埼玉に妖怪温泉を見た!!! 6月6日 
 埼玉県内某所に妖怪が謂集する温泉があると聞いて、早速探しに出ました。なんだか、『ゲゲゲの鬼太郎』か、つげ義春の「ゲンセンカン主人」か、伊藤潤二の「旅館」を思わせる情報です。そしたらホントにありましたね〜。その名も「○穴温泉」。ではいつものTさんと探索してみたいと思ひます。
 まず一枚〜〜〜目の画像(今回は必死の潜入ルポにつき、デジカメでなく携帯を使用しています。ってば、ん〜〜迫真的?)。これが、妖怪温泉入口。旅館部とセンター部に分かれてますね。うちの田舎みたく「農村センター」とか、そういう使われ方してるんでしょうね。
(付記 何度転送しなおしても画像の妙な色が取れません。こちらのPCでは普通の画像なんですが…これって心霊現象?)
 二枚〜〜〜…。すわ、座敷わらし!…には見えませんね。宿の経営者の娘さんが、近所のお子様達とミニカーで、長い廊下を珍走中。三和土に落ちたら怪我するよ。
 三枚〜〜〜…。妖怪の宴会場。奥に座っているのは、あずき洗いと砂かけババアのカップル。ほんに、妖怪の憩いの場。畳もキノコかタケノコが生えそうな感じで、ぼこぼこに膨れ上がって…。
 四枚〜〜〜…。妖怪達のうたげ。ぎゃはぎゃはと、迦陵頻伽の如きやかましい鳴き声を盛んに発しておりました。話してるのはあけすけなイナカのエロネタ。うーん、色っぽいじゃん、妖怪。
 五枚〜〜〜…。なんとここの宴会場には舞台がっ! 稲川淳二の怪談に出てきそうな、古い舞台。旅役者の一家の怨念が染み付いていそうです。間違ってもここでカラオケ・パーチーなど開いてはいけませぬ。祟られます。
 六枚〜〜〜…。旅役者に恋した地元の娘さんが、監禁されて折檻されたと思しき、舞台脇の引き戸の納戸。マジ怖いっす。開けるのびびるっす。
 七枚〜〜〜…。その納戸の中。怨念がおんねん。
 八枚〜〜〜…。白〜〜〜い手が伸びてきて、ジンギスカンを焼いてくれました…というのはウソぢゃ。この手はTさんです。鉄鍋がススだらけで凄まじかった。ススも味のうちかもしらん。羊肉はてんこ盛りで、二人前注文して肉を一切れと野菜を残しました。不覚です。メシは別料金。ついてきたお椀が永○園のお吸い物だったので、さぶいぼ立ちました。
 九枚〜〜〜…。座敷の外側。なぜか裏がクレーの射撃場になっていて、ばしんばしん、それはもう、うるさいうるさい。それともあれは妖怪封じの式神飛ばしの儀式の音?
 十枚目……は、皿屋敷の慣例に従ってございませぬ。お菊様もこの宿のどこかに、いらっしゃったのではありますまいか。
 温泉は混浴で、まさに伊藤潤二の「旅館」に出てくるような異形の湯治客達が首まで浸かっておりました。さすがに温泉の中は撮影がはばかられましたどす。温室のような浴場の中には、芭蕉の巨大化した葉っぱが繁っていて、なんかコロボックルかメダマオヤジになった気分です。
 うちに帰って調べましたら、どうやらこの温泉、東京から近い穴場の混浴とあって、フトドキものが最近あとを絶たないそうです。道理でライダーにも見えない(キモチワルイ感じの)男の一人客の多いこと。俺らも同類に見られるじゃねえかっ!お前らが一番の妖怪じゃああああああああ!! 九字を切って鎮めちゃる!!! 臨兵闘者皆陣烈在前!!!! 喝!!!!!
