「第七女子会彷徨」がマーベラスだった件 / 「新テニスの王子様」の岳人にニヤニヤした件 / 2009年を振り返って / 「からん」が地味に面白い件 / 最強のMADE IN JAPAN


2009年08月20日(水)

つばな先生の「第七女子会彷徨」が面白すぎる件。コミックリュウで不定期連載だったのですが、先日ようやく単行本1巻が発売されました。


女子高生2人のゆるーい日常の話でありながら、SF的な展開が繰り広げられる1話完結もの。これはおもしろー。前に読み切りで女子高生の父親が、妻に死なれて狂っていく鬱漫画からは想像できない作品です。

クラスメイトが死んでしまっても、まるで病欠したような軽いノリで進むホームルーム。人が死んでも、人間の心がデータ抽出でき、死後はデジタル天国で暮らしているというSF設定。


天国

人が死んでも軽いノリで、貸してたCDを取り返しに行きました。近未来的な道具や出来事など、なんとなく藤子・F・不二雄先生のSF(すこしふしぎ)に通じるものがあります。

また、8話の「友達選定」がマーベラス。主人公の2人の女子高生、金やんと高木さんが出会った時の話が逸材。高校入学と同時に、友達が一人組与えられる制度があり、通知表にも「友達」という項目があります。


出会い

金やんの素っ気ない態度と、高校へ入学するまでに何かあったらしく友達作る気満々の高木とのギャップがかなりありました。この頃から考えると、目覚まし君太郎(設定した時刻に眠り、起きれる道具)で、イタズラしたのもいっそう微笑ましく見れます。

しかし、友達を入学式でペアで作り、その査定があるというシステムは凄いですなぁ。こういうシステムとしてのSFは星新一先生のショートショートでありそうです。

で、藤子・F・不二雄先生のようで星新一先生のようなSF展開ですが、絵柄も作風も、かなり「それ町」の石黒正数先生に似ています。で、石黒先生が単行本のオビで推薦文を書いておられました。

友達選定システムによって運命的に出会った相手は…シャルターに住む少女だった…。つかみどころのないつばな氏が描いた、つかみどころのないフワフワ幻想日常譚。これをギャグマンガのつもりで描いたというから恐ろしい

ギャグ漫画というからには、このネタが面白かったとかとか語るものですが、まあギャグというかシュールすぎるSFチックなものが日常に違和感なく溶け込んでいる事が特徴かな、と。まあ、簡単に説明すると、なんかようわからん漫画です。ちなみに元アシのようで、4巻の巻末でつばな先生の名前がアシとして登場しています。

ちなみに「それ町」の4巻では、石黒先生は以下のように後書きを書かれていました。

4巻には「日常を保つ」というテーマがあります。平和な日常というのは、些細な事で崩壊する可能性を常に裏ではらみ続けています。普段、意識はしませんが、人は今ある日常を通ったり、我慢したり、ルールを守ったり、実は相当色々やっています。だから心の底でライバル視し、いつかブチのめしてやりたいと思っている。相手とも友人関係を続けられます。それでも日常は脅かされます。村人は自分達の日常を守る為に結束しました

「日常を保つ」というテーマ。このテーマは「七女」にも通じているようです。SFでファンタジーな現実ではありえないような出来事が、ごく日常的に展開されている「七女」。

10話で、意識の世界で願望をセーブしないと何でも現れるという事で、金やんが「高木さんを守るヒーローなんだから」、「いつも一緒だよ」と、高木の願望で現れました。素晴らしい世界に行けると誘われるわけですが、高木が誘いにのってついて行こうとする時、願望で現れた金やんが止めました。


止める金やん

素晴らしいという向こう側の宇宙へ行くのを静止した、願望の中の金やん。高木の願望が作り出した金やんは、行く気満々だったのに何故止めたのか。

んでもって、オチでは現実の金やんにヒーローというのは否定されていましたが、いつも一緒というのは肯定。


金やんと高木

高木「私たち二人で一つでしょ!?
金やん「そうだよ!だから早く来い!」

やばいな、この台詞。マーベラスだな。素晴らしいな。現実でも、2人の友情はバッチリですよ。高木の本当の願望は、2人の日常を保つことだったのかもしれません。いやー、このやり取りいいわー。日常を保つというのは、「七女」でも重要なテーマになりそうです。「七女」は今後も期待です。

これを踏まえて、今月号の「それ町」のたっつんが可愛かったのです(踏まえてません)。


たっつん

オッケーイ!


