URIAH HEEP 1969-1971
URIAH HEEP
『LOOK AT YOURSELF』

ブリティッシュ・ヘヴィー・ロックの諸概念をことごとく破砕したユーライア・ヒープ

11/05/13 Updated


URIAH HEEP 『LOOK AT YOURSELF』 (LP, Bronze ILPS 9169, UK) 1971/10/01
ユーライア・ヒープ 『対自核』 (LP, Nihhon Columbia YS-2649-BZ, Japan) 1972/03/10

SIDE:A
1. 対自核 Look At Yourself
(Hensley) 5:08
強烈なハモンド・イントロから始まる HEEP流スピード・ナンバー! 多重録音による Ken Hensley のオルガンと Mick Box のギターが抜群のリフを刻む。リート・ヴォーカルは Ken Hensley。David Byronはバッキングだけか? Mickの血管がぶち切れんばかりのクライ・ベイビー・ソロは強烈すぎる! Iain Clark と OSIBISA のメンバーによるドラムとパーカッションのバトルは興奮を高める! まさにヘヴィネス。メンバー全員の気迫みなぎる演奏に脱帽。余談だけど田原俊彦が「新春かくし芸大会」でこの曲をBGMに袴で獅子舞を踊ってたっけ...(桜田淳子も歌っていたそうです)

2. 自由への道 I Wanna Be Free (Hensley) 4:00
ドカンと炸裂するイントロに導かれ David Byron と Ken Hensley がやさしくツイン・ボーカルを聴かせてくれる。この曲を先導しているのは Mick Box の強暴なギターだったりする。あぁ、コーラスも美しいねぇ...溜め息。とにかくこの曲もヘヴィで良い。

3. 7月の朝 July Morning (Hensley/Byron) 10:32
Ken Hensley のハモンドから Mick Box のギター・ソロと、この曲のイントロも強烈だ。レコーディング中の1971年7月のさわやかな朝を David Byron が情感豊かに歌い上げている。最初にこの曲を聴いた時(アッシの HEEPとの出会いの曲なのだ)は、演奏はヘヴィなのに David Byron の声は非常にソウルフルだと感じたもんだ。中間部の Kenのオルガン・ソロ、そしてゲストの Manfred Mann による後半3分にも及ぶステレオ効果をフルに活かしたスペイシーなミニ・ムーグ・ソロと、1曲の中でこれだけの贅沢を楽しめるなんて凄い。Paul Newton の黙々としたベースもグッド。URIAH HEEP の全ての面が表現されている名曲、とはMickの弁。世界的超名曲!!

SIDE:B
1. 瞳に光る涙
Tears In My Eyes
(Hensley) 5:00
Mick Box のワウ・ギターと Ken Hensley のスライド・ギターによるツイン・ギターが聴けるアップ・テンポなヘヴィー・チューン。中間部では次作を彷彿させるアコギと David Byron のスキャット・ハーモニーが快適な浮遊空間を演出している。この浮遊空間を左右にさまようムーグは、クレジットこそ無いが Manfred Mann が弾いている。

2. 悲嘆のかげり Shadows Of Grief (Hensley/Byron) 8:41
レコーディングでメンバーが「一番興奮した曲」とのことだが、いやはや聴いているこっちも興奮してしまう。このヘヴィさは HEEPの 1st Albumのジャケットのイメージにも繋がっていると思う。何がヘヴィかって、うごめきというか凄みというか... URIAH HEEP の曲の中で一番ヘヴィな曲だと断言してしまおう(笑) ちなみに、この曲は1971年3月(以前?)には作られていた。

3. 当為 What Should Be Done (Hensley) 4:14
ちょっとひと休み的な曲。前作の"公園"に当たる曲か。Ken Hensleyのソロ・アルバムに収録されても違和感ない。

4. ラヴ・マシーン Love Machine (Hensley/Byron/Box) 3:38
ラス曲はスピーディなハード・チューン。Mick Box のギターが大活躍。歪んだノイジーな Ken Hensley のオルガンとヘヴィーな Mick のワウワウ・ギターが交錯する。さて、この曲だけ邦題ないのは何故? "愛の機械"じゃまずいか(笑) "老馬身(ロウバシン)"ってどう?(←ふざけすぎ)

Produced by Gerry Bron
Recorded at Lansdowne Studios, London July 1971

Member are ; Ken Hensley (organ, piano, guitar, acoustic guitar, vocal), Mick Box (lead guitar, acoustic guitar), David Byron (lead vocal), Paul Newton (bass guitar), Iain Clark (drums)

Percussion on "Look At Yourself" played by Teddy Osei, Mack Tontoh & Loughty Amao from OSIBISA
Mini-Moog on "July Morning" played by Manfred Mann

