3月を振り返って / 「さよなら絶望先生」万世橋くんは凄い / 4コマ漫画「背伸びして情熱」がマーベラス! / 「世にも奇妙な物語」の「爆弾男のスイッチ」 / 恩にきる


2009年04月07日(火)

よやく「アマガミ(AA)」始めたんですけど、これは良いな。こらはやべぇぇぇ。ニヤニヤが止まらないんです。ニヤニヤが止まらないんです。大事な事なので、2回言いました。GWまでにコンプしたいなぁ。

さて、さくっと3月の漫画を振り返っていきましょう。3月も、個人的にツボな漫画が多かったな、と。

10位「つづきはまた明日(1)

父子家庭の小学生の兄妹と、それを見守る父と叔母の何気ない日常の物語。繊細というか優しいというか、特に大きな事件が起こるわけでもなく、地味ながらも心に響く家族のドラマもの。父親の「いつまでもいると思うな嫁と子供」という台詞は響きます。お隣に住む原田さんは、兄、杳と顔がそっくりな佐保がまた偉い可愛い。

9位「S・A(スペシャル・エー) (16)

16巻は、光と慧が中心なんですが、正直この二人の話はもういいよ、と思っていたのに、ニヤニヤが止まりませんでした。ヘアアレンジコンテストの最終審査の投げキスは悶絶ものです。結局、カマセ犬になってしまった庶民派の常盤くんも良い味でした。しかし、ナチュラルに「私もお前がスキだぞ」という光は末恐ろしいな。

8位「弱虫ペダル(5)

熱すぎる…。5巻から、いよいよ合宿がスタート。今までは同学年のライバルを中心に描かれていましたが、いよいよ先輩たちの凄さが描かれます。先輩達の圧倒的強さをを描くのが上手いなぁ。坂道の絶望とも取れる、圧巻されている様子がいい。巻島先輩はは良いキャラだなぁ、己の信じる強さを追及するなんてかっこいい。マーベラス!

7位「とろける鉄工所(2)

数多くの仕事を描いた漫画があり、その殆どはかっこいいものと相場は決まっていますが、「とろ鉄」は溶接工というマイナーな仕事漫画。妙にリアルで生々しいのですが、工場で働く人の家族が素晴らしい。さと子は、本当に良い娘だなぁー。社員旅行の話が中心ですが、従業員がみんな良い味で凄く面白そうに見えます。

6位「バガタウェイ(1)

スポーツ観戦って、ルールを知らないとまったく面白くないもので、スポーツ漫画を読むのにもそれは当てはまります。で、私はラクロスのルールをまったく分からないのですが、「バガタウェイ」はすげぇ面白いです。スピード感ある展開で、楽しそうに生き生きとプレイしてます。何でも出来る万能よりも一芸を極めろというのは、どの分野でも通用するな、と。まあ、キモはスパッツなんですけどね。(オイ

5位「ちはやふる(4)

私が少女漫画に求めているのはニヤニヤして床を転げまわるこっ恥ずかしさなんですが、そんな要素ほとんどなく「ちはやふる」は燃える。かるたという競技で下手なスポーツ漫画よりも、熱くさせてくれます。スピード感が半端じゃないです。マンガ大賞2009に選ばれたのも納得です。ラストで、ちはやの様子を見て新がもう一度かるたをしたいというのは、感情移入しまくりです。熱い!ちはやの親がスクラップ集めていたのは屈指の名シーンです。あー面白い。

4位「キミキス-various heroines(5)

やばい、これを読んでいるオレはとても気持ち悪い顔をしながらニヤニヤしている。ついに最終巻となった東雲版「キミキス」。ラストを飾るのは地味子。外れの回が1つもなく、毎回何かしらの見せ場があり、オレのニヤニヤ指数はつねにメーター振り切ってました。全編通じて、赤面率が異常に高く、キスがどんどんエロくなっていく様は、毎回ガッツポーズをしていたもの。キスの新局地ですよ!マーベラス。「アマガミ」も是非、東雲先生に!

