幻想ミステリ博物館館長日記 特別編 沖縄ちゅらめし紀行(二) 2006年1月27日

未知なるモノとの遭遇


雨のやちむん通り
風情ある?でも寒かった…

これがノーマルお獅子です
壺屋焼物博物館にて

HGシーサーで〜す!フォー!!!!
次に行ったらもうないと思うよ

派手になった鬼太郎のおやじ?
いーえ、カニステル
果物ざんす。味は栗。オドロキ

ブルーシールなら皆知ってるね
でもこれはスターフルーティー

アイス屋の店先は混沌
修学旅行の学生のたまり場

サボテンジュース
見た目は毒の色です
妖怪人間ベムジュースほどでは
ないですが

謎の飲み物、黒糖玄米
どこに行っても売ってるのに
びっくり

グルクン100%のマボロシ蒲鉾
かじって喰うたが
んまいのなんの

ここがグルクン蒲鉾の聖地
場所は訳あって教えられません
っていうかてきとーに歩いてた
ので場所がはっきりしない…
 さて腹ごなしの散歩に繰り出したのだが、雨は結構マジ降りになるし、肌寒いし、あんまり沖縄らしくない!と思いながらも、歩く市場本通り。我々がひそかに捜し求めているモノがあったのれす。
 それはマボロシのカマボコ。グルクン100%の手作り蒲鉾。今回もこっそり参考資料にしたさとなお氏の『沖縄上手な旅ごはん』(文春文庫PLUS)にひっそりと紹介されているケッサクです。広い那覇のとある場所で売っているらしい。本に書いてある通りに行っても、遭遇する保障はないというシロモノ。
 ぶらぶらと市場の南側をぶらくっている(紀州弁?)と、それは突如として現れました。店の名は「照屋グルクンかまぼこ店」。屋台みたいなちんまりとした店で店番のにいちゃんが一本500円で売ってました。探すの難物〜、と思っていたらわりとあっさりと出会えたので、一本買って大切に持っていきました。
 市場などで売っている沖縄の蒲鉾は、だいたい揚げ蒲鉾で、15、6センチの棒状。ここはグルクンの皮入り、とグルクンの身のみ、の二種類あって、皮入りが圧倒的に旨いらしいので、そっちをGET!ホテルに行ってからわしわしと喰うことにいたしました。いくらなんでも、棍棒くらいあるモンを道端でかじる訳にいかんしな。
 さて壺屋やちむん通りで、焼物博物館に行きました。沖縄の焼物の真髄に触れるためです。外観はちょっとしょっぱい感じの建物でしたが、傾斜地にうまく建てた3階まである充実したみゅーじあむでした。琉球王朝の公窯であった壺屋焼の歴史をお勉強し、正式でびゅーちほーなお獅子シーサーに出会い、たぶんコツツボだった装飾甕に取り囲まれて恐怖し(笑)、焼物を堪能しました。
 シーサーは最近は沖縄の象徴として土産物に人気ですし、本当にどこの家(コンビニやマンションまで!)を見ても門柱や屋根の上にバイオリン弾きのように鎮座してるし、はやりもののフザけたハードゲイ・シーサーもぴょこたんぴょこたん踊ってたりして、まさにシーサー天国なのです。あの派手で愛嬌のある顔が、どことなく彫りの深いウチナンチュの顔に似てる気がしなくもないシーサー、翌日行った首里城にも溢れかえっておりまして、本来の魔除けの用途もさることながら、身近な調度品として愛されているのがよーく判りました。
 さて市場のほうに戻り、他に変なモノを物色していますと、T氏が八百屋の店先で、まさに奇妙なモノを発見しました。パッションフルーツやドラゴンフルーツ(サボテンの実ね)、シークヮーサーなど混じって、につるんとした黄色の鳥の卵のような物体Xが!これは食べ物なのか?そーなのか?悩みます。もしかして水につけてこすったら石鹸になるとか?
 そりは未知の果物「カニステル」…。蟹捨てるって、あんた、猿蟹合戦かい、というナイスつっこみありがとう。猿が投げたのは柿ですので、念のため。本土のアンポ柿に似ていなくもないカニステル、あんまり奇妙だったのでオバアに聞くと、「卵みたいでしょ〜。食べると栗ですよ〜」と試食させてくれました。確かにもそもそとしたテクスチャーは栗とか生のカボチャ。甘味は上品。以前にも土産用に生グアバを買った物好きTさん、ご購入!そういえば熟して食べ頃になるまで数日っておばちゃん言ってたけど、こっちに帰ってからどーしたんだろ。Tさん食ったの?