2009年08月21日(木)

水無月すう先生の「へ〜ん・しん!!〜そなたバーディ・ラッシュ(AA)」の2巻が発売されました。これは本当に頭が悪いですな(褒め言葉)。今回はそなたの活躍もさることながら、貧乳の佐野さんが素晴らしいな。さらに、円宗寺と鷹さんの対決が、大変なことになっていました。


大変なことに

オッケーイ!
私は、この漫画は可愛い女の子がエッチな格好でパンチラなどをして恥ずかしがっている姿をニヤニヤして楽しむ、一種のセクハラのような楽しみ方をしていました。もちろん、それも正しいのですが、エッチなシーン自体が非常にマーベラスなのです。貧乳も巨乳も素晴らしいという結論に達しました。

というかノリが完全にゲーセンにある脱衣麻雀ですよ。脱衣ゴルフです。いいぞ、もっとやれ。一つ気になる点は、円宗寺はスポーツをする時でも非常にエロい下着姿なんだな、と。素晴らしい。

さて、スポーツといえばコミック37巻んのオビで、NO.1スポーツ漫画と自称してしまった「テニスの王子様」が真っ先に思い浮かびます。先日「新テニスの王子様」の1巻も発売され、ますます盛り上がりを見せています。(オレの中で)


コンビを組んだ相手とシングルス対決をして、負けた方が退場という無情な対決始められたのです。来て鬼先輩のあり得ない筋トレを目撃して、逃げだしたばかりの1年生トリオが、コートに到着したばかりなのにも関わらず、こんな事を言い出します。


壇くん

ダダダダーン大変ですっ!!ペア同士でタイブレークを行い…負けた方は脱落って!?」

1コマ前では必至で鬼先輩から逃げていただけなのに、金網越しでコートを覗き見しただけで、状況を把握。素晴らしい状況把握能力です。ダダダダーン

忍足(メガネ)VS日向の氷帝ダブルスの対決は、7-0という圧倒的な差でオッシーが勝利。負けたがっくんは、悔しがりながら敗北の理由を述べていました。


岳人

「くそっくそっ侑士め!!心を閉ざしやがって

心を閉ざしたからテニスの試合に負けただと…。
…、何度読んでも意味が分かりません。岳人の敗北の理由は侑士が心を閉ざしたことのようです。これは、桃城が全国大会で心を読めるという設定が出来、それに対抗して侑士が心を閉ざしたという、許斐先生の一発ネタだったと思っていましたが…。とてもテニス漫画の台詞とは思えない、ハイレベルなセンス。しかし、この発言は一体全体どういうことなのでしょう。

岳人は、関東大会の青学戦で菊丸のアクロバティックの更に上をいく動きで、コート上でピョンピョン飛び跳ねていました。岳人は、一気に試合を決める速効型のムーンサルト殺法の使い手だったのです。コート上を無駄に飛び回る技で、スタミナのロスが激しいのでした。


関東大会の岳人

岳人の奴、もう体力落ちてるぜ

接戦になり、序盤から無駄にコート上で飛んでしまいスタミナ切れで敗北してしまいました。同じチームメイトの跡部様には「接戦になる事くらい考えとけっての」、宍戸には「相手をナメてかかるとこうなる」とボロクソに言われていました。

さらに、宍戸&鳳ペアには油断して負けたと言えば跡部様からは「油断?だから負けんだよ!バーカ」と、バカにされてしまいました。

岳人は、関東大会でスタミナ切れをし、チームメイトからボロクソに扱下ろされるという散々な内容でした。この敗北を糧にし、全国大会で再び青学と戦うことに。

岳人は、関東大会でスタミナ切れという弱点を露見。弱点がはっきりしたので、そこを強化するのかと思いきや、この男は全国大会ではスタミナが切れる前に勝負を終わらせるという方法を取るのでした。そして、案の定ズタミナ切れ


