台湾ザオファン紀行(一) ザオファンて何? 2010.6.2

 「ザオファン」ってなに?と尋ねられて、なんか食いもんのことかしら、と想像したアナタ、鋭い。漢字で「早飯」と書いて、学生が隠れて弁当食うアレではないんです。牛丼を30秒で平らげるアレでもない。すなわち、台湾語で「朝ごはん」のこと。
 私は生まれて初めて海外旅行に行きましたが、その行き先に選んだのが、台湾。しかも格安(笑)。相方が全部お膳立てしてくれたので、私はただパスポート取ってヒコーキに乗るだけでした。謝謝!
 台湾は言わずと知れた中華圏ですが、とにかく彼らは食べるのが好き。食に対する貪欲さは並大抵のものではない。なにせ、台湾語の習慣的挨拶が、「呷飽没?(ご飯食べた?)」なのですから。「ご飯済んだの?」が「こんにちは」の代わり。まあこう言われて何かゴチソウしてくれる訳ではないので(京都の「ぶぶ漬けおあがりやす」かよ)、食べてても食べてなくても、「吃飽了(食べたよ)」と答えるようですが。
 さて中華圏の人々はあんまり家でご飯を作る習慣がないようです。特に都市部に住む層は、夫婦共働きだったり、年寄りも年金がないので働かざるをえなかったりで、三食を外ですませる傾向にあるようです。台湾でも外食は日常茶飯のことで、ことに、台北などの大都市では、24時間食べ物屋が店を開けていて、好きな時間に好きなものを食べるのです。あるいはテイクアウト。
 さて、本題ですが、朝ごはんは「早飯(ザオファン)」、昼ごはんは「午飯(ウーファン)」、晩ごはんは「晩飯(ワンファン)」、そして夜市など台湾の人には欠かせない習慣の夜食は「夜餐(イェツァン)」です。一日四食食ってるの?そりゃあ、デブも多いわな。
 台湾の食べ物はどれも確かに美味しいのですが、ことに感心したのが、朝飯でした。朝からゴチソウ食べる訳ではありませんが、朝ごはんに選んだ店がどこも美味で、半分眠りかけの脳を叩き起こしてくれました。
 とくに私が気に入ったのが「豆漿(ドウジャン)」という食べ物。なんだろ?豆乳に酢と調味料を入れてちょっとふわふわとさせた「鹹豆漿(シェンドウジャン)」、豆乳にシロップを混ぜた「舐豆漿(シィドウジャン)」、その冷たいの「冰豆漿(ピンドウシャン)」があります。その日の気分で好きなものを選べばいいのですが、とりわけ、「鹹豆漿」はおそらく沖縄の「ゆし豆腐」の原型になったものと思われ、そのふわふわ感と、あつあつの旨味は半端ない。薬味を入れたりして実に朝から楽しい食べ物です。
 またそれぞれのお店の回に詳しくお話しますが、とにかく台湾の食いもんは、小吃も夜市もいいのですが、朝のザオファンが楽しー!3泊したので3回ザオファンする機会があった訳ですが、それぞれ左のような楽しい朝食をいただきました。
 ということで、今回の紀行は「台湾ザオファン紀行」と命名しました。何回続くかわかりませんが、最後までご贔屓のほどを。