アルカディアはどこにアル? 12月22日
 千秋楽を迎えるのを待っていた訳ではありませんが、内容が衝撃的だったので、いい加減な感想を垂れるのが憚られていた、みゆきさんの『夜会Vol.18 橋の下のアルカディア』の「いい加減な感想」でございます。選挙も終わり、予想通りのアベちゃんファンと池○教の圧勝でしらけまくるご時世、てきとうに読み流して頂ければこれ幸い。

 始まった直後から、「大飢饉」だの「橋の下の捨て子」だの「零戦」だの「人柱」だの「シャッター街」だの不穏なキーワードが飛び交っていて、これはモンダイサクなのでは?と思わず某オクでチケットを追加して、11月終わりと12月初頭の二回観て来ました。初見の日は一人で観に行ったのですが、余りの衝撃に季節外れの冷や汗だらだら流しました。帰って来ても呆然自失、大好きなタモリ倶楽部を見逃してしまった程です(笑)。

 二度目はファンクラブで取った席で、今回は関西在住の親友と一緒に行きました。この時は初見日よりは余裕で鑑賞出来たのですが、やはり衝撃度は変わらず。「ハシノシタと揶揄される方がいるので、今回の大阪公演はなかったのかな〜」などとひそひそ話をしたりして。

 オハナシの舞台は、水も通わなくなった橋の下の地下道のシャッター街。「水の流れぬ橋」ってえと、故・浅川マキさんの「赤い橋」という呪い歌を思い出すワタクシですが、当たらずとも遠からじ。廃墟に住み着いて離れない住人を演じるのが、今回のキャストたち。占い師役のみゆきさんと、バーの代理ママ役の中村中嬢、そしてガードマン兼元住人の石田匠君。

 夜会って不思議なことに、これまで本職が歌手の人がキャスティングされること、余りなかったんですよね。唯一『Vol.11 ウィンター・ガーデン』の時、みゆきさんの長年のヤマハ仲間・谷山浩子嬢が登板しただけ。あとは、いちおう歌えるけど本職は俳優の人が主でした。CD出して世間的に歌手として認められてる後輩とみゆきさんがコラボしたら、こんなにも歌が充実するのだな〜、と感心しました。

 で、ハナシですが…ここんところ夜会の定番テーマとなりつつある「輪廻転生譚」が表のテーマです。時系列的にストーリーを語りますと、天明の大飢饉の頃、とある村の橋が洪水で幾度となく流され流されして、水の神の怒りを鎮めるため人柱を出そうということになった。それがそもそもの発端。人柱として選ばれたのが、みゆきさん演じる村女。村女には夫がいてそれが匠君。女は命よりも大事な猫を飼っていて、それが「すあま」(これってお菓子の名前ですよね。砂糖と上新粉を蒸して練ったような柔らかいやつ)。「すあま」はさすがに本物の猫も使えず、かと言ってコスプレの中嬢をみゆきさんがダッコするのも無理なので、ぬいぐるみの猫でした。

 女は理不尽な村の一族によって「すあま」と引き裂かれ、橋の土台に沈められます。この「すあま」との別れが異常なくらい激しく、夫よりも猫のほうが別れ辛い感じでした。夫はむしろ村の一族に強制されて説得役となる損な役回りで、人柱が沈められた後、自分も身投げして後を追ってしまいます。残された「すあま」は猫籠の中で「人間になりたい」を歌います。ここでは巨大な猫籠が登場して晴れて猫コスプレの中嬢が絶唱。

 それから数百年のちの同じ橋の下、シャッター街の住人は今度も社会から見棄てられ、大雨が降った時の放水路となります。しかし、それぞれがかつての前世の飼い主やパートナーを探している故に、シャッター街を離れることが出来ないという話。そこに未曾有の嵐が迫る…。すべての人も物も押し流す「未曾有の嵐」とは、単なる天変地異のことだけでなく、全ての人の運命を変えてしまう戦争の例えなのですよ。先程私が唐突に選挙の話題を枕にしたのも、それに関係があります。アジアの隣国との仲が険悪になりつつある昨今、或いは、この国に再びナショナリズムの嵐が吹き荒れるかもしれない将来、個人が個人であるためにどんな道を選ぶべきかを、この公演でみゆきさんは訴えたいのでしょう。その道とは「国捨て」です。これが今回の夜会の本当のテーマ。

