格付け
39 刑法第三十九条 
  
119min

’98日
製作総指揮・監督:森田芳光 脚本:大森寿美男 撮影:高瀬比呂志 照明:小野 晃 音楽:佐橋峻彦
原作:永井泰宇(角川書店) 企画・原案:鈴木 光/大森寿美男

出演:鈴木京香/堤真一/杉浦直樹/樹木希林/江守徹/岸部一徳/吉田日出子/山本未来/勝村雅彦/入江雅人/ラッキィ池田
あらすじ»

夫婦惨殺事件の容疑者として劇団員の柴田(堤真一)が逮捕される。だが柴田は、殺害そのものは認めたものの、殺意は否定し、記憶がなかったと主張する。裁判が始まり、裁判長が罪状認否を問いかけると、柴田は人格が変わったように険悪になる。国選弁護人の長村(樹木希林)の請求で精神鑑定をした藤代教授(杉浦直樹)は多重人格による心身喪失との結論を出す。それに疑問を持つ同教授の助手・小川(鈴木)は、草間検事(江守徹)に直訴し、再鑑定の鑑定人として調べていくうちに、ある悲惨な出来事が浮かび上がってくる。それは変質者による少女殺害事件だった。その事件に柴田はどんな関わりがあるのか・・・・・・

身喪失の犯罪を罰しない、心身衰弱の犯罪は軽減すると定めた刑法第39条のあり方と、それを判断する精神鑑定の方法について真正面からとらえている、まさに現代的な社会問題をテーマとした作品。一つのケースとして,製作者側はこの映画の設定・ストーリーを見るものに投げかけている。またそうした現代の社会状況、病んだ日本人の閉塞感を随所(というより全編)に展開させ、デフォルメされた映画的な表現ながら我々にリアルに迫ってくる。すっかり多作となった森田芳光の作品でも随一の傑作。法廷エンターテイメントとしても良く出来ており、「真実の行方」に明らかに影響を受けているが、出来としてはこちらの方が上ではと思われる。また鈴木京香と堤真一ができちゃうきっかけとなった映画。この2人は・・・とってもお似合い。


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