URIAH HEEP の 3rdアルバムは、ツアーの連続で疲れきっていた 1971年7月に Lansdowne Studio でレコーディングされた。良く言えば、ツアーの興奮とか緊張といったものを吐き出したレコーディングだった。プロデューサーの Gerry Bron が Vertigo Records から独立して自身の Bronze Records を設立したことにより、本国イギリスでは 1971年10月1日に Bronze Records から発売された。これに伴い 1st & 2nd Album が Bronze Records より再発され、以降 15th『HEAD FIRST』までのアルバムが全てBronze Records より発表されることになる。

日本では日本コロムビアに移籍しての第1弾発売となった。日本盤はイギリス盤同様の特殊ジャケットで、真ん中の四角い枠の中がくり貫かれており、中に銀の硬紙がひかれていた。この銀の硬紙をカガミに見たてて、自分の顔を写し出すと、ぼやけた自分の顔が...まさに 「Look At Yourself」 だ!! ちなみにこのジャケットのアイデアは Mick Box によるものである。

本作を聴くと、バンド全体のトータル的な凄みを感じる。本作発表当時、David Byron は自分達の音楽を "強烈なエネルギーの音楽" と語ったらしいが、的確な表現だ。まさにヘヴィ・メタリックな本作は 1970年代のハード・ロック作品の5本の指に入る名作 だ。(1980年代以降のヘヴィ・メタリックという音楽性とは違うことは言うまでもない)


URIAH HEEP 『LOOK AT YOURSELF』 (LP, Mercury SRM 1614, US)

アメリカ盤。イギリスでは Vertigo から Bronze への移籍があったが、アメリカ盤はまだまだ Mercury Records よりリリースされていた。イギリス盤と違うのは、銀の硬紙はあるが、ジ鏡台のイラストであること。目の部分も当然違う。収録曲はイギリス盤と同じです。

 

 

 

 


URIAH HEEP 『LOOK AT YOURSELF』 (LP, Island 85 703 IT, Germany)

ドイツ盤。Island Records よりリリース。イギリス盤に近く、銀の硬紙はあるが、ジャケットの目がイラスト。

 

 

 

 

 


URIAH HEEP 『LOOK AT YOURSELF』 (Kan-CD, Teichiku TECP-30713, Japan) 1990/03/21

1990年3月21日に日本の Teichiku Records より限定で発売された缶パックCD。解説書が丸い形になっていたり、オマケで 「対自核」シール(これも丸い)も封入されていた。

Music Tape (TECP-28173)も出されたらしい。今となってはどっちも大変貴重!

 

 

 


Teichiku Records の HEEPに対する入れ込みは結構いいものがあって、同じく (TECP-28440) なんかは Picture Disc だったりしている。

また、1999年8月25日に Victor Entertainment, Inc より再発された Paper Sleeve CD (VICP-60817) は、なんと銀の硬紙を完全復元した完全オリジナル仕様の、いわゆる"紙ジャケ"というヤツ。

他にも各国盤やリイシューも含めると数種類のアルバム・ジャケットが存在するが、それだけこのアルバムが世界各国に愛されている証なわけだ。

 

 


URIAH HEEP 『THE LANSDOWNE TAPES』 (CD, Red Steel RPM115, UK) 1993/09/17

全編 SPICE と URIAH HEEP の未発表曲・ヴァージョン違いで構成されたCD。1993年6月(?)に Robert M.Corich と Ian Herron の手によって Mixedされた。このCDに URIAH HEEP #4 による 4曲が収録されている。

5. Why (11.18 minute version) (Box/Byron/Hensley/Newton) 11:18
後に Mark Clarkeをベーシストに迎えた Heepが、シングル"The Wizard"のB面として世に出た曲だが、ここでは Paul Newtonがベースを弾くオリジナルの"Why"が聴ける。11:18もある長い曲なので多少助長な感じもするが

7. What's Within My Heart (Hensley) 5:25
アコギをバックに David Byron がしっとり歌い上げるバラード。この曲はライヴのアコースティック・セットで演奏されていた。

8. What Shoud Be Done (laid backed version) (Hensley) 4:27
チロチロ〜というキーボードの遊びから入るヴァージョン。

14. Look At Yourself (different edit version) (Hensley) 3:21
Ken Hensley の強烈なハモンド・イントロが短く編集され、すぐにヴォーカルが炸裂。中間部で盛り上がる Mick Box のギター・ソロも短めに編集され、Iain Clark と OSIBISA によるドラムとパーカッションのバトルも短めに編集されている。


URIAH HEEP 『LOOK AT YOURSELF』 (CD, Castle ESCMCD 318, UK) 1996

1996年の初春に Castle Communications より再発された Remastered CD。1995年7月に Mike Brown と Robert M.Corich の手によって Remasteredされた。以下のボートラ 2曲か゜追加収録された。