 かつて「国土というものに疑いを持ったとき私の祖国と呼べるものは日本語だ」と言った詩人がいました。国家・国土・政府・社会、どう言い換えても同じです。「ニッポン」という形のないものが肥大化して、私たちの大切なものを奪った時代がありました。「欲しがりません勝つまでは」と言えと教え込まれ、個人の希望も夢も将来も全て灰色に塗り変えられた時代がありました。個人の主張をしただけで「ヒコクミン」と罵られ石を投げられた時代がありました。少年たちが敵に体当たりして死ぬための人柱として戦闘機や潜水艦に乗せられた時代がありました。心を持たない大国が国中の街や人やものを焼き尽くした時代がありました。アジアでもヨーロッパでも、人種が違うというそれだけで、多くの人が殺された時代がありました。これらは全て、まだ七十年ちょっと前の出来事です。

 私の両親は昭和ひとけた生まれなので、そのような時代の恐怖や悲しみをよく知っています。でも、それを教えられていない世代が増えました。まわるまわるよ時代はまわる、今の時代は果たしてバラ色の未来が約束されているのでしょうか。そんな絶望感の立ち籠める中、人の命を救うために、この公演では一機の零戦が幻の空に飛び立ったのでした。橋の下に遺棄された棄民たちが、未曾有の嵐から生き残るために…。そこではもはや、リアリティなど糞喰らえです。

 こんなふうにストーリーを記してみても、あまりにも抽象的かつ断片的で、とても今回の夜会の、ある種異様な魅力は言い表せそうにもありません。そもそもテーマを詰め込み過ぎのような気がします。でも今この時代だからこそ、伝えたい歌いたい訴えたい内容だったのは間違いありません。私は、中島みゆきという政治とは無縁だと思っていたアーティストが、今それを形にしたことに衝撃を受けたのでした。つまり、私の思っている以上に、世の中の空気は危ない方向に舵を切っているように、見える人には見えるのでしょう。

 言いたいことが漠然となり過ぎて、もう収拾がつきません。これだけこちらの心をかき乱し混乱させる夜会は前代未聞です。お気楽に書けるはずもない今回の鑑賞記でした。もうちょっとここで語るかもしれませんが、今日のところは無理矢理終わり!
南印度を舌の上で旅する 10月30日
上から店内風景、チーズ・クルチャ、ラッサム、
ラム・ミックス、砂肝のコンフィ、秋刀魚のタン
ドリー、鯖のカレー、ラム・ミント・カレー、ゴル
ゴンゾーラ・クルチャ、鴨のタンドリー
 「孤独のグルメ」という深夜ドラマが地味にヒットしている。松重豊さん演じる主人公・井之頭五郎が、ひとり飯の気軽さで色んな店で好きなものを食べまくるだけの話。もう今年で4シーズン目で、七月に放映された回で紹介されたのが、木場にある「カマルプール」というお店。
 撮りだめた番組を相方と観ていて、「これは絶対行きたいね〜」と言っていたのだが、この度ひょこっと予約が取れて行った次第。十二月までは予約が一杯だそうで、奇遇か奇跡か。

 ここは印度料理を供する店だが、なんだか、いつも近場で喰ってる料理と毛色が違う。例えば「クルチャ」なるピザとナンのあいの子みたいな焼き物も、馴染みがない。よくある街の唯の印度料理ではないと確信した相方が調べたところ、南印度料理の名店「ダバ・インディア」から暖簾分けした店とか。
 でも「孤独のグルメ」でもそんな店の裏事情は一切語られなかったし、まあ、ここも知る人ぞ知る名店なのだろう。

 で、来店。木場の駅からすぐ近くで、永代通りから一本入った洲崎川の暗渠のほとりに店は在った。開店間もなく席はほぼ埋まってしまう。やはりテレビの効果もあってか、大変な人気店だ。
 アルコールを普段は禁止されているのだが、今日くらいはよかろうと、パクチー・ビールで乾杯すると、早速頼んだ料理がやってくる。