3位「ワンピース(53)

まさか「ワンピース」で萌える日が来るとは…。というわけで、ハンコックの可愛さが異常な53巻。三大勢力の七武海の一角を担う実力はどれほどなのか。連載12年を超え、話数もドラゴンボールを抜いたにも関わらず、さらに伏線を張り巡らすとは。フィッシャー・タイガーという過去の大物が、今後どうい関わってくるのか。また、覇気がクローズアップされ、こちらも非常に興味深い内容です。バラバラになった一味が今後どうなるのか、目が離せませんね。

2位「アストロベリー(2)

宇宙人の男と、人間の女の不純異星交遊ラヴコメ。掲載した雑誌が全て休刊するという恐るべしジンクスを持つ「アストロベリー」。5年半ぶりに2巻が発売されました。ギャグの面白さは随一で、さらに2巻ではラブでコメり出すから、こちとらテンション上がりまくりという話しですよ。初めてのデートに、初めてのお見舞いに、初めての合コンと見どころ満載。天然ボケかましまくるヒロインまこは、本当に可愛くて良い子ですなぁー。3巻が出るのは何年後なのか…。

1位「太陽の黙示録 建国編(3)

面白すぎて脳汁が出まくる…。北日本でも南日本でもなく、グレイ・シティに世界中に散った日本人500万人を入植させるDデイが実施。まさに、第三の日本建国。それに感づいた北日本は特殊部隊で制圧、帰還民テロとし国連平和維持軍として承認させようとする北日本。工作活動で賛成票5で常任理事国全てがテロと認めたかに見え、アメリカのロドリゲス大使が情で動き、条件をつきつける…。世界が目まぐるしく展開される中で、舷一郎は拘束。目が離せん。3巻のキモは、マスコミかなぁ。ただ日本に帰りたいという姿を唯一の武器とする舷一郎たち。計算高い葛城が舷一郎に影響されて掛けに出るシーンは、鳥肌もの。「最終的に確率が高いからやるのではない、やらなければならないから、やる」名言すぎる…。

以上。

2009年04月08日(水)

「…お。お前なんか…嫌いだ、…ほ…ほんとだぞ、ほんとに…だいっきらい、だ!!!」


マーベラス!

さささ最高みゃあああ!

「会長はメイド様!」の7巻が発売されました。単行本でしか追っていなかったんですが、これはニヤニヤ指数がメーター振り切りますね。ヤバイですね。うっはーですね。


ツンデレがデレるとかそんな次元ではなく、もっと恐ろしいモノの片鱗を味わってしまいました。女が陥落る期間ですよ。ニヤニヤとするものの、煮え切らないというかはっきりしないラブでコメるのが大好物なんですが、きっちりと陥落ちた時の爽快感とニヤニヤして床を転げまわるぐらい、読んでて恥ずかしくなるラブコメの至福を堪能しました。マーベラス!

さて、「さよなら絶望先生」176話は卵が先かニワトリが先かというネタ。個人的に受けたのは「声優と写真を撮りたいから漫画家になったのか、漫画家になったから声優と写真を撮れたのか」と畑先生いじりかな、と。

あと、心に響いたのはマ太郎の尻と、小森霧のパンツ


小森霧

小森霧は、3週テレビの視聴者としての出番でしたが、今回はパンチラで大ゴマで登場です。視聴覚室に引きこもっているのに、出番が多いですね。可愛いですしね。で、 また加賀愛が登場しませんでした。これで休載挟んで5週も姿を見せていません。台風中継から姿を見せないとなると、台風で何処かに飛ばされてしまったのではないかと心配になってきます。早く…加賀愛を…。

で、今回は万世橋わたる君が大活躍。あろヲタが、「オタクだからモテないのか!モテないからオタクなのか!!」という疑問を口ずさんでいました。あぁ、これは私もずーっと疑問に思っていた事です。本当になんでなんでしょうね!

そこへ、万世橋わたるが登場して一言。


万世橋くん

オタクだからオタクなのだ!モテないからモテないのだ!!

素晴らしい名言が生まれました。この台詞こそ、真理ですよ。ちょっと前に所謂「草食系男子」が流行りました。色々な特徴がありますが、恋愛に積極的でない男というのもその一つ。オタクはほぼ9割が恋愛に積極的ではないんですが、流行れば、ここぞとばかりに自分が草食系男子とアピりすぎです><

しかし、万世橋くんの台詞は深いですね。彼には何ともいえない凄味があります。2のへ組ではありませんが、万世橋くんは何気に準レギュラーなとこが凄い。いや、本当に万世橋は凄いですよ。