 市場ってほんと、おもろいもんだらけで何度行っても飽きがこないのですが、今回も、沖縄といえばブルーシール・アイス、と思いきや、スターフルーティー・アイスというジモッティなアイスを発見。さっぱりとしてるのにミルクの味濃厚で、私たちはグアバ味を食したのですが、ウマ〜〜〜〜。お品書きにはドリアン味、というのもありましたが(おお!新大久保のマハティールでいつか食った奴だな!)、他のアイスに臭いがうつるので(笑)、今は取り扱っていないそうです。逆に言えば、扱ってる店だとどのフレーバーを食ってもドリアン臭がっ!!!!ってことっすねえ。おえ……。
 あちこちでしょっちゅう見かけた謎のドリンクがありまして、「げんまい」と言うのです。この「げんまい」、黒糖味だの紅芋味だのアロエ入りだの色々増殖していまして、とあるスーパーではついに、お燗につけた「げんまい」を発見(沖縄言うても寒いからねえ…)!他にも同種のミニサイズ容器で「みき」なるものも存在しましたが、「みき」は若干繁殖力が弱いのか、市場近辺以外では見かけませんでした。今回旅のお供にしたアジア光俊&よねやまゆうこ両氏の『うりひゃー!沖縄』(光文社知恵の森文庫)では、正体を書いてくれてませんが、沖縄らしい飲み物(食い物?)として紹介されてました。ですので「げんまい」もGET!
 それから、空港から来た時荷物を預けた三越のデパ地下も探検してみました。ここはあんまりウチナーらしくない、フツーのデパ地下でちょっとがっかりでしたが、きっと市場のオバアが濃すぎるんでしょうねえ。
 で、デパ地下の生ジュースコーナーでようやく沖縄らしいもの発見!サボテン・ドリンク!ウチワサボテンの実をドラゴンフルーツと言って食用にするのは、最近東京でも知られてきてますが、それを生ジュースにするかね。一口飲んだT氏が「人工的な味」とか言ってました。うっすいヨーグルト味みたいななんといっていいか判らん、得体の知れない味ですね。でも微妙にサワヤカで私は嫌いではありません。
 さてホテルに投宿して(ホテルのことはまた追って書きますが、ものつごい……)、夜、こっそりとグルクンかまぼこをかじり、「げんまい」をずずずと飲んでみました。
 かまぼこ、すっごいうまい!さとなお氏は「食感がぼそぼそしてるのでカマボソ」と仰ってますが、私が食べたのはぼそぼそ感はなかったです。油で揚げてるけど全く脂っこくなく、よく締まったぶりぶりした歯ざわりで、そこに混じったグルクンの皮がしこしことアクセントになって、噛めば噛むほどに魚の旨味が!!!これを喰えただけでも来て良かったという絶品。ちょっとそこでPCいじくってるアンタ!これを喰うためだけに飛行機で沖縄飛んで、足使って牧志市場近辺探してみなさいよ。それくらいうまいのよ。朝になってTさんも、私のかじり残しをウマウマとかじってました。
 ちなみに市場で探さずとも、首里の住宅地の中に照屋さんの工場とお店があるそうな。ただしさとなお氏によると、この本店のほうが出店よりも探し辛いんだって。うっ…
 「げんまい」は、どろどろした玄米のお汁粉。そこに黒糖のほの甘さと生姜の風味が効いてて、まあまずくはありませんが、アジア光俊氏は「カロリーメイトがわり」にこの「げんまい」や「みき」をごびごび飲み干すそうな。信じられん…。
 …健康飲料なのか?「げんまい」!ほんまにウチナンチュはこれを好んで飲んでるのか?盛り場にあるスーパーでお燗つけてたってことは、酒を飲んだ後、ラーメン啜るみたいに「げんまい」啜ってるのか????
 翌日、国際通りの健康食品店でおばちゃんにインタビューしてみたら、「げんまい」&「みき」は常用はしてないそうな。「市場行ったら売ってる」って言ってたから、局地的飲料ぽいね。そのわりにあちこちで売ってるけど。市場以外で売ってるのはさしづめ、繁殖しすぎた野良げんまいでしょうか(笑)
 謎が謎を呼ぶ「げんまい」&「みき」でした。しかし語感がええよな、げんまい&みき……例えばヒデとロザンナとか(笑)、つなき&みどりとか(誰?)、往年のカップル歌謡のかほりがします。なんなら本土に進出するとき、「演歌の花道」で取り上げてもらうか?げんまい&みき!デビュー曲は「米まで愛して」で決まりだな(この辺、二十代より下の読者に理解できないでしょうね)。プロデュースはオヨネーズだな(懐かしい…)。想像を絶するようなオチでまことに申し訳ございませんことよ。へへっ!
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