 「チーズ・クルチャ」はたっぷりのチーズを生地に挟んで焼いたもので、大蒜が効いている。このチーズのとろけ具合、はみだし具合、伸び具合は、まことに罪深い。二人であっという間に平らげてしまう。もちっとした生地からチーズが溢れるさまは、ちょっと感動ものである。
 「ラッサム」は南印度のトマト・スープとのことだが、タマリンドか何かの酸味があって、ちょい辛い。番組では番外編で原作者の久住昌之さんが啜っていた。

 私と相方は、ラムの美味しいのが食べたくてしょうがないヤカラである。以前は近場にめっちゃ旨いタンドリー・ラムを出す店があったのだが、そこが店仕舞いしてからと言うもの、美味しいラム肉を求めて都内を彷徨う羽目となっている。
 ここのラムは大変柔らかくて火の通りが舌妙であった。ココナツがふわりと香る「王様のラム」と香辛料を利かせたタンドリーの二種が盛られた「ラム・ミックス」は手軽で手頃だ。
 ただ塩分が少し優し過ぎるかな、と相方は感想を後で言っていた。私は心臓を患って以来塩分は大敵なのでこれくらいで満足せざるを得ないのだが、ま、もうちょっとメリハリあってもいいかもとは確かに思う。でもここのラム、旨い。本当はラムチョップを食べたかったのだが、お店が忙しくて今はやってないとか…。

 驚きの料理は次の「砂肝のコンフィ」である。砂肝がとんでもなく柔らかいのだ。油で低温でじっくりと火を通せば確かにそうなるのだろうけれど、これはあの砂肝の食感を予想して口に入れると、思わず飛び上がってしまうくらい意表を突かれる。
 「秋刀魚のタンドリー」も季節ものだし、美味しい。印度にしろ東南亜細亜にしろ、魚料理はけっこう美味しいのだが、私達ジャパニーズはついつい肉ばっかり注目してしまう。

 そんな魚の旨味が凝縮したのが「鯖カレー」。昔、貧乏な級友の家で夕飯を戴いた時、カレーに鯖の水煮缶がどっさり入っていて、その臭さがトラウマとなっていたのだが、これは鯖がおとなしやかで、あっさりとして美味しい。この店の看板メニューの一つだ。
 そして五郎ちゃんが実に旨そうに喰った「ラム・ミント・カレー」を私も食す。ミントが控え目でラムの臭みなど一切なく、これもさっぱりと食べられるカレーだ。ミントが嫌いな相方も、これなら食べられる、とつついている。ミントやるではないか。「ラム・ミント」なんてアイスクリームのフレーバーかよ、きっしょ〜、と思っているアナタ、是非食べてみなはれや。目から鱗が落ちるさかい。

 さんざんっぱら喰ったのだが、まだ喰えそうと思って二品追加した。とろけ具合が凄そうな「ゴルゴンゾーラ・クルチャ」と、これも季節ものらしき「鴨のタンドリー」。ゴルゴンは蜂蜜が入って甘いとのことだったので、これをデザートにして帰るつもりが、先に来てしもた(^^)。甘いと言ってもしつこくなく、ブルー・チーズと蜂蜜は相性がとてもいいので、旨いに決まっている。鴨は薄味で上品だった。肴の塩気ギンギンにしてとにかくお酒を進ませる類の店ではないようだ。