万世橋くんは凄い

初登場した16話。イジメられて、糸色先生が目を合わせないようにしたら、「今度は無視ですかあ――っ!」と、臨界点突破してしまい「もう限界だ!!爆弾作ってやる!」と走り去ってしまいました。彼が凄いところは、本当に爆弾を作って臨海合宿所を爆破してしまったこと。即興で爆弾を作る技術力と、爆破を実行する行動力。ただものではありません。

その後も、ちょい役でパンツを短パンと間違えるなど、前衛的なファッションを披露したり、「萌え」より「惚レ」と言ったりした万世橋くん。世の中の前提とした話の時には、行きすぎた前提に警戒を鳴らしていました。


万世橋くんは凄い

アニメ化を前提にした漫画として、週刊少年ジャンプ連載の「To LOVEる」がアニメ化前提と述べていました。今は「To LOVEる」はバリバリアニメ化していますが、この52話が掲載されたマガジンの発売日は、2006年6月7日。「To LOVEる」は4話で初めてジャンプで表紙になった時です。4話の時点で「To LOVEる」アニメ化を予言した万世橋くんは凄い!
【Amazon】To LOVEる-とらぶる-13巻DVD付予約限定版
【Amazon】To LOVEる-とらぶる-14巻DVD付予約限定版
【Amazon】To LOVEる-とらぶる-15巻DVD付予約限定版


さらに、どう見ても小学生にしか見えないロリキャラを18歳以上と言うエロゲーや、キャベツが緑のボールのアニメ、欲しくもないのに転売を前提に買いあさる転売野郎などに警告を発しました。そう、万世橋くんはオタクにも品格があると訴えたのです。

「To LOVEる」アニメ化の予言など、先を見据える冷静な分析力…、やはり万世橋わたるはただものではないです。

恋愛方面では、現実の女性との関わりを避けていると言われれば、「避けているのではなく、より二次元に積極的なだけだ!」と発言。そう、リアルはクソゲーではなく、ただ単純に二次元に積極的なだけだったのです。

万世橋くんの二次元への積極性は、ライオンが全力でウサギを狩るが如し圧巻。夏休み最後の日に、家が火事になり、妹がまだ家にいると聞けば、水をかぶり燃え盛る家に突入していきました。


万世橋くんは凄い

妹など目もくれずにオタクグッズを救出。ここまでくれば頭が下がります。グッズは身内よりも大切なほど、二次元に積極的です。ちなみに、グッズから、万世橋くんは相当な鍵っ子であると思われます。

さらに、転んでもただでは起きないのが万税橋くんの凄いところ。家が全焼したものの、火災保険で家は豪邸になったのです。


万世橋くんは凄い

保険金で豪邸へ…。万世橋くんは、何かもっています

そして、彼の凄いところは、人知れず活躍する正義のヒーローなのです。芽留とマ太郎が、大人の女性として扱うと「はあはあ」しながら迫る変質者の元へ颯爽と登場した説教をするのでした。

逸脱するのは2次元だけにしときな

糸色先生も思わず「カッコイイ!」と言うほど、正義の味方をしていました。ちなみに、マガジン掲載時では誤植で「逸脱するのは3次元だけにしときな」となっており、何を言いたいのか分からないカオスな状態となっていました。


マガジン / 単行本

正体を隠して正義の味方をする万世橋くんは、本当に凄い。そして今回の 「オタクだからオタクなのだ!モテないからモテないのだ!!」ですよ。自分がオタクだからモテないと、予防線張っている者に、きっちりとモテないからモテないと現実を突きつけて止めを刺して去っていきました。

言ってしまえば、お前はオタクとか関係なしにモテないと言われたようなものなのですが、言われたヲタはじーんと感動して泣いていました。お前はモテないと言ってるにも関わらず、有無を言わさぬ感動を与えた万世橋くんは凄い。

万世橋くんの凄さが光りますね。そう、今回のキモは勿論、臼井の履いているパンツが万乗パンツなことです。


2009年04月09日(木)

マイティ・ハート(AA)」の最終巻が発売されました。エッチなサービスシーンが大好きだったのですが、ラストに前フリなく性転換を持ってくるなんて、あざといぞ。オマケページから、今後は百合百合展開を期待するじゃないか。マーベラス!どうでもいい話なのですが、個人的なお気に入りはです。



尻を叩けば、「びッしゃあん」と張りのある音。形といい弾力といい、素晴らしい尻ですよ。私が最高の尻だと思っていたのは「I's」の葦月伊織の尻。まあ、桂正和先生は女の尻を描くのが世界一なのですが、特に伊織の尻は魂を揺さぶられました。それに勝るとも劣らない尻をマイティハートは持っていたんです。(本当にどうでもいい)

さて、年上の女性で最高なのは「この青空に約束を」のさえちゃんで決まりなんですが、何が最高だったかといえば、年上なのに頼りないところだったわけ、で。私は年上なのに頼りない女性というのが、ストライクゾーンど真ん中なんです!