 なおこの画像にうっかり映られた皆様には、あくまでお笑いですので、誤解なきよう申し上げます。
オゾン・ホールに吸い込まれて 5月30日 
『スイミング・プール』イメージ フランソワ・オゾン監督の最新作『スイミング・プール』を観てきました。一緒に行ってくださったのは、友人で、リンク先の『魔界ノ匣』の管理人、津紫地YAN様です。YAN様、ヘンなもん、お見せしてまことに済みませんでしたm(_ _)m
 シャーロット・ランプリングが『まぼろし』以来、オゾン映画で主役をはると言うので、物凄く期待して行ったのですが、なかなか微妙な感じで…。イギリス人の女流ミステリ作家役。アガサかドロシーかはたまたルースかクリスチアナ、といったイギリスのミステリ名人達の名前が彷彿とされる役どころですが、これがイヤなオバさん(笑)。のっけから出版社で新人作家に紹介されて、笑顔で応えた後、別室で「あのクソガキ」呼ばわり。ん〜〜、いい感じにビッチですなあ。場内に漏れる失笑は、オゾンを理解して戴いているようで嬉しいぞっ。
 オバさん、新作の構想に倦み疲れて、出版社の社長の別荘を借りてカンヅメになるのですが、そこに、社長の娘なる女の子がやって来て、静かな生活をかき乱され…というドラマです。この女の子を演じたのが、オゾン映画の常連、リュデュヴィーヌ・サビエ。今回はたわわな胸も顕わに、見上げた脱ぎッぷりでした。登場場面の半分以上はハダカですからね〜。もっとも『焼け石に水』の時でもそうでしたが。
 娘は来るやいなや、エロそうな中年男を次から次へと引っ張り込み、リビングでイタしては、オバさんを困らせます。オバさんも只者ではないので、盗み読んだ娘の秘密の日記をネタに小説を書き始める始末。小説が進行していくにつれ、休戦状態でなぜか歩み寄る二人…。娘はどうやら、シャッチョさんの父と別れた母のことでトラウマを背負っている様子…。女優さんとオゾン監督
 最後に観客をオゾン・ホールにぽーんと投げ入れる終わり方で、不思議などんでん返しがあるのですが、後で考えるといろいろ伏線も張ってあって、それなりに楽しめました。現実と虚構との境目が密やかに入り混じる、典型的なオゾン映画でしたが、YAN氏含めオゾン初体験の皆さん、如何だったでしょうか(はっきり言ってヒット作の『まぼろし』や『8人の女たち』はオゾンらしからぬ部分がウケていたのです)。土曜のお昼でしたが、映画館はかなりの行列で、みーんな、リュディヴィーヌのハダカ目当て、っつ〜訳ではあるまいね。
 美形好みのオゾンにしては、美青年がひとりも出てこないのがフマンだったのですが(笑)、それも伏線だったのですねっ!(これ以上はネタばらしになるので言えまへんなあ)。すっかりオゾン・ホールに引き込まれました。エレガントなブラック・ホールのようなオゾン・ホールです。クライマックスで見せる、御年58歳のランプリング様の脱ぎッぷりも脱帽しました。まさに女優の鑑です。なんだかんだ言っても、DVD出たら買っちゃうなあ、オゾンだもの。
君達はそんなに漢字がキライか? 5月27日 
 おいらせ市、つがる市、さくら市、いすみ市、南あわじ市、うきは市、みやま市、東そのぎ市、南さつま市、うるま市…
 と並べて書いてみると、なんじゃそりゃ、であろう。平成の市町村大合併で近々誕生するはずの新市名なのであるが…。ひらがな市名ってなんか、キモチ悪くないすか? どこよそれ、とつっこみたくなる市名あり、チープさ満点の市名あり、もともとの市民が本当に望んでこの市名に決定したのか不思議に思えてしょうがない。南だの東だの北だの西だの、安易なネーミングにも首をかしげる。そんならこれでどうだ、で次…
 ひたちなか市、あきる野市、さいたま市、南アルプス市、さぬき市、東かがわ市、いなべ市、あわら市、かほく市…
 これはまあ、聞いたこともあるでしょう。既に生まれてしまっている、最近のひらがな市名である。外来語まである始末。あのね、あんたら、小学生でも書ける漢字で出来た名前を、ムリヤリひらがなにしてませんか? そんなに自分の住んでる街の名が判り辛いですか? 平成の大合併ってもともと、自治体の数を減らして地方への援助金をカットしようという、恥ずべき地方切り捨て政策なのに、それに乗じて、どうよ、この有様。