 南印度料理はここ数年で都内を中心に増えているらしい。今まで私達が「印度」と思って食していたのは実は「北印度」、もっと言えば「ネパール人の作る北印度料理」が殆どだったらしい。これは結構ショックだ。あれだけ広い印度大陸の食べ物の半分以下しか私達は知らされていなかった。実際に行くのはまだ若干躊躇われる国印度。従って本場の印度料理もまだまだ先のことだろう。だから、少しでもその実態を知りたいと思う人は、フツーのインド・カリーばっかり喰ってないで、こういう目先の変わったお店に行ってみなさいな。私達もまだこれから色々な印度を舌の上で旅してみたいと思っている。
アルモドバルの本卦還り 8月1日
 スペインの男おばさん、アルモドバル監督のことは、今までもこの日記で取り上げたかもしれないし取り上げてないかもしれない。まあ、私がリスペクトする現役映画監督お三方の一人である(あとはフランソワ・オゾンとロマン・ポランスキーです)。
 そのアルモドバルの最新作『アイム・ソー・エキサイテッド!』が最高に酷いのです。全世界的に評判は最悪。映画館にかかった時は観に行けなかったのでようやくDVDで観たのですが、二十数年来のファンの私も納得の酷さ(笑)。くだらなすぎ…。でもそのくだらなさが余りにも初期のアルモドバルを彷彿とさせます。ペドロおばちゃんも今年で62歳。本作を撮った時はまさに還暦。昔の作風に帰りたくなったのか…。
 映画は、機材トラブルで着陸不能となった飛行機のファーストクラスが主な舞台。エコノミーの客と乗務員は騒がぬよう全員薬を盛られて、夢の中へ夢の中へ行ったみたいと思いませんか〜でもチン○は勃ってます、うふっふっ〜〜〜な井上陽水的不条理世界。ファーストクラスの限られた客と、機長副機長と、三人のオカマ・アテンダントが悲喜劇を繰り広げるという、ワン・シチュエイション・コメディ…のはずが、アレ?
 セットがチープ! ギャグ不発! 踊り下手過ぎ! 流れ悪過ぎ! 中途半端に深刻なエピソードが多過ぎて笑えません。どーした、アルモドバル? 『ボルベール』や『神経衰弱ぎりぎりの女たち』で見せたコメディ・センスはどこへ行った?? 世界的巨匠になると笑いのツボを、カンヌ辺りの空港の便所かどっかに置いて来てしまったのか?
 でもふと顧みればアルモドバルは悪趣味キッチュ感が最大の持ち味なので、もとより大衆受けを狙ってはいないのかなあ。何十年もアングラ文化の根っこを引き摺って映画を撮ってきて、たまたま『オール・アバウト・マイ・マザー』や『トーク・トゥ・ハー』のようなヒット作があっただけかも。本人としてはいつもの如く、コメディにブラック素材とドラァグ&ドラッグ・ネタを扱き混ぜてみせただけ?
 近作は巨匠となったせいか、がっつりおカネをかけてブランド服を費やして、セットもロケも豪華になっていたきらいがありましたが、今回は、もっとも初期の『セクシリア』や『バチ当たり修道院の最期』を思わせる低予算っぷり。わざと予算を少なくして闘志に燃えているかのよう。だって、肝心の舞台である飛行機のコックピットがハリボテ感満載なんですぜ。なんだか「オカマは機械にヨワいのよ〜〜だからヘンなメーター類はちょっとにしたの」とのたまう男おばさんのしたり顔が目に見えます。いやー、この飛行機、最初っから飛びません。
 こういう狙いすましたチープ感に拍車をかけるのが、アルモドバル映画で世界に羽ばたいたスターのカメオ出演。贅沢かつお馬鹿な冒頭のコントには、唖然とします。あの大スターが原因で、飛行機が前代未聞の危機に!
 アルモドバルのいつものテーマである「愛(てかSEX)こそすべて」がここでも徹底されていて、真面目な御仁なら髪の毛逆立ってしまうような、アホバカマヌケなラストに収斂されて行くのですが…。これで、監督ご自身のドラァグ小唄(『セクシリア』で披露)でもあれば完璧なのですが、さすがに還暦過ぎるとそれは辛かったのでしょうか。
 DVDを購入以来数回観ました。もの好きにもほどがあります。たまーに、こういうどーしよーもない映画にハマってしまうことありませんか? 私は時折そういう映画に遭遇します。B級かつどうしようもない作なのに、観るのがやめられなくなって、毎晩寸暇を惜しんで観ちゃう、ってな感じ。名作大作感動作には絶対ないカルト感。
 なのでこの映画おすすめは一切いたしません。誉めたら逮捕ものです。でも私はやめられなくなっています。タイトルになっている80年代名曲の悶絶ダンスが頭に住み着いて離れません。こんなにくだらないのに、やはりアルモドバルはやめられません。まさに麻薬。
肉を喰ふ日々 7月17日
 前回は相方の誕生日だったが、今月は私の誕生日でお肉を食べに行った。相方がお膳立てしてくれた店である。ナカメ〜などといふ行ったこともないオサレな街にその店はあった。ナカメ〜は幸ひ、近年、地下鉄で繋がって乗り換え一回(上手く行けば乗り換えなし)で行けるので近くなったが、本来はワレワレのやうなサイタマンには縁のない街である。