仙石寛子先生の「背伸びして情熱」の単行本が発売されました。オビに「純粋で残酷、切なく愛おしい。」というのは的を射ているな、と。今までスルーしてたなぁ。これは面白かった。胸がきゅーっとなった。切なくなった。男向けな少女漫画みたいな感じ。

4コマ漫画の短編集とでもいうか、収録されているのが、「背伸びして情熱」と「赤くない糸」と、短編4コマ7つ。これはマーベラス!全4話の「背伸びして情熱」と全7話の「赤くない糸」が本当にマーベラスです。

「背伸びして情熱」は数学の女教師、須藤先生が、ある日教え子の三咲くんに告白されてしまい、かなり動転してしまうという話し。「赤くない糸」は、姉千冬と弟慎太の実の姉弟が両想いという話し。昔、「恋風(AA)」で実の兄妹の恋愛で、切なくなったものですが、血の繋がる不毛な恋愛は本当に切ないですな。愛おしいんです。儚いんです。人の夢と書いて儚い…何か物悲しいわね…(アグリアス)

「背伸びして情熱」も「赤くない糸」も、年上なのにどこか頼りない娘を地で行っており、オレのストライクゾーンど真ん中です。


背伸びしても情熱 / 赤くない糸

年上のおねーさんなのに泣き虫というのもアンテナがビンビン反応してしまうのですが、どちらも恋愛で泣くという切なさ。

「背伸びして情熱」は教師と生徒、「赤くない糸」は実の姉弟…と、決して皆に祝福されるようなカップルではなく、世間的にはダメ。いわゆる「ロミオとジュリエット」的なカップル。悲恋ってやつですね。で、この悲恋を描くのが凄く上手い。須藤先生は、三咲くんの事が好きか考えて泣くし、千冬は学校の男子に告白されれば「好きな人がいる」と泣きながら言うんです。弟が好き、だから泣いてしまう。マーベラス!

また、4コマのノリがなく、話が淡々と進むのが特徴的。


3コマ目と4コマ目

4コマ漫画という形ですが、起承転結がまったくないです。4コマ目でオチない。木津千里が見たら怒りそうですが、4コマの姿をしたストーリー漫画です。で、起承転結を完全に無視したからこそ、絶妙の「間」があります。何気ない間なのですが、それが見事にマッチして独特の空気を生んでいます。マーベラスすぎです。

あ゛ー、何と言うか切なすぎて透き通っていて最高すぎる。そして須藤先生が可愛すぎる。三咲くんに告白されて混乱する姿が、ニヤニヤさせる。告白されれば、聞いてはいけない事を聞いたようで耳を塞ぐ姿がいちいち可愛すぎる。


耳を塞ぐ須藤先生

あー、くそっ可愛いな

告白された後に、テンパって目茶苦茶、意識するわけですが、ドジっ娘のような仕草、好きかどうか「わかんない」と本音を漏らす姿、国語教師の奥さんが元教え子と聞けば武勇伝を聞きいき、言動が最高すぎです。須藤先生の困った顔がたまりません。むっはー。

三咲と目が合って、咄嗟に隠れて「…」と考え込んで、三咲が好きかもと思い出す姿でニヤニヤ指数のメーターが振り切った。さらに、三咲くんが、好きだと迫れば泣くし、諦めようとすれば泣く…と、天然男殺しなところがマーベラス!

キモは、三咲が会いたかったからと言って、顔だけ見て帰ろうとすれば、咄嗟に手を掴んでしまい、すぐに手を離したとこ。


手を掴んで、離す

マーベラス!

顔見ただけですぐに帰ってしまう、三咲くんに行って欲しくないという想いで咄嗟に手を掴むものの、生徒と教師という立場や告白の返事をしていない気まずい関係に気づいて、すぐに手を離す…、やばい、可愛すぎる…

告白されて混乱する表情に始まり、困った顔、思いつめた顔、で終いには泣き出してしまう…と、表情が豊かに変化する須藤先生ですが、最後の最後で笑顔に!