 地名って、律令制の昔、それまであった地名に好字を当てよ、とのお達しで、先人が祈りを込めてよい地名を、頭振り絞って考えた訳だね。その地名には、土地の謂れあり、地形の影響あり、神話の浪漫あり、そこに生きている人々の生活感が溢れていた。そして千数百年、それを孜々営々と守り続けて来た訳だ。なのに、政府のドケチな政策のせいで古人が守り続けてきた地名が消えてしまうのは、悲しむべきことでしょう。何もひらがな市名だけじゃない、その土地の由来と全く無関係な街の名前がこのところ、急速に増えつつあるのも嘆かわしい。
 ひとつ言えるのは、こういう名前の自治体に私はあんまり住みたくないということである。君達はそんなに漢字がキライか? と悶絶する今日この頃である。いっそのこと、国民総背番号のように自治体にもナンバリングしたまえ。それで官僚どもが仕事し易くなるのならな(棄て台詞)。
ラーメン博物館探訪記 5月3日 
 昨日、新横浜にあるラーメン博物館にTさんと行ってきました。最近、カレーやエスニック、ラーメンの食べ歩きをしているもので、ラーメンと言えば総本山のラー博に行かぬ訳にいくまい、ということで、今回、探訪と相成った訳。
 GW中とあって、混雑が予想されたので、開館狙いでと思って、10時半過ぎに到着したのですが、甘かった…。既に整理券が配られ、初手からつまずくわたくしたち。一番人気の札幌ラーメンの「すみれ」に行きたかったんだけど、開館時で既に120分待ち。どひゃ〜〜〜〜。
 それでもなんとか11時過ぎに建物の中に入ることが出来たのですが、そっから先が地獄よ地獄。立ちっぱなしの行列地獄。レトロな町並みを再現したフロアも、まさに戦後闇市状態。なんでもアリアリ。ラーメンの湯気か人いきれか、立ち込めるのは殺気にも似た雰囲気。こ、これは恐ろしい! 所々にある店ごとの時間待ち掲示で刻々数字が増えて行く「すみれ」はハナから諦め、私が行ってみたいと思っていた岩手久慈ラーメンの「千草」の列に並んだのですが、店のあるフロアから既に行列がまけ出ていて、階段に並ばされました。他の店の行列も同じ階段にひしめき合い、気分はもー、『シンドラーのリスト』の命のビザ状態。この一杯のラーメンが明日への命を繋ぐ!!!!…訳なくって、空腹に思わずめまいを感じました。一時間並んでようやく食った鶏スープのうまいこと。でもこんな思いまでして食わにゃならんもんかね、ラーメン。
 さて、一杯で敗退していては、入館料わざわざ払った甲斐がないので、二軒目に並びました。とんこつラーメンのルーツといわれる久留米ラーメンの「魁龍」。ここでも待ったがな〜、一時間半弱。で、さて嬉しや、ラーメンにありつくと…………げ?
 このドンブリから立ち上る匂いはなに? くっさ〜〜〜〜〜〜
 それはもうすんげえ匂い。豚骨の髄まで煮込んだスープはポタージュ色。しかもなんかケダモノのかほりが……。ん〜〜〜〜喩えて言うなら、
雨に濡れた犬の臭い(爆!)(あの、いちおうですが、雨にうんぬんと喩えて言ったのはTさんですからね、あしからず)。
 慣れるまでははっきり言って胸に込み上げる熱い思いに涙しそうになるスープですね。あの、そのぅ…ほんとに久留米の皆さん、こんなん食ってんですか?半信半疑。文化習慣の違いってすごいなあ……。
 私はそれでも食い意地汚いのでスープまで飲み干したのですが、Tさんは犬の臭いに負けて、麺を食べるのがやっとだったみたい。すいません、久留米ラーメン、採点不可能です…
 その後、気分取り直してアイスなど食って、おみやげ買って帰ってきたのですが、GWのラー博、なめちゃいけませんぜ。今、この時間(3日午後3時)にもまだ博物館は開いているのでしょうが、はて、未だに何人のさ迷えるユダヤ人が命のビザを求めて行列を作っているのやら、怖いやら、フクザツな気分です。皆さんもいらっしゃるなら、平日に仕事サボって行かれるのがよろしいかと。
 おみやげはラー博のネーム入り、紙製のおかもちBOX入りラーメン。これはかわいいというか面白いので、ラー博行かれた時はゼヒ。
この未知はいつか来た未知 4月13日 
 引越最中でまともにテレビも見れなかったのですが、おとといの朝、号外が新居のメールボックスに入っていました。例のイラクの人質事件です。某右翼系Y売新聞(私は個人的にY新聞がキライなのですが、父がY売虚人軍のファンなので取ってる)は「人質解放」と謳っていましたが、なんてこたない、解放されてないし、状況も膠着状態。人の命と政府の詐欺的な「国家の大義」を天秤にかけてる最中なので、まあ、何があっても驚きやしませんけどね。
