URIAH HEEP 1981-1986
URIAH HEEP
『EQUATOR』

−荘厳なるブリティッシュ・ロックの夜明け−
壮大なるスケールで作り上げたヒープ・サウンド、今、ここに。

03/07/20 Updated


URIAH HEEP 『EQUATOR』 (LP, Portrait PRT 26414, UK) 1985/04
URIAH HEEP 『EQUATOR』 (LP, Columbia 40132, US) 1985/04?
ユーライア・ヒープ 『イクウェイター』 (LP, Epic Sony B28・3P-604, Japan) 1985/05/22

SIDE:A
1. ロッカラマ Rockarama
(Box/Bolder/Goalby/Kerslake/Sinclair) 4:29
シングル第1弾。これを最初に聴いた時はショックだった。しなしながら "On The Rebound" や "Sweet Talk" といった John Sinclair のお得意テクノ・メタル路線であることを考えればナットクで、当時の HEEPにとっては当然の成り行きだったのだろう。逆にここまで変化した HEEPは聴きようによっては面白い。

2. バッド・ブラッド Bad Blood (Box/Bolder/Goalby/Kerslake/Sinclair) 3:32
力強いパワー・ロック。やっぱり HEEPはハード・ロック・バンドなのだという主張が感じられる。

3. ロスト・ワン・ラヴ Lost One Love (Box/Bolder/Goalby/Kerslake/Sinclair) 4:40
まるで AIR SUPPLY のようなタイトルで、曲そのものも AIR SUPPLY か LITTLE RIVER BAND かといった感じのバラード。Mick Box のギター・ソロを聴くと「あっ HEEPだ」とは思えるのだが...

4. エンジェル Angel (Box/Bolder/Goalby/Kerslake/Sinclair) 4:46
ライヴ映えするアメリカン・タッチのナンバー。重量感がありアレンジもいいが、少し物足りない。

5. ホールディング・オン Holding On (Box/Bolder/Goalby/Kerslake/Sinclair) 4:21
哀愁漂うメロディアスなロック。ブリティッシュ・ロック特有の湿り気がある。

SIDE:B
1. パーティ・タイム
Party Time
(Box/Bolder/Goalby/Kerslake/Sinclair) 4:20
KISS の "Rock'n'Roll All Nite" のようなパーティ・ロック。Mick Box のギターがちょっと "Paranoid" しているものの、ブリティッシュ・ロックの雄 HEEP がこんな曲をやってはいけない気がする...

2. プァー・リトル・リッチ・ガール Poor Little Rich Girl (Box/Bolder/Goalby/Kerslake/Sinclair) 6:30
Peter Goalby がしっとり歌うロック・バラッド。John Sinclair お得意のオーケストレーション・アレンジは Gary Moberly (Jim Capaldi らとのセッションでも知られるキーボーディスト) によるプログラミングか。そこから Mick Box のギター・ソロへと流れる展開は見事だ。シングル第2弾。

3. スクール・バーニング Skools Burning (Box/Bolder/Goalby/Kerslake/Sinclair) 4:25
これまたパーティ・ロック。まるで LAメタルのような HEEP。

4. ハートエイク・シティ Heartache City (Box/Bolder/Goalby/Kerslake/Sinclair) 4:55
前作 『HEAD FIRST』 のB面3〜4曲目にもこういう流れがあったが、ここでも前曲からの繋がりで曲がスタートする。力強いパワー・ロックで、楽曲が実に素晴らしい。聴き手をズンズン引き込む魅力に満ち溢れたナンバー。

5. ナイト・オヴ・ウルフ Night Of Wolf (Box/Bolder/Goalby/Kerslake/Sinclair) 4:32
このイントロ、最高です! そして、荘厳なブリティッシュ・ロックの威厳にも満ちたアレンジ、最高です!

Member are ; Mick Box (guitars, vocals), Peter Goalby (vocals), John Sinclair (keyboards, vocals), Trevor Bolder (bass, vocals), Lee Kerslake (drums, vocals)

Fairlight Programming on 'Poor Little Rich Girl' : Gary Moberly
Synclavier Programming : Tony Platt

Produced by Tony Platt
Recorded at Battery Studio 27th Aug - 9th Sept 1984, Jacobs Studio 12th Sept - 26th Oct 1984, Genetic Studio 12/13th - 19th/20th - 26th Jan 1985

Trevor Bolder が復帰し、CBS/Portrait に移籍して作られた URIAH HEEP #12 による唯一のアルバム。1984年8月27日〜9月9日まで Battery Studio、そして 1984年9月12日〜10月26日には Jacobs Studio にてレコーディング。レコーディングを中断して、1984年11月〜12月にかけて欧州ツアーを敢行した後に、1985年1月に残りのレコーディングの続きを Genetic Studio にて 1月12〜13日、1月19〜20日、1月26日と3回に分けてレコーディングされた。それから、ミックスのために Battery Studio に戻って 1月27日〜2月4日の期間で作業のを終わらせた。イギリスでは 1985年4月 Portrait Records からリリース。日本では 1985年5月22日に EPICソニー からリリースされた。

本作は長年お世話になった Bronze Records との縁を切ったため、レコーディング・スタジオも違うはプロデューサーも違うは、全てに渡って新しい環境下で作られたアルバムである。楽曲についてもクレジットが総て "Uriah Heep" となっており、カヴァー曲もなく、メンバー全員の団結心を感じさせられる。しかし、作品自体のクオリティが...

何と言っても、Tony Platt のプロデュースが良くない。ハード・ロックのエッジが足りない。それは、Lee Kerslake のドラムの音処理に顕著で、ボコボコに聴こえるのだ。そのため、アルバム全体をとおして中途半端な印象を与える結果になってしまった。Tony は MOTORHEAD や AC/DC といった縦ノリのロックをプロデュースしてきた人物なので、所詮もともと横ノリもある HEEPの音楽には合わなかったのだろうか...?

また、HEEPの楽曲についても問題があった。"Party Time" や "Skools Burning" のようなパーティ・ロックや、"Lost One Love" のような甘ったるい AOR が、せっかくの "Bad Blood" や "Night Of Wolf" といった超パワー・メタル・チューンの存在を侵食して薄くしているような感じだ。アルバムの中に "Red Lights" や "Sell Your Soul" のようなファスト・チューンが1〜2曲収録されていれば、もっとカッコよいヘヴィ・メタル・アルバムになっていたと思う。


URIAH HEEP 『EQUATOR』 (CD, Columbia 493339 2, EU) 1999

1999年春に Columbia より再発されたCD。Remastered CDというわけでもなく、ボートラもない。


Single variation from "Equator" sessions
- UNDER CONSTRUCTION -
更に深みに(笑) → (工事中)


URIAH HEEP 1981-1986

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