笑顔の須藤先生

素晴らしい!

今まで煮え切らない態度で、最後に笑顔です。三咲くんいわく「本当は笑ってほしかったのになぁ」と思っていた須藤先生の笑顔が炸裂です。困った顔と泣いた顔ばかりのところで、この笑顔は戦闘能力を通常の3倍に高めます。(当社比)

あと特筆すべきは、心理描写というか心の言葉。1話では、ナレーションで以下のように語られています。

「女なんて、どうやって口説いたらいいんだろうって」
「先生が好きだと言ったんだ」
「先生は見る間に、困った顔になって」

と、三咲くん目線で話が展開しています。心の台詞も三咲くん。で、2話では…。

「とりあえず告白はされた」
「嫌いじゃないと思う。…でもだからって」
「だからって。本当に?好きだなんて」

と、須藤先生目線に変わっています。心の台詞が須藤先生に。そう、1話ごとに三咲くんと須藤先生の目線を交互に変えており、どちらからも感情移入できるんですよ。素晴らしい!なんというセンスの4コマ。「赤くない糸」なんて、1話の間でバンバン目線が変わり、姉弟が何考えて、どう切なくなっているかズバズバきます。

これは面白いです。もっと評価されるべき!

どうでもいい話なんですが、オビを取ったオマケに三咲くんの名前に関する由来が載っていました。


三咲くんの名前

千葉県の新京成線の三咲駅から取ったそうです。なんという地元ローカルネタ。ちなみに新京成は台風が来ようが、雪が降ろうが決して止まららない千葉最強の私鉄です。


2009年04月14日(月)

短編漫画礼讃

色々な意見があると思いますが、面白い短編というと谷川史子先生は外せないな。最近だと「手紙」と「くらしのいずみ」と「おひとり様物語」はマーベラス。


さて、「さよなら絶望先生」53話で、「あれ、不可よ。原作があるじゃないか」という話がありました。例えつまらないものでも「原作通り」という名の逃げ道があるとういう話。


原作通り

どんなにつまらくても原作通りという逃げ道があるのです。しかし、たまに原作を改編して、原作ファンの怒りを買う事もあります。先月、「世にも奇妙な物語 春の特別編」が放送されました。全部で5話放送されたわけですが、その中の一つ「爆弾男のスイッチ」というのが、「それでも町は廻っている(AA)」の石黒正数先生の短編集「探偵綺譚」に収録されている「スイッチ」を原作とした話しでした。


で、楽しみに「世にも奇妙な物語」を見ていたんですが、結構原作と食い違っていたりしました。感想としては、「世にも奇妙な物語」として見れば面白いんですが、石黒正数作品として見るとうーんって感じ

「スイッチ」という話しは、高校生の江草が、最近転入してきたメガネくんと仲良くなったら、メガネくんがボマーだと告白して起爆スイッチを渡されてしまいます。


ボマーのメガネくん

ボマーとは、体に爆弾を埋め込まれた実験体。起爆スイッチを押せば、半径5メートルを爆破させ、ボマー諸共木っ端みじんにしてしまいます。一握りの火薬といった念能力を持ったメガネとは違います。

メガネくんは、最初の友人に起爆スイッチを託したいという事で、江草に起爆スイッチを預けます。メガネくんの命は、江草が握ることに。


起爆スイッチを託された江草

友人の命を預かり、かつ半径5メートルを吹っ飛ばす爆弾のスイッチを受け取り、江草は震えながら「えあらいもん受け取っりまった…」とビビりまくり。

ちなみに石黒先生は「スイッチ」について以下のように語っていました。

「17歳」という共通のテーマで描いた漫画ですが、その「17歳」という縛りに苦労しました。漫画にしやすい年頃ではありますが、かといって「17歳」でなければならない理由というのがなかなか思いつかず悪戦苦闘していたある日、仕事場の前の駐車場で小学校低学年くらいの子供が大騒ぎを始めました。「うるせーなー、スイッチ押したらあいつら爆発しねーかな」と冗談を言った瞬間、話が出来上がりました。もし本当に人が死ぬスイッチがあったら、現代の17歳は押すだろうか

で、「世にも奇妙な物語」の「爆弾男のスイッチ」は、舞台は大学テーマだった「17歳」という設定でなくて軽く絶望した。

また、「世にも奇妙な物語」版では、江草とメガネくんは、別に友達関係でもなく、メガネくんが一方的に知っているだけ。にも拘わらず、起爆スイッチを江草に託します。江草にしてみれば、初めて会って喋ったヤツの命を預かる羽目に。

