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Eric Bene't

ALBUM TITLES

Year

PRODUCERS,MUSICIANS & REVIEW

A Day In The Life

Label:WEA/
WARNER BROTHERS

'99

(Track List)
01. That's Just My Way
02. Georgy Porgy (feat.Feith Evans)
03. Spend My Life With You (feat.Tamia)
04. Something Real
05. Loving Your Best Friend
06. When You Follow Me
(feat.Roy Ayers)
07. Lamentation

08. Dust In The Wind
09. Why You Follow Me
10. Come As You Are
11. Love The Hurt Away
12. Getto Girl
(feat.Me'shell Ndege'ocello)
13. Poetry Girl
14. Love Of My Own
(Producers)
track(1,7,9):Ali Shaheed Muhammed
track(2,4,12):Something For The People, Kenya B
track(3,10,11,12):Eric Bene't, George Nash, Jr. Demonte Posey
track(5):Wyclef Jean(fugees)
track(6,13):James Poyser, Vikter Duplaix
track(8):Brian Alexander Morgan
track(12):Osunlade
(Musicians)
Feith Evans, Tamia, Roy Ayers, Me'shell Ndege'ocello
Sauce (drums)
(Review)
エリック・ベネイ・ジョーダンの2ndアルバム。
前作が最高のファンクアルバムであったこと。プロデューサーに元ア・トライブ・コールド・クエストアリ(ディアンジェロのブラウンシュガー"プロデュース) が参加しているとの事前情報があり,筆者のこのアルバムに対する期待は尋常じゃなかった。 そして蓋を開けてみると,何とも複雑な気持ちのするアルバムになっているのである。
前作を非常に評価していた筆者にとって,売ることをかなり意識したこのアルバムは "シーンに媚びを売っている"と一蹴してしまいたくなるのだが,聴き込むにつれ,良さが見えてくる悪くないアルバムであると 思い始めている。
まず,アリの手掛けた(1),(7),(9)だが,現在まで手掛けてきたビート感が強いトラックではなく, 何れもメロディアスな軽めの曲(9にいたってはラテン系)で驚かされるが,トライブを解散し,ソロのプロデューサーとして活躍していく 彼が新たな方向性を示したものだろう。ここでのエイックは伸び伸び歌っており,この路線で統一していれば印象の違うアルバムに なっていたかも。また,古い付き合いのジョージ・ナッシュとの(3), (10), (11)は前作を踏襲した実に良いスローであり, 最も彼にあっている。 ジェームス・ポイサー手掛ける(6)はジャジーで良い感じ出し,(13)だってギターの印象的な佳作。 ブライアン・モーガンの(8)も,ちょっと地味ながら悪くはない。
そして問題のサムシング・フォー・ザ・ピープルの手掛けたトラックだが,フェイス・エバンス をフィーチャーした(2)はポップでキャッチーな曲で,多分売れると思うが,"エリックにはちょっとね〜"と 愚痴りたくなる。また,(4)はニュー・クラッシック・ソウル・ミーツ・ティンバランド といった不思議な曲で悪くないのだがこれも(4)同様にエリックが歌う必然性を感じさせない(新たな試みでその姿勢は評価 できるのだが)。 そして,フィージーズワイクリフが手掛けた (5)は,これまたカリブとティンバランドのミックス的曲で,エリックが歌う曲では 無い気がする。
この様に良い曲だけ取れば結構良いが,売りを意識したあざとい曲がどうもその良さを邪魔している感じが するアルバムなのである。 このアルバムがもし彼のデビューソロアルバムだったら,きっともっと高い評価をしただろうが,今の彼ならもっと 90年代を代表する大傑作アルバムを作れるのにという歯がゆい思いがする1枚。 ('99/3/31)
(5段階評価)

ALBUM TITLES

Year

PRODUCERS,MUSICIANS & REVIEW

True To Myself

Label:WEA/
WARNER BROTHERS

'97

(Track List)
01. True To Myself
02. I'll Be There
03. If You Want Me To Stay
04. Let's Stay Together
     (Midnight Mix)
05. Just Friends
06. Femininity