 そこまでしてまで痔英隊を派遣したい政府の意向が私にはわからないですね。正直、大本営発表のごとく届く各テレビ局のサマワ痔英隊ご自宅訪問記もイヤだけど、人質になった人物についてのあることないこと書かれた風聞がネットに溢れ返ってるのもイヤかな。まるで政府が○ちゃんねる乗っ取ってこっそり若者を煽動している気がしてきましたよ。「ヤツラは死んでもいいようなクズで、わざわざ殺されに行ったようなものだから、たとえ解放策が失敗しても見逃してくれよ!」と言わんばかり。人の命を盤上のコマと見做して平気な将軍にも似た傲慢な歴史観がいつかしら、この国を支配するようになったらしい。
 なぜそこまでして戦争をしたいのか。ここ十年来、軍隊を持つことが普通の国家の形態である、としたり顔で説くエセ歴史家どもが横行するようになってきているし、世の中の無知無関心に付け込んで、いつか我々を戦場に送る陰謀が着々と進んでいるようです。
 私の年代ももはや直接戦争の体験者に触れることも少ない世代ですが、私は二親とも遅くになって出来た子なので、両親は昭和一桁で、戦時小国民世代なのです。母方の伯父の一人はサイパンで散華し、別の伯父も明日、特攻隊で出陣と言う日に終戦を迎えたと言う、得がたい体験の持ち主です。もう戦争をしてくれるな、というかつての大人たちが抱いた悲哀と決心をないがしろにする政治家たちが許せません。
 日本が右肩上がりの高度成長で浮かれて、武器を握る手のことを忘れていた時期はまだよかったのですが、戦争を知らない戦争好きのガキどもが政治家になってネオコンの日米新時代のと浮かれ騒ぐ時代になってからというもの、憂鬱は増すばかりです。この未知はいつか来た未知、とつい口づさんでしまう今日この頃です。ここ数年、選挙で私は痔民党に票を入れたことがないのですが、それでも痔民党政権は大手を振ってのさばっています。世間の皆さんもそろそろ自分のオケツに火が点きそうだと、改めて認識してもらいたいものですね。
 私が本当に属するべき「祖国」はどこにいったのでしょうか。そんなものは幻だったのでしょうか。
蔵書家の引越 4月8日 
 分け入っても 分け入っても 青い山…
在りし日の我が書斎

 うしろすがたの しぐれてゆくか…
 あ、いや、別にワタクシ、山頭火に目覚めたわけではないんですよ。ここ数日の心境を表すと、こうなんです。
分け入っても 分け入っても 本の山…。ひいっっっっっ!!!
 二年半前に今住んでいるマンションに引っ越してきたときのことは、2001年8月の項にのた打ち回るごとく記されているのですが、今度は更なる悪夢に見舞われています。同居の親がマンションを買ってしまったのはいいのですが、私の書斎が消滅するのです。あひぃっっっっっっっ!!!!!
 今のマンションは賃貸ですが、5LDKと、わりと広めだったので、念願の私の書斎も作れたのでした。書斎は6畳で、もともとピアノ室だったので床もしっかりとしていて、それに乗じて、私は蔵書の約3分の一に当たる1万5千冊をここに運び込んで悦に入っていたのです。しかししかししか〜し!
 父と弟が親子ローンで一回り小さ目の部屋を買い、文学部の研究生の上にバイトの身で甲斐性なしの私はやむなく、一家揃っての同居に応じざるを得ませんでした。
 あまりにも不利な条件に涙をのんでのことで、引越作業にいそしむ気も起こらず、本格的に荷造りを始めたのが昨日のこと…。引越は明けて明日…。いちゃまんごしゃんしゃつのほんって、いくら箱に詰めても詰めても減らないのね。嗚呼! タンタロスの苦しみ!!!! もう30箱くらい隣の部屋に山積みになってるけど、本棚はちーとも減ってるように見えない。
ひとつつめては〜ちちのため〜、ふたつつめてはははのため〜〜、みっつつんではにしをむき〜〜〜〜〜(賽の河原状態。壊れた…)
 そりゃそうだわな。6畳の書斎は窓を潰して四面が本棚。空いたスペースにPC押し込んでという有様。ここで地震に出くわしたら多分生きて出れまい、という部屋だったのね。それで本望と言う訳でもないけど、私にとって夢の空間だったのです。
それが…それが…それが…それが…
 泣いていいすか?

 
これがまあ つひの住処か 書斎なし…(今度は一茶か…)

 いつの日か、また夢の書斎を取り戻せるように、一心不乱に頑張ります…。今度は自分の力で…。でも所詮、講師とか研究者じゃ、無理っぽいのよね。やっぱ泣いていい?
(;_;)ぐす……
誰かオレに書斎をくれ!!!