全国大会の岳人

まるで成長していない…。(安西先生)

持久戦に持っていくという同じ策略にはまり、再びスタミナ切れを起こして敗れてしまいました。スタミナが弱点なら、普通スタミナ強化をしそうなものですが、がっくんはそんな事を一切しません。流石です

岳人の思考回路は「スタミナ切れで負けた→スタミナが切れる前に勝つ」というものでした。そして、「新テニスの王子様」の岳人は、恐らく、さらに考えたことでしょう。

スタミナが弱点で、スタミナが切れる前に試合を決めようとしても、相手が持久戦をしきて結局スタミナ切れを起こす。それでは、どうするのか…。岳人は一つの方法を導き出したのではないでしょうか。相手が持久戦狙いかどうか分かれば勝てるのではないか、と。

そう考えれば、「心を閉ざしやがって」という謎の台詞が繋がるのです。 「心を閉ざしやがって」と悔しがるということは、逆に考えると、岳人は心を読むということ。きっと岳人は心が読めるようになったんですよ!

スタミナが弱点→スタミナが切れる前に勝つ→持久戦でこられると勝てない→相手が持久戦を狙っているかどうか分かればいい→心を読めるようになる

恐らく、相手の心を読めるようになる為に、想像も出来ない努力をしたことでしょう。

あ、ちなみに全国大会編で、岳人と同じくスタミナ切れをした日吉はスタミナ切れを起こした事で、あれから成長して普通にスタミナを強化して跡部様に関心されていました。


跡部様

日吉よ…キサマが苦手な持久戦は、もう克服できたようだな

来年の氷帝を引っ張る日吉は、弱点であるスタミナを強化して持久戦も出来るようにしました。これがナンバーワンを目指す男ですね。というか、これが普通です。我らの岳人は、関東大会の時点でスタミナが弱点だと判明したのに、スタミナを強化するということを一切せずに、スタミナ切れる前に勝つ、相手の心を読むと、斜めに努力したのです。これがオンリーワンの男ですよ。

さすが岳人!俺たちに出来ない事を平然とやってのける(ry

いや、やっぱ岳人は面白いわー。これで退場はもったいないですよ。あと、すげぇ気になるのは、岳人と侑士の怪しい関係


ガックン&オッシー

「そーいや侑士…さっきコーチがボール取れなかった人は帰れって言ってたよな?」
岳人…声デカいでぇ」

そして試合後の 「くそっくそっ侑士め!!心を閉ざしやがって」、「堪忍な岳人…残念やったなぁ」。お前らいちいち会話する度に、下の名前を呼び合うのな。本当に仲が良いこと

と、そんなやり取りを見て、何故かニヤニヤしてしまいました。あー、ヤバイ、俺も重症です


2010年01月04日(月)

お久しぶりです。ちょっと色々忙しくて全然更新できませんでしたが、今年もよろしくお願いします。さて、毎年恒例でもある1年の総括でも。さくっと2009年のエロゲーをランキング形式で振り返ってみましょうか。もちろんネタバレ全開です。


5位「コミュ - 黒い竜と優しい王国 -


―「さあ、おとぎ話をはじめよう。

「るいは智を呼ぶ」みたいなのを期待してたら「Fate」みたいな作品だったでござるの巻き。いや、しかしこれは面白い。5人のコミュという1つのグループでアバターという巨人を動かして戦うバトルもの。伏線の回収も素晴らしいので個人的には満足。シナリオはルートによって良かったり、悪かったりするんですが、オールクリアしてこそかな、と。フェミニストを自称しながら、色々な女に手を出す主人公はどうなのかと思ったり。奈々世は最後どうなったのかとか色々ありますが、バトルシーンは燃えに燃えたので、オレ的にはかなり満足。一番燃えたのは王様との戦いかな、と。

4位「俺たちに翼はない Standard Edition


―「これは"たとえば"の話だけど。

マジかよ。すげーじゃん。コレは面白いじゃん。というか、鳳翔の一途な愛こそ、このゲームの全てであるといっても過言じゃないですよ。以前に、散々語ったのでもう今更語ることはないですが、これをやらずして今年のエロゲを語れるかといえば、答えはノーです。しかし、今でも思うことは、多重人格が合体したパネ田くんで、渡来明日香を攻略したかった。いや、どう考えてもパネ田くんが気になってたよね。ファンディスクでもいいから、出せばいいんじゃないかな、かな。パネ田くんの活躍をもっと見たいですよ。まあ、「シャッフル」であれだけ曲芸的に続編出したんだから大丈夫かな、かな。

3位「真剣で私に恋しなさい!


