幻想ミステリ博物館館長日記 特別編 沖縄ちゅらめし紀行(三) 2006年1月28日

とつげき!山本彩香

これがみわくの山本彩香8000円コースの総てだっ!

お店の外観
ちょっと暗いのはフラッシュを
焚いたせいです

うわさの豆腐よう
さとなお氏絶賛
爪楊枝でいただきます

田芋とエリンギ
黒いのがミヌダル
ミヌダルがうまいうまい

お椀代わりのゆし豆腐
上にアオサがかかってます
おぼろ豆腐よりもまだおぼろ

白身魚の酢味噌刺身
酢味噌も小皿で出てきます
この酢味噌がすごく美味しい

カマボコのねぎ巻き
八寸口取によろしいかと
揚げてない蒲鉾もあるんですね

ドゥルワカシー
田芋の芋と苧柄を煮潰して
豚三枚肉や蒲鉾と和えてます

島の野菜の和え物
実は撮影前に食べちゃってて
何が入ってたかわかりません

魅惑のラフテー
白味噌で味付けしてあるの
はじめてです

ソーミンタシヤー
素麺に島らっきょうがのって
コースの合間のアクセント

ジーマミ豆腐
だしでいただくの初めて
貝細工の匙もいかしてる

とにかく器もステキ
だされるお茶は十八茶
いろんな味がします

私は泡盛「春雨」を
カラカラで
豆腐ように最高にあう!