07. While You Were Here
08. Spiritual Thang
09. Chains
10. All In The Game
11. More Than Just A Girlfriend
12. What If We Was Cool
13. Let's Stay Together
(Producers)
George Nash, Jr. Eric Bene't, Demonte', Roger Troutman, Christian
(Musicians)
George Nash, Jr. (guitar, keyboards, drums, clave), Roger Troutman (guitar, keyboards, bass), Demonte (organ, keyboards, drums), Christian (piano, Fender Rhodes, keyboards, drums), Benjamin Love (synthesizer), Warren Crawford (bass), Carlton Thompson (bass), Sauce (drums), Mark Lomax (drums), Lisa Jordan-Weathers (background vocals), The Down Low Horns
(Review)
ファンカー"エリック・ベネイ・ジョーダンの1stソロアルバム。
ちなみにエリックは'92年に"Bene't"というエリック+リサ(妹)のジョーダン兄弟+従兄弟のジョージ(George Nash, Jr.) とアルバム"Bene't"を出したことがある(リサ,ジョージ共に本作にも参加)。
このアルバム"True To Myself"は出された時期から,ニュー・クラッシック・ソウル後発組み扱いを 受けているが,そういったことを意識させないぐらい,このアルバムの出来は素晴らしい。
まず,ジャケットからして良い。 ディアンジェロ,マクスウェルにしてもトータルアートワークのセンスは音にも影響する ことを示しており,まずこの次点で合格。そして,肝心の音の方もファンキーなアップ,聴かせるスローと 充実している。1曲目はシングルカットされた"ブリブリ"のファンクトラックだが,ベネイの力強いがアクの無い 爽やかなボーカルとうまく中和し,バランスの取れた佳作に仕上がっている。続く2曲目は日本でもタバコのCMに使われてい た清涼感溢れるスロー。蕩けそうになる心地良さを醸し出す。 ファンカー"ロジャー"を起用した(3)では,ファルセットボイスを上手く織り交ぜ, スライ&ファミリーストーンを見事カバーしている(アドリブがジョージベンソンしているのはご愛敬)。
この後もオーガナイズド・ノイズ風の(5),オーソドックスなファンク(11), レニークラビッツしている(9),(12)の何れのアップナンバーも素晴らしい。また,シングルカットされたギターが 印象的な(8)のアップの出来は秀逸。
これらのアップの充実振りに加え,伸びのある見事なボーカルを披露してくれている(4),スリリングな(6),シリアス系の(7)や(10),そして(4)の再演(12)の スローナンバーも素晴らしい。これほどのバランスの取れたファンカー振りで,見事個性をアピールしてくれた彼を誰が 単なるニュー・クラッシック・ソウルフォロワーと言える だろうか。彼は間違いなく"ディアンジェロ","マクスウェル" らと並び評されるべきシンガーである。その結果は'99年2月に発売されるはずの2nアルバムで明らかになるだろう。('99/1)
(5段階評価)

Biography

・本名エリック・ベネイ・ジョーダン
・ウィスコンシン州ミルウォーキー出身
・'71or72年生まれ
'92年に1stアルバム"Bene't"を出し,デビュー。このアルバムにはエリック+リサ(妹)のジョーダン兄弟+従兄弟のジョージ(George Nash, Jr.) が参加。(ちなみにリサ,ジョージ共に2ndにも参加)。
カーペンターズのカバーや,密かに良いミディアム・スローがあったりと意外と面白いこのアルバム,ラサーン・パターソンで 良い仕事をしている"カラー・クラブ"のレス・ピアース,そしてジェフ・ローバー等がプロデュースしており,またエリックの伸びのある ボーカルも健在なのでそれなりに楽しめる。しかし,如何せんアップが'80年代ニュージャックスイングしており, ニュー・クラッシック・ソウル系の音を期待すると肩透かしを食らうのでその点は要注意。