―「今週の「トラブルン」はなかなかエッチでよかったね。このシャワーシーン、単行本だと乳首描き足されてるね!

陳腐な言い方になりますが、中の人が豪華すぎる件。ここでは、あえて源氏名そっくりさんとしておきましょうか…山口勝平さん以外。一番ツボだったのは、トランクスとかリバウンド王の中の人のそっくりさんが、体育の授業でバスケットでデフェンスに定評のある池上が出てきたり、シャアの中の人のそっくりさんが「当たらなければどうということない!」と言いだしたり…、終始笑いまくり。ヒロインだけでなく、男性キャラルートもあり、ボリューム満点。名言も多く、井上準の「大体なー、ロリコンなんて言葉が流行したからいけないんだ!オレはただ、小さい女の子とお風呂に入りたいだけだ!それだけの純粋な粉雪の心なんだ!」という名言は辞世の句にしようかな、と。百代編のVS武道四天王が個人的に一番熱い。しかし、モロとは友情だけでなく、その先もあればよかったのに。


モロ

うーむ、モロの可愛さはやばい。別にモロとなら男同士の友情を超えても、私は一向にかまわん

2位「BALDRSKY Dive1"LostMemory"/Dive2"RECORDARE"


―「さあ、おまえの正義…貫いてみせろ!」
―「了解(ヤー)」
―「ノインツェーン…もう、終わりにしよう!

やべぇ、クソ燃えた。燃えすぎてプレイ時間が合計で70時間を超えた(更新しろよ)。GIGAのBALDRシリーズの最高傑作なのではないかと。これは燃えるだろうという王道的な展開のオンパレードに乗せられて燃えに燃えた素晴らしい出来でした。「Dive1」のラスボスの長官戦の導入の台詞の熱さといったら。

「AIと人類の雌雄を決する戦いだな?」
「いえ。人類同士が勝手に潰し合う。AIはただ眺めているだけですよ…」

このやり取りで挿入歌も入り、最高潮に燃えた戦い。そして、長官のあまりの弱さにガッカリ。いくらなんでも弱すぎだろ、と。この前の千夏のほうが遥かに強かった。それを踏まえて、「Sive2」のラスボスの圧倒的な強さに何度死んだことか。しかし、どのルートの燃えまくりです。これは名作ですよ。どう考えても、これをプレイしなくては、2009年のエロゲをプレイしたとは言えないです。

個人的にはグランドEDである空編がイマイチであり、他のEDのほうが好きかな、と。平行世界とか難しい話は抜きに、空が生き残る世界で甲が大活躍するという話を期待してたので。というわけで、千夏編、亜季編、レイン編の順がお気に入り。一番のお気に入りはレインですが、他のキャラも素晴らしいな。空はお気に入りですが、やっぱりシナリオがなー。もちろん、ラストのキャラが復活して戦闘するシーンは燃えたんですが。

空編の良かったところは、千夏編のその後を並行世界として見れたことです。千夏は同級生だったのですが、灰色のクリスマスで全身サイボーグになっており、ラストでクローン移植して合法的ロリキャラになりました。


ロリ千夏

千夏EDではロリ化した千夏に手を出さなかったのに、その後きっちり手を出しておめでたを迎えていました。うむ。ならばよし!(モホーク中尉風に)

1位「装甲悪鬼村正


これは"英雄"の物語ではない。
―それでも…"正義"はある!


