霊能師のオシゴト   ケースその3    

  「押入をあけたらお婆さんが座っていた・・」・・こんなドリフのコントみたいなことは実際にあるんです。   山陰地方のあるお宅で、「娘が、家の中が気持ち悪い、と言うから・・」というコトでお伺いし、
 広いお宅を探索してまわることになりました。
数年前、元の自宅を取り壊し、敷地内により広い、住宅展示場にあるような機能的な家を建てたそうです。
全般的には 不浄な土地でもなく、土地神の守りもある 素敵な家でした。
 しかし 階段の下を収納にしたてた押入から霊気が!
気を引き締めて エイッ!と開けると、なんとそこには
一人のお婆さんが正座して、ちんまりと収まっているではありませんか!!
別に悪霊ではありません。どうやらご先祖かなにかで、もともとこの土地に住んでいた人のようです。
そして、立て替えの結果、階段下収納になってしまったこの場所は、「押入バアサン」が生きていた頃は居間で、彼女の「定位置」だったようです。
お茶とお茶菓子を供えてあげるよう指南しました。
                                                                 
霊、っていうモンは結構そこらをプラプラしているもんなんです。
無害なヤツとか、他人の記念写真に紛れ込んで いっしょに写りたがるイチビリなヤツとか。
地上にいるからといって別に全員が不成仏というわけではなく、「押し掛け守護霊」的なヒト、
「子孫を草葉の陰で見守る為に降りてきた」ヒト、「ぶらり旅をしている」ヒト、さまざまです。
また、幽霊とは少し違う、生前の「念」がとどまっている場合もあります。
「自分が死んでいることに気づいていない」ヒトや、「しがらみに縛り付けられている」ヒトが
不成仏霊と呼ばれています。

この家の場合、 たまたま通りすがった御霊さんたちを 霊感が強かったその娘さんが目撃した、
というカンジのようです。
今後 関係ない霊の通行路にならないよう、霊道ぎみになっていた箇所を塞ぎ、結界をはってきました。

 なお、 「押入バァサン」の目撃談は古くから各地に「妖怪潭」として残っているようです。

 

              霊能師のオシゴト ケースその4

「具体的にどんなスタイルでどんな風に除霊するんですか?」って
メールをたまに頂きます。
そーですねぇ。
通常、仕事の時は かおる&あーりんの2人で行動します。
まず 服装は動きやすい普通の服です。(←某山村では「2人ともハデですね」と言われたが)
服。
「いかにも〜!」な服装では依頼者さんの近所の方に 怪しまれてしまいます(笑)
いや、まず電車に乗れません。怪しいです。

(…仕事の時より普段着の方が 怪しいかも)
林原かおるのカバンは小さめ。一応 数珠、塩などの小物が入っています。
あーりんのカバンは大きめ。文房具類や旅の資料(←マネージャー役ですから!)
など いろいろ入っています。

長剣だの錫杖だの柄物は持っていきません。怪しげですから。(←持ってるけど使わないよ)

基本的に依頼者さんの家に伺います。
原因が家の中の何か、だとかいう場合があるので。
居間以外の部屋を覗かせて頂く場合がありますので 見られて困るものは
しまっておいてくださいね〜。

お家に伺った時、お茶 お菓子とかケーキを出さないでください。マジで。
相談中は霊視に集中するために 食べないので、目の毒、いや、もったいないです。
相談が終わっても 手をつけない場合がほとんどですので ムダになりますよん。

で、本題。
相談の内容や 相手(霊とか)の種類によって傾向や対策が 異なります。
・依頼者さんに縁のない通りすがりのザコ霊(失敬!)がくっついているだけなら 
 吸って、よそで吐いてきたり、消化(←どこへ行くんだろうねぇ??)したり。
したりします。
 簡単に見えて 後が大変なんです・・体力というか体調が(林原 泣)

・依頼者さんに頼みや恨みのある霊とは 林原が話をし、説得orお供えなどの
 和解案などを聞きだしたりすることもあります
先祖の愚痴を延々聞かされることもあります。
 林原の体に霊を降ろし、あーりんが聞き出す・説得する場合もあります。
あるときなどは依頼者さんにくっついていた霊を林原に降ろしたところ、その霊が林原の口を借り
「頭がないんだ!頭がないんだよ!」と半狂乱に。
その御霊さん、空襲の爆風で頭を飛ばされた様子です。
「あんた今、私と喋ってるでしょーが、あんたの口で。手でさわってみ、胸あるでしょ、肩あるでしょ。
その上に頭がちゃんとあるでしょ」、と順番に(いま乗り移っている林原の体を)さわらせていくと

「あ、あった!頭、あった〜!」と御霊さんは感動のお言葉を残して成仏していきました。
ダマシみたいな状態でしたが、すでに死んでいる、頭どころか体もすでにない状態なのですから、

いまさら無くした頭に固執して成仏できないのはナンセンスですからね。
 最近は 体に降ろさず 林原が霊と直接喋る場合も多いです。
 このとき あーりんはサポート役です。林原発言をメモったり霊視の補助などをします。
 結果によっては 依頼者さんか先祖の望む宗派で施餓鬼供養等をお勧めすることに
 なったり、霊や、場合によっては土地神様などが望む品(←菓子やご飯、酒などがほとんどで、
  壺だハンコだを欲しがることは絶対無いです)を  依頼者さんの手で所定の場所に
 供えていただいたりします。
 たまに 墓の草むしりをしてくれだの、家具、仏壇などの配置を変えてくれだの
 雑用をいいつかわされるコトもあります。
 もとの状態に戻るまでには 患っていた時間と同じ位かそれ以上に時間がかかり
 ますので、早期相談&解決が望ましいですが、なんでも霊のせいにしていいって
 ワケじゃありません。霊能師は最後の手段、ってところで。
 それぞれに縁のある所へ自然と導かれるってモンです。

・依頼者さんの相談が霊に関係する害でなかった場合 林原は みのも○たの如く
 カウンセラー(?)となります。1人で延々しゃべります。

 つっこむスキもありゃしない。(あーりん談)
 霊視状態で喋っているので、重要な所は何度も繰り返し言います。(←奥さん、ココが
 ポイントなんですよ〜,)

・・というカンジでしょうか。相談終了まで 1項目あたり、1時間〜3時間位です。
どーです?わかりましたか?

これは当方でのやり方なので 他の霊能者さんそれぞれがいろんな方が いろんなやり方で
やっていると思います。
どれが正しく、どれが間違っているなんてこともありません。きっと。

 

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