 サイタマンががむばってナカメ〜に辿り着くと、夕方でお祭りっぽい雰囲気で、わりとだらけた街だった(笑)。なんだ、これでは地元の商店街と左程変らんではないかと安堵しつつ、お店に向ふ。

 鳥獣料理の有名店だそうなここは。駅前商店街のどん詰まりにお店は在った。そんでもって、時間が来たら入る。せせこましひが、都内屈指の一等地の貴族の館である。

 鹿の頭がお出向へ(画像が横転して表示されてしまふ。スマホで撮ると何かと不自由だ)。地下の店は入口が妖しい。これでは魔女の夜宴である。ヴァルプルギスの夜は五月だが、まあ、年がら年中夜宴なのだろう。地下の妖しい空間で夜な夜な酒池肉林の宴が催されているらしい。ちょっと淫靡である。ヴァーグナーの「魔の炎の音楽」が脳内再生される。まかり間違っても「日本全国酒飲み音頭」ではなひ。

 そろそろ歴史仮名遣ひ調も飽きたので、普通に喋ります。

 「ブッパ」の店内にはガラス張りのお肉熟成庫があって、中が丸見えでした。

 吊るされた肉…横たわる肉…鉤に掛けられた肉…ほ、ホラー…。「悪魔のはらわた」とか「エルム街の悪夢」とか「ミッドナイト・ミート・トレイン」とか色々思い出しますが、これは私達の食す美味しい美味しいお肉です。「街の父祖たち」に捧げる生贄ではございません。

 最近「熟成肉」というのがブームだそうで、ここはそのはしりの店らしいですが、とにかく色々な種類のお肉が頂けるそうで、楽しみです。初めてなので、コースを中心に、アラカルトをお願いしました。ワインの品揃えが自慢の店ですが、お酒は本日もなし。とほほ。

 アミューズのジビエ端肉のグラタンとてんこ盛りのバーニャカウダを食べると、ついに肉。

 席のすぐそばに吊るされていた生ハムとチラガーのにこごりと塩漬けのシャルキュトリー(肉の加工料理)三種。これは本当は赤ワインとお友達ですね。塩加減がいい塩梅です。

 お次はシカ肉のタルタルステーキ。私の好きななまにくです。卵黄とハーブなどを混ぜたソースを上にとろりとかけて食します。パンに乗せて食べます。旨い。

 別注の「鶏白レバーのキャラメルプリン仕立」も来ました。ディッシュがでかいので、この頃になると、テーブルの上がてんやわんやになりましたが、どれも食べ尽くします。

 キャラメリゼしたレバー(フォワグラ)はフルーツが飾られていて、一瞬デザートと見紛うフレンチの定番ですが、濃厚な甘さが相方は若干口に合わなかったようでした。私はデブなので好きです♪。

 そして別注の鹿レバ鹿ハツの炙り焼きが…。この焼き具合が舌妙。外がかりっと焦げていて、中は肉汁ジューシー。レモンを絞っていただきます。

 最後の炭火焼きの盛り合わせは、まさに肉林に咲く花。雉子と牛熟成肉と別注の蝦夷鹿がこれでもかと盛られています。雉子は鶏胸肉よりもしっとりとして爽やか、鹿はもちろん森の気配を纏っていて旨味たっぷり、熟成肉は赤身の旨さがよく出ていました。付け合わせのラタトゥイユも美味しかったです。

 途中から隣に団体さんが来たのですが、その中の年長の方が「ザイロリック飲んでるから大丈夫」などと話しているのを小耳に挟んで、思わず同病相憐れむ気持で笑いそうになりました。私もジェネリックですが、同じく痛風の薬をずっと飲んでいます。この店の酒池肉林は、少し人生の悲哀を感じます。それでもお肉が食べたいのっっっ!!!

 ま、いくら薬飲んでるとは言え、ここふた月ほど私は肉狂いでちょっと心配です。相方とホルモン喰うこと数回、実はブッパと同じ週に親の希望でシュラスコも行きました。♪お肉、お肉、お肉食べよう〜〜…に、尿酸値が……おおお! 来月の医大の検査日が楽しみです(焼糞)。