間違いなく名作…傑作です。この世に正義はあるのか…。どういう話かといえば、剱冑を駆使して、悪い奴をやっつけるという話。しかし、主人公の使う剱冑、村正は呪われし魔剣。悪である敵を一人殺せば、善である味方を一人殺す、善悪相殺。敵を倒し、義母を殺し、義妹の白銀の剱冑、銀星号を倒すという物語。

滅茶苦茶燃える話で、毎日睡眠時間を削ってプレイしていたわけですが、感想としては。いや…これはひどい。全EDを終えて、皆が幸せに大団円というEDが一つもないところがすさまじいです。各ルートで、ヒロインと殺し合うというのもアレだけど、燃える…。一つぐらい皆が幸せになるハッピーエンドを期待してましたが、そんなもの絶無なのがなんとも。

もう第一章からして、非常にアレで、女子生徒の手足を切断したりとビックリの展開のオンパレード。個人的に気になったのは、体験版だとモロに切断されていたのが、製品版だと修正されていたところ。CGの変化はどういった意味だったのか…。


体験版 / 製品版

一条編の英雄編では、容赦なく主人公とヒロインが殺し合った末に、成長した一条と村正がお互いにやる事があるので、一条が村正を駆使したEDがありましたが、銀星号は健在だったのか…。

で、最も気になったのはグランドEDであったはずの、村正編。ラストに一条と戦ったわけですが、その結果は不明。しかし、"神"との戦いで、未来と過去を行ったり来たりする中で、月が砕かれた未来で、成長した一条に出会ったので、少なくとも一条は生きていることが伺えます。


成長した一条

んで、EDで出てきた武帝は、やはり未来の影明と考えるのが妥当か。しかし、一条は村正の姿を知っているのに、なぜすぐに去ったのだろうか…。うーむ、補完するためにもFD出してくれないだろうか。個人的に今川雷蝶が実は六波羅最強だったのはGOODです。燃えたし感動したけど、全ED迎えても、消化不良感はあります。まあ、今年のベストではあるんですが。とにかく熱かった!

入れようか迷ったのは「ましろ色シンフォニー(AA)」のようないかにもな萌えゲー。しかし、個人的には、今年のエロゲは萌えゲーよりも燃えゲーのほうが面白かったかな、と。ちなみに2010年に最も期待しているのは、「暁の護衛-罪深き終末論-」。伏線をどう回収するのか。

そんなわけで、今年もよろしくお願いします。

2010年01月04日(月)

「うみねこのなく頃に」をプレイしているんですが、「それ以外(秀吉、譲治、紗音、熊沢、南條)の全員が、いとこ部屋にいることを認める」って、赤で宣言してしまいましたが、ヱリカ嬢がおもっくそ含まれていない気がするんですが(ヱリカ嬢は廊下にいる)、彼女の存在自体が幻想ってオチかコレは…。まあ続きをプレイしよう。

さて、地味にアフタヌーンで連載している「からん」が面白いんですが。これは何気に熱いです。


作者は、「神戸在住(AA)」や「巨娘(AA)」の木村紺先生。はじめ、アフタで連載開始された時は、絵柄が今までと違いすぎて、普通に気付きませんでした。

んで、これが地味に面白いんですよ。どんな話かといえば、中学時代に京都2位という成績の高瀬雅が、女子高校へ進学した女子柔道の部活動の話。伏線のように、初心者で体格も小さいけど、誰よりも練習して才能がある同級生もおり、これからどうなっていくのが楽しみな感じ。

んで、現在のところ3巻まで発売されていますが、まだ他校との試合もなく、部活内の出来事が中心。舞台となる、京都のお嬢様高校、望月女学院柔道部は弱小。しかし、キャプテン大石萌だけは、別格の実力者。昨年のインターハイで、2年でありながらベスト4で、今年は優勝候補といわれています。

中学時代に京都2位という成績の高瀬雅は、既に萌先輩以外は倒し、萌先輩と初めて対峙すれば格の違いを見せつけられてしまいました。


萌先輩

――強い!!!
と、あまりの強さに歯が立ちませんでした。そんな感じで、桁違いの実力者の主将と、部内NO2の主人公と、その他といった感じのレベル。

また、その他の中に、新入生が入部すっるまでは唯一の黒帯で、そこから成長が止まった2年生の先輩と、体格的に小さいけど才能を感じさる負けず嫌いな素人同級生と、部内の面子だけでも個性豊かで楽しみです。

特に、部活動