五穀米のごはんとイルムドゥチ
おつけもの
けっこうお腹一杯になりました

デザートはシークービー
黒糖のシロップにタピオカ
ここも生姜が効いてます

最後にお茶と生姜砂糖漬
ここも私はフライングしちゃって
画像はTさんのかじり残しです
 こーんなフザけたタイトルで紹介してえ〜んかい、というくらい格調高い店ですが、アアタ、関西人をなめたらアカンよ。どこに行っても心はお笑い。という訳でとちゅげきさせていただきます。最初に言っときますが、お店の方、万が一、これをご覧になったら、ごめんなさい(弱気?)。でも誉めちぎってますからご安心。
 さて、琉球料理の世界で最高峰と言われるお店が、那覇の久米というところにあります。シータク拾ったら、運ちゃんがちゃんと判っていたくらい、有名な店です。おかげで無事道に迷うこともなくお店にたどり着けました。「琉球料理乃山本彩香」。お店のご主人の名前をそのままつけた、てらいのない自信に充ちた店名です。ブラボー!
 ここは沖縄の家庭料理をベースに、独自の工夫を加えた懐石ふうの料理で、素材のおいしさと伝統の素晴らしさを満喫できるお店として、つとに東京あたりでも有名。有名人のファンも多いお店だそうです。演出家の宮本亜門さんなんか、「山本さんの料理が食べられるうちは沖縄を離れるつもりはない」と仰ってるそうな。どこで言うてんねん。ネスカフェのCMか?(笑)
 他にも沖縄好きの有名人がこぞって行く店として知られているので、予約(ひと月前から予約してたのよ)して行くこちらの身も少し引き締まりがち。都内の高級店よりもなんだかキンチョーするわたくしたち。こん若造が!ここに来るのは百年早いわっ!とか言われて門前払いされやしないかとドッキドキ(アホや〜)。もう今年で年男なんだし、もうちっと貫禄つけたいねえ。
 お店に入って通されたのは、個室ではなくて、カウンター。隣にカップルと一人客がいて、目の前に洗い場。店のおねいさんが忙しく立ち働いてます。カウンターでさすがに料理をぱしゃぱしゃデジカメ撮りするのは気が引けるのですが、まあここでご紹介したくて行ったようなもんなので、気にしいしい撮りました。それが右の画像たちです。ただ、フラッシュはさすがに焚けなかったので、ピンぼけぽいです。
 席についてまず、飲み物をチョイス。酒に強くないT氏はお茶で、私は泡盛をいただきます。香炉のような器に盛られた豆腐ようが最初から出ていて、これで泡盛啜りながら、料理を待ちます。
 まず前菜のように三種の盆盛が出されました。ターンム(田芋。里芋の親玉みたいな)を素揚かな、にしたものと、エリンギの天ぷら。そしてミヌダル。ミヌダルは豚肉と黒胡麻を重ねて蒸したもので、胡麻と豚の相性は抜群ですので、酒肴にぴったり。淡白な味わいの中に旨味がたっぷり。
 次が懐石で椀物にあたるゆし豆腐。にがりを入れた豆乳を漉す前の状態で、ほろほろと優しいだし味。梅がほんのり効いてるのもポイント高い。
 次の刺身は沖縄特有の酢味噌で食べる刺身。この頃、店主の山本彩香さんがカウンターの前に出てらして、ご挨拶くださいました。魚の種類は確かに聞いたのですが、忘却しました(^^;)。ぬたと違って和えてないので、魚のしこしこがそのままに、風味の濃い酢味噌がよく合って、これまた酒肴によろしくってよ。魚がなくなっても賎しく味噌を舐めてました。
 同時にかまぼこのねぎ巻きも出て、揚げてない蒸したかまぼこもあることを知りました。こちらのかまぼこよりも弾力あって、これまた酒によいです。
 お碗に盛られて出たのがドゥルワカシー。おからをもっとしっとりさせたような食感。ねっとり感もあって、豚の旨味がいきわたっています。T氏が一番気に入ったそうです。私はミヌダルかな。
 広口のお薄茶碗みたいな器で野菜の和え物が出ました。ねっとりの次がさっぱりさくさくで、コース料理の流れが見えてきますね。
 そして沖縄料理と言えばラフテー。その辺の食堂のラフテーも旨いのですが、ここのラフテーは結び昆布やごぼう(だったかな?)と一緒の高級な盛り付けで、白味噌がとろーりとかかった、さっぱりしてるのにこってりも感じる魅惑の味。たやすく溶けてしまわないしっかりとした肉感。そろそろご飯もほしくなります。
 次がソーミンタシヤー。塩味の素麺の炒め物ですが、よくあるソーミンチャンプルーよりもさっぱりとして、上にのってる島らっきょうがいい味出してます。
 そしてジーマミ豆腐!これを喰って以来、単なる胡麻豆腐では満足できないカラダになってしまって、どうしてくれるの、ジーマミ!前に来沖の折は甘辛のあんがかかったものを食べましたが、ここはかつおだしでいただきます。こういう超さっぱりのジーマミ豆腐もあるんですね。
 しばらく間が空いて、お食事が出されました。五穀米ごはんにイルムドゥチ(味噌汁)の留椀。しゅりしゅりとしたお漬物もいいですねえ。お腹はけっこう満腹ですが、お代わりって言ったらもっと出してくれそう。今回は昼飯が貝やオコゼの宴だったので、お代わりはしなくてもよかったです。
 必要以上に脂っこいものもなく、昆布とかつおのだしをふんだんに使った薄目の味付け。懐石料理の盛り付けと順をきちんと守った格調の高さ。これが魅惑の琉球料理の奥津城なんだなあ、と感心しっぱなしでした。
 実はワタクシ、母方の実家が田舎の料亭の一族で、子供のころから茶懐石などに親しんできたもので、こういう料理には相当うるさいのです。都内の有名店でもまずいものはまずいし、値段高いばっかりの料理も多いので、それだけに、こういうレベルの高いものを満喫できると、もっと沖縄が好きになってしまいそうです。
 家庭料理をベースにしながら、確かに物価安の沖縄にしては高級なお料理ですが、一品一品の気合とこだわりが思い知られます。かと言ってキンチョーしっぱなしだったかと言うと、いつの間にかリラーックス!ちょっとの泡盛がまわって、桃源郷〜〜〜〜!デザートの頃には気持ちもほぐれて、また来たくなってました。
 ところで、店の方に、「山本彩香さんのこと、なんとお呼びすればいいのですか?」と伺いますと、「私たちは先生とお呼びしています」ですって。琉球舞踊の師範をなさっているので、そういうふうに言われるんだとか。店長、ご主人、女将、と言うよりも、背筋のぴんと張った先生という呼称が確かに相応しい方ですね。店の方も話を聞いていると沖縄だけでなく、本土からも来ているようで、全国から先生を慕って人が集まっている印象。
 誉めてばっかりではこういうお笑い文としては致命的(笑)なのですが、ワタクシすっかり感心いたしました。降参です。無謀なとちゅげきで撃沈いたしました。また行きたいです。今度は夏野菜が美味しい時期にでも。ゴーヤやナーベラーを、ここのレベル高い調理法で食べたい!
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