格付け グッド・ウィル・ハンティング
/旅立ち

 GOOD WILL HUNTING
127min
 A
’97米

製作:ローレンス・ヴェンダー 監督:ガス・ヴァン・サント 脚本:ベン・アフレック/マット・デイモン 
音楽:ダニー・エルフマン 撮影:ジャン=イヴ・エスコフィエ
出演::マット・デイモン/ロビン・ウィリアムズ/ベン・アフレック/ミニー・ドライヴァー

あらすじ»

ウィル・ハンティングは、コソ泥や喧嘩沙汰を起こしてたびたび警察の厄介になっている20歳の青年。現在は仮釈放職業プログラムの一環としてマサチューセッツ工科大学の用務員の職に就き、仕事が終わればダウンタウンの仲間である親友のチャッキーらとつるんでバーに繰り出す日々だった。ある日、廊下の黒板に書き出された数学の証明問題をウィルがいとも簡単に解いてしまったことから、その天才的な頭脳を知った数学教授のランボーは、二つの条件のもと、彼を自由の身にした。ひとつめの条件である、ランボーの研究所で数学を学ぶということにおいては脅威の成果を上げるウィルだったが、もうひとつの条件であるセラピーに関してはまともに受けようとしない。困り果てたランボーは大学時代のルームメイト、ショーン・マクガイヤに助けを求めた・・・・・・
ーバード大の授業の課題として提出したM・デイモンの戯曲に幼馴染で親友のB・アフレックが映画化しようと持ちかけ2年がかりで共同執筆した作品。今やハリウッドのスターである2人はこの作品でオスカーの脚本賞を獲得した記念碑的映画。かなり臭そうな印象(大学生の執筆脚本、R・ウィリアムスの精神科医、そして旅立ちという余計な日本語タイトル・・・)で今まで見ずに敬遠してきたが、設定の臭さとは別に、物語は淡々と進んでいき良く抑えられた展開となっている。細かい描写がセンスを感じさせ、物語の初めころB・アフレック扮するチャッキーがウィルの家を訪ねていくなんでもないシーンのしかし考えられたカメラの映し方などは、暗黙の伏線を見るものの心に残していく。また、ラストにいつも後部座席に乗っていた仲間の一人がウイルの特等席だった助手席に乗り込むところなどは、青春時代の微妙な仲間関係を鮮やかに切り取ったシーンである。トラウマをしょったウィルの心の開放と成長が基本のストーリーであるが、同じく精神科医ショーンの凝り固まった心、数学教授ランボーの偏った人間の見方など、どの人物もそれぞれの問題、それぞれの物語を抱えていることを匂わしている(例えばランボーの助手)。ただひとつ、どうしてもウィルの恋人役のミニ−・ドライヴァーに魅力を感じなかった(ちなみに彼女はこの作品でオスカーにノミネートされている)。彼女に感情移入できれば更に感動作だったのに・・・