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資生堂


今回はもう今では店頭では販売していない資生堂の香りを御紹介したいと思います。
と言うよりも最初から販売用ではなく非売品だった物が殆どかな?

まずは Camelia Superieur カメリアシュペリエール
カメリア・シュペリエール / 資生堂
1997年の花椿感謝品
(感謝品=年間の商品購入額により貰えるノベルティ、おまけ)
ボトルデザインはアンジェラカミングス
白椿をイメージした香りです。
同じ椿で赤椿をイメージした感謝品の『花椿』というのもありましたがそれに比べると柔らかく洋風なアレンジで、まだ残雪を被り、それでいて春の優しさを花弁に抱いている清冽な椿の姿が思い浮かびます。
派手な自己主張はないのに心惹かれる香り。
もう三本目の物ですが、これは劣化しにくい類のようで最初に使った時から著しい変質は感じられません。
製品化して欲しくてかなり資生堂さんにお願いしたけど・・ダメみたいね。

フルール エクセラント / 資生堂
次は1998年Fleur excellente フルールエクセラント
こちらは大賀蓮をイメージした香りで、ロータス・ミュゲ・ジャスミンが主な使用香料。水辺に真っ直ぐ咲く蓮の花の凛とした姿を描写したような香りです。
ボトルデザインは同じくアンジェラカミングス(ティファニー・チーフデザイナー)。これは劣化しやすい香りだったようでモロ変質までいかなくても全体に苦味が出て(ジャスミンかな?)香りの変化が浅くなっています。


花桜 / 資生堂次はもっと古くなって..
1988年の感謝品の花桜です。

「花桜の清冽な香りのエッセンスをソフトに包み込むようにブレンド」と取り説にはありますが、もう香りが変わったのか「ソフト」な感じではなく、花の精のような近寄りがたい程の美しいイメージが強いです。少し化粧臭があるボディパウダー風な香りがします。作りたての時はさぞやバランスの良い香りだったと思わせる名残があります。
その頃は私はエスティローダ等、外資系の香りを一生懸命に消費していた時期で、身近にあるこんな良い香りを見逃がしていました。

パッケージの絵は日本画家、上村松篁画伯の筆によるもの。
同画伯の筆によるパッケージの『花菫』『花椿』の香りも近い年に同じ感謝品として配布されています。どれもドレッサーよりも鏡台が似合いそうな姿と香りです。
また再びこんな魅力のある香りの企画をやって欲しいと待ち望んでいます。
禅 / 資生堂

そして右側の黒いボトルが元祖・です。
2000年に発売された新しいZENよりはお香ぽさが少ないフローラルです。鈴蘭やガーデニアを苔むした感じ。残念ながら新生ZENは孟宗竹や杉苔や伽羅が入っていて、『外国人が見た美しい日本、禅寺』なイメージが強くエキゾチックで、私には難しかった..
ミドル以降にソフトなベールで包まれた女らしい主張が出るのは資生堂の香りの特徴なのでしょうか。香りの違いこそあれ、特に上記の花桜と同じような変化の仕方をします。


最後は毎年2月末に開催される世界らん展で2000年記念で販売された
MESSAGE FROM ORCHIDS ORANGE CATTLEYA オレンジカトレア
オレンジカトレア / 資生堂
カトレアというよりもオレンジを使ったカクテルのような弾ける明るさが目立ちます。定番商品のタンタトゥリスと比べると格の差は隠せませんが、myth of SASOのお粉っぽい部分をフルーティにしたような香調で、気張らずに使える商品です。香りは毎年変わるようで、胡蝶蘭だったり、同じ年に配布されたエピカトレア・キョウグチスターチルドレンという新彗星のような名前の商品もあったようです。


今回の物は実用というよりは
自己満足没頭コレクション的な意味合いが強い商品です

入手方法は..オークションでまだ出回っています
香りを実際にお使いになられる場合は
可能なら販社の在庫品を手に入れるのが間違いないのですが
それが無理だったら新品未使用品が無難だと思います
(キャップから直接付けやすいボトルだけに熟成怖い..)
特にフルールエクセラントは変質しやすいので御注意を

(2003.3.20)



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