幻想ミステリ博物館館長日記 特別編 沖縄ちゅらめし紀行(一) 2006年1月26日

貝やオコゼの舞い踊り


雪の羽田空港
この後の便は全部欠航だって
あぶね〜ところだったんだな〜

また来てしもうた牧志市場
全然変わってないねえ

オキナワの巨大オコゼ
色がどピンクとかの原色

巨大サザエ?いえ、夜光貝
海中でこんなんに出くわしたら
わりとイヤかも

連れられて行ったのがココ
名前一緒だけど前回の
山羊料理とは関係ございません

貝やオコゼの舞い踊り

オコゼの唐揚と
夜光貝のバター炒め
 いや〜、まいったね。雪、雪、雪。早朝の埼玉を出る頃に降り出した雪は、なぜか南下するほど激しくなって、電車は遅れるし、羽田に着いた頃は積もってるし。飛行機も視界不良のため、出発遅延でなかなか飛ばない。このまま東京の薄汚れた黒い雪に負けてなるものかと、天に祈ること二時間、ようやく飛行機が飛びました〜。ぱちぱちぱち。
 先週末、一泊二日のキツキツ日程で沖縄に行ってきましたが、当初、相方T氏は札幌で雪祭りを見る、と申しておりました。それが何故、方向180度正反対のベクトルで飛んでしまったか、と言いますと、10センチ以上積もった雪を見たことのない私が、初の♪追いかけて〜雪国〜体験にビビッてしまったからなのでした。だって和歌山出身なんだもん!雪が5センチで学校が休みになんのよっ!雪しかない凍った道の上なんか歩けるわけないじゃん!という訳で、雪国へ旅立つには、まずは恐怖感の克服からね。
 でも寒さを逃れるために南国へ旅立つ私たちを嘲笑うかのように、東京は珍しく大雪。豪雪地帯にはかなわぬものの、8センチの雪で十分に大混乱。一時はどーなることかと、思ったぜ!
 早起きは三文のトクで、早い飛行機で沖縄着いて、一日満喫するというきっついスケジュールのおかげで、無事、出発できたのです。それが証拠に、私たちの後の便は全部欠航だって。うしし。
 そして、座り心地ヨシのスーパーシートで一時間半、ヒコーキは那覇空港へ降り立ったのでした。羽田を出る時は気温3℃、ところが沖縄は19℃。なんちゅう寒暖差?日本列島は南北に無駄に長いの。
 とは言え、沖縄も曇りがちの天気で時折雨もぱらついて、正直ちょっぴり肌寒い感じでした。まあ、羽田までの道のりで凍えないような完全装備の服装だから、コートを脱いでも大丈夫さ。
 シータク拾ってまずは、前回お馴染みになった牧志公設市場。ここで遅めの昼飯がてら、いろいろ探すつもりです。ああ、なんだか久々来たのにずっといるような安心感!(錯覚だろ?)こういう感覚になってくると、人は沖縄病に罹ると言います。病状が悪化してくると、ウチナンチュと結婚しちゃったり、沖縄に移住しちゃったりする、人生を変えてしまう恐ろしい病気です。くわばらくわばら。私はまだ病気としちゃ軽いほうでしょ?
 とりあえず、今回の旅のコンセプトは、長く逗留する訳ではないので、とにかく短い時間で美味しいもんをたらふく食いたい、という豚の霊に取り憑かれたような卑しい…もとい!「美食を追及するゴージャスでマーベラスな旅」、というコンセプトだったりします。健康志向の琉球料理の美味を堪能し、都会で身も心も薄汚れた自分を取り戻したい、という欲張りな旅なのです。市場の入口でミミガーつまんでいる場合ではありません!
 で、市場では前回食べられなかった、南国の魚たちを味わいたくて、物色しました。なにせ極彩色の魚の数々、こんじょなしのナイチャーはおっかなびっくりです。そんな初心者をうまくひっかけるのが(笑)、市場のおねいさんたちの妙技。あっという間に巨大オコゼ(半身)と巨大サザエ…じゃない夜光貝(同じく半分)を買わされていたのでした。「グルクンや海ぶどうもつけてあげるから」という殺し文句に秒殺されて、私たちは貝やオコゼの舞い踊る、竜宮の宴に突入したのでありました。
 市場の一階で魚を選んだら、二階にあるお好きな店に持ち込んで、調理代500円で調理してもらうシステムで、私たちはオコゼを買ったとこのおねいさんに連れて行ってもらって、「さかえ食堂」に行きました。待つことしばし、大皿にオコゼと夜光貝と海ぶどうとグルクンとイラブチャーと烏賊とマグロがどか〜んと載った、刺身の盛り合わせにご対面しました。
 醤油にコーレグースを垂らして(この辺ちょっぴりウチナンチュ?)、オコゼのぷるぷるとした身を浸し、口へ…。食感がイセエビの生みたいでしこしことろとろ。噛めば白身の上品な甘さが。これはんまい。「美味にございます〜〜〜」(by「大奥」スリーアミーゴス)。
 刺身の中に青く光る皮が…これってあの恐怖の原色魚、イラブチャー?味は鯛そのものでこれもまたんまい。グルクンも新しくてうめえ。グルクンは足の速い魚で、刺身に向かないそうですが、やっぱり冬だからですかね。
 夜光貝も一口…こりこりっと甘い貝の味。食感とか味はやはりでかいサザエ。サザエの刺身のあのこりこり。これで終わりなら、随分高価な昼飯だったのですが…
 やはりそれでは終わらない、てんこ盛り沖縄。オコゼの唐揚と夜光貝のバター炒めがやって来ました。こうでなくちゃ!遅れてオコゼの肝のポン酢合えも。オコゼ汁も銘々に来て、かくてテーブルの上は竜宮城の宴会場となったのでした。時間は3時、さんじのオヤツにこの量はっ!!!
 オコゼ揚はふぐの唐揚に似て、さくっと揚がったアチコーコー(あつあつ)の身からじゅるじゅると出る旨味。いや、うまいっすね。本土のオコゼは唐揚にしてもほとんど食べる身はないもんですが、こっちは食べ応えある〜。
 夜光貝もバター炒めだとこりこりよりはしこしこって感じで、これもまたよし。
 そして肝!あん肝の濃厚さ!磯の味。これは酒が欲しいところです。でもこれから市場の周りを探索する予定なので、飲めません。残念だなあ。
 市場での魚ランチは二人分〆て6500円という、恐ろしい値段でしたが、まあ、一生に一度くらいは珍しい魚をたらふく食っとくか、ってなもんで、話のねたにいいかもね。このさかえ食堂で普通にチャンプルー定食など食しますと、600円とかでおなかいっぱいになれるみたいです。
 でも今回は破格の美食!をモットーに突き進むわたくしたちであります。沖縄の美しい食べ物を私は美ら飯(ちゅらめし)と呼んでみたいな〜。という訳で今回は「ちゅらめし紀行」、はじまりはじまり!
 さて、腹ごなしに街でも歩くか、ゲェーーーップ!!!!
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