Bonus Tracks
8. Look At Yourself (single version)
(Hensley) 3:07
Ken Hensley の強烈なハモンド・イントロが短く編集され、すぐにヴォーカルが炸裂。中間部で盛り上がるハズの Mick Box のギター・ソロも短めに編集され、Iain Clark と OSIBISA によるドラムとパーカッションのバトルは編集でカットされている。

9.What's Within My Heart (Hensley) 5:22
『THE LANSDOWNE TAPES』収録の物と同一と思われる。

 


URIAH HEEP 『THE LANSDOWNE TAPES (2CD EXPANDED EDITION)』 (2CD, Sanctuary CMDDD441, UK) 2002/4/15

2002年2月に Robert M.Corich と Mike Brown の手によって Remasteredされた2CDの重量盤。ほぼ全曲別ヴァージョンで構成された第2弾だが、ここではとりあえず URIAH HEEP #4 の 7曲のみ解説する。

Disc 1
12. What's Within My Heart (alternate version 3) (
Hensley) 5:21
「ワ〜ン・ツ〜・スリ〜・フォ〜」と声をかけてスタートするヴァージョン。

13. What Shoud Be Done (alternate version 2) (Hensley) 4:24
チロチロ〜のフェイドインから始まるヴァージョン。旧『THE LANSDOWNE TAPES』収録のヴァージョンとはフェイドインの長さが違うぐらいか?

14. Why (extended version) (Box/Byron/Hensley/Newton) 11:15
何かが違うらしいが...

15. Look At Yourself (alternate version 2) (Hensley) 3:20
旧『THE LANSDOWNE TAPES』収録のヴァージョン(つまりドラムとパーカッションのバトルが少しでもあるほうのヴァージョン)の別ヴァージョンということだが...

Disc 2
11. What's Within My Heart (alternate version 2) (
Hensley) 5:24
ギターがポロンとした後に「ワ〜ン・ツ〜・スリ〜・フォ〜」のカウントが入り演奏されるヴァージョン。

12. What Shoud Be Done (alternate version 1) (Hensley) 4:26
イントロのチロチロ〜が無いのでオリジナル・ヴァージョンに近いが、David Byronのヴォーカルにエコーがかかっておらずおらず生々しい。

16. Look At Yourself (alternate single version) (Hensley) 3:18
旧『THE LANSDOWNE TAPES』収録のヴァージョンのシングル・ヴァージョンということだが...うーん?


URIAH HEEP 『LOOK AT YOURSELF (EXPANDED DE-LUXE EDITION)』 (CD, Sanctuary CMRCD671, UK) 2003/03/31

2003年1月に Robert M.Corich と Mike Brown の手によって Remasteredされた Expanded De-luxe Edition CD。新たに別バージョンが収録された。

Bonus Tracks
8. What's Within My Heart (out-take from Look At Yourself sessions) (
Hensley) 5:24
1993年の『THE LANSDOWNE TAPES』や1996年のCastle Communications盤『LOOK AT YOURSELF』に収録されていたものと同一音源と思われる。

9. Why (Look At Yourself out-take) (Box/Byron/Hensley/Newton) 11:18
『THE LANSDOWNE TAPES』に収録されていたものと同一音源と思われ.るが、そうだとしたら格段に音質は向上していることになる。

10. Look At Yourself (alternate single version) (Hensley) 3:19
2002年の『THE LANSDOWNE TAPES (2CD EXPANDED EDITION)』に収録されていたものと同一音源と思われる。

11. Tears In My Eyes (extended version, previously unreleased) (Hensley) 5:38
中間部 "Na Na Na Na na〜"の部分が長目に編集されているヴァージョン。

12. What Shoud Be Done (alternate version) (Hensley) 4:26
『THE LANSDOWNE TAPES (2CD EXPANDED EDITION)』に収録されていたものと同一音源と思われる。

13. Look At Yourself (BBC session recorded October 20th, 1971) (Hensley) 4:32
1971年10月20日に Maida Vale Studioで録音されたBBC放送用音源。1971年10月28日に Mike Harding の "Sounds oOf The Seventies Show" で放送された。この音源は、Bootleg CD『IN CONCERT』や『BBC SESSION & LIVE』などで聴けていた。こうして正規盤の中に収録されたことは嬉しい...のだが、01:17あたりで音がよれる。もっとちゃんとした音源から編集して欲しかった。『BBC SESSION & LIVE』のほうは音ヨレがないので、まだ手放せないなぁ。

14. What Shoud Be Done (BBC session recorded October 20th, 1971) (Hensley) 3:26
上記 13.同様。
同日に "July Morning" もBBCの為に Maida Vale Studio で録音しているので、発掘してリリースして欲しい。


Single variation from "Look At Yourself" sessions
- UNDER CONSTRUCTION -
更に深みに(笑) → (工事中)


URIAH HEEP 1969-1971

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