格付け シックス・センス THE SIXTH SENCE 107min
AAA ’99米
監督・脚本:M.ナイト・シャラマン
出演:ブルース・ウィルス/ハーレイ・ジョエル・オスメント/トニ・コレット
あらすじ»

小児科精神科医マルコム・クロウは長年、子供達の”心の病”の解決に人生を捧げ、第一人者として活躍してきた。
しかし10年前に治療した少年がマルコムの前に現れ、彼を傷つけ自殺した。そのために最愛の妻アンナとの間にも溝ができ、人生に絶望しかけていた。そんなマルコムが今回手がけることになった8歳の少年コール。コールは自殺した少年と症状が酷似していた。マルコムは苦い思いを清算するかのように、彼を救うことに全力を尽くそうとする。
ところがコールには母親も知らない、ある’秘密’があった。
判が良いのである程度期待して見たのだが、これほど面白いとは思わなかった。今後、映画史に残るであろう傑作のひとつに数えられるのではないか。この映画の最初に主演のB・ウイルスのサインで「この映画には’ある秘密’があります。」とテロップが出るのだが、もしその秘密がなくても、この映画は上質の人間ドラマとして仕上がっている。特に母親の描写は秀逸の一言。脚本に加えてすばらしい現場の演出力である。そして衝撃のラスト。もう1度見返さずにはいられない映画である。監督のM.ナイト・シャラマンは若干29歳。ここ最近の才能たち、どちらかといえば異才という言葉が似合うタランティーノやウオン・カーフィ、D・フィンチャーらと比べて、王道を行く巨大な才能の出現といった感がある。


戻る