: Robert "Free" Bradford
track11: Bob Power
Keder Massenburg(exective producer)
(Musicians)
Erykah Badu (vocals, keyboards, programming), Madukwu (vocals), N'Dambi (vocals), Bob Power (various instruments, programming), Tone The Backbone (various instruments, programming), Ike Lee III (keyboards, programming), Ron Carter (bass), John Meredith (drum programming).
(Review)
'71年テネシー州メンフィス生まれのエリカ・バドゥのデビューアルバム。
'95年のディアンジェロの登場と共に,生音を中心としたクラッシカルなソウルに ヒップホップビートを融合した"New Classic Soul(以下NCS)"というジャンルが確立され, '96,'97年は所謂フォロワーが"雨後の竹の子"状態で登場した。しかし,デビュー前から彼女ほどの期待を集めたアーティストは いなかった。 ディアンジェロを排出し,一躍時の人となったケダー・マッセンバーグの 主催する"keder entertainment"よりのデビュー。サントラ"High School High"での ディアンジェロと共演し,それがあのマービン& タミー・ルーカスの"Your Precious Love"の リメイク。注目が高まりシングル"On & On"のリリース。そういった一連の中で,過大な期待が彼女に与えられた。
そして,1stアルバム"バディズム"のリリース。果たして彼女はそれらの期待に十分応えて余りある程の結果を残してくれた。 1曲目インタールードからいきなりファットなベースに,ジャズボーカルスタイルを意識したアドリブ感溢れる フリースタイル・ボーカル。 このアルバムが傑作であることは,これだけで十分予想された。そして先行シングルの(2)はあの ボブ・パワー のプロデュースで,これもディアンジェロ以降の彼の仕事らしい素晴らしいトラックにエリカの妖しい歌声が絡む。 ボブは(11)でもジャズベーシスト "ロン・カーター"をフィーチャーし,ベースとドラムの効果的な浮遊感溢れる秀逸な トラックを提供している。(3),(9)では,ベテラン"アイク・リー"が今まで見せたことの無いような渋いプロダクションを見せ ている。そして,NCSの影の立役者 ルーツである。彼らはヒップ・ホップチームだが 自分達の志向する音楽"ジャズ"とNCSの深い繋がりを悟りきった素晴らしいプロダクションを見せている。また,続くインタールード (5)と(12)ではアップ気味のこれまたファットで"緩急"を捕らえた素晴らしいトラックを提供している。 その他の4曲を担当した"Madukwu Chinwah(データ無し)"等のプロダクションもやはり非の打ち所が無く,アルバム最後まで聴く者を離さない。 このアルバムの"肝"はこれらのベース,ドラムの聴いたファットで時としてメローなプロダクションだが,やはり主役は彼女の唯一無比のヴォーカル スタイルあることは間違いなく,決して”雰囲気"の一言では片づけられない聴かせる"スキル"が彼女には溢れる。この後出したライブアルバムで彼女は このことを十二分に証明してくれている。('98/11)
(5段階評価)

・"エリカ・バドゥ":'98年ベスト・ニュー・アーティストにノミネート
"アルバム":'98年グラミー賞ベスト R&B アルバム受賞
"On & On":'98年グラミー賞ベスト女性R&Bヴォーカルパフォーマンス
  受賞

・"On & On":'98年グラミー賞ベストR&Bソングにノミネート


Biography
・'71年2月26日テキサス州ダラス生まれ
・本名エリカ・ライス。バドゥという名は占星術のうお座からとった。(母親は女優で占星術に凝っているとか)
・ベジタリアン
・'97年2月にバディズムでデビュー,同年11月にライブアルバムを発表
・'98年アウトキャストのアンドレとの間に息子"セブン・シリウス君"が誕生(後にアンドレとは別離)