で、「スイッチ」のキモであった矢場杉。メガネくんと同時期に転入してきた、超怖そうなヤツ。


矢場杉くん

どう見ても、30過ぎたオヤジに見える矢場杉くん。家を知られてカツアゲされそうになり、メガネと矢場杉が一緒にいる時に、ちょこっと躊躇しながらサックリと起スイッチを押してしまう江草。起爆スイッチを受けとった翌日に押してしまいました。実は、この2人は友情を取るかスイッチを押すかを調べる調査員でした。オチは、騙されて酷い、ふざけんなって感じですが、軽く騙されたものの、後を引くしつこさはありませんでした。


オチ

テーマは重いものの、芸能人が騙されるドッキリみたいな感じで、あとで笑い話になるものでした。こういうノリが石黒作品では大好きなんですが…。

で、「世にも奇妙な物語」では、矢場杉くんが名前の通りやばすぎです。まず、超怖そうなだけでなく、大学生のくせにマジでカツアゲしてしまいます。


やばすぎな矢場杉くん

矢場杉くんは止まりません。江草が好きな娘を頑張ってライブのデートに誘えば、ライブのチケットをカツアゲし、チケットと「これをはいてライブ一緒に行きませんか」というメモとパンツを江草の片思いの娘のもとに。トドメに、矢場杉が初デートこんな下着つけるように誘っちゃダメだろ、とクラス中で嘲笑。

うん、シャレになってない。これで、オチは原作と同じように調査員と暴露するわけですが、もう江草の実生活は取り返しのつかないものとなっていました。これは押しても文句いえないです。

そして、シャレにならないドッキリかまされ江草は調査員2人をスコップで殴打して、逮捕されてしまいました。


キレた江草

うーむ…。何とも後味が悪いものです。石黒漫画として見ると、イマイチな感じですが、「世にも奇妙な物語」として見ると面白かった。

2009年04月15日(火)

「アマガミ」をプレイしているんですが、どう考えても七咲逢の可愛さが異常。フルコンプするのは時間的に不可能に近いですので、七咲逢だけはフルコンプしよう。(←すでに全員はクリアした)というか、もうコンプリートガイド出るのか。


さて、「ワンピース」が大好きなんですが、魅力の一つに、尾田先生なりの拘りが特にマーベラスです。

例えばSBSでルフィ達が「おれ」と「オレ」でも「俺」でもなく、ひらがなで「おれ」というのは何故なのかと聞かれれば…。

お〜〜んもしろい所に目をつけましたなー。52巻にして。11年目にして。「俺」で書く人が多いですね。でも僕は「おれ」という文字にこそ、信念を感じるのです。説明は難しいけど、僕は「おれ」と書きたいし、他の文字で書きたくないんです。心意気です

素晴らしい。信念と心意気です。

で、今回の539話でも、なかなか尾田先生の信念を感じた台詞がありました。

ボン・クレーがルフィを運んでくれたこと、毒の治療中に頑張れ、生きろ、と叫び続けたことを聞いて、ルフィは感謝を述べます。


拘り

「…ボンちゃん、ありがとう!!!!恩にきる!!!!」

そう、「恩にきる」です。「恩」は「の人から与えられためぐみ。いつくしみ。」これを有り難く思う事を「恩に着る」。「ワンピース」では、何度も深い感謝をして「恩に着る」と述べた事が何度もありました。


恩にきる

ルフィがシャンクスたちをバカにされて山賊に立ち向かった事を聞いて、シャンクスは片腕を失いながらルフィに「恩にきる」と述べていました。

また、バギー一味が襲っていた町で、人知れずバギーたちと戦ったルフィたちに、ブードル町長が見送りにきて「すまん!!!恩にきる!!!」。


恩にきる

そういえば、この町は18年前に海賊に襲われた町跡に造ったらしいですが、この18年前に襲った海賊というのは絶対に何かの複線だと思うんですが…。

さらに、七武海のくまがルフィの首を取ろうとした時に、ゾロが身代わりとなると言いだし、くまが了承した時。


恩にきる

「恩にきる」

と、「恩に着る」ではなく「恩にきる」と平仮名なところに、信念と心意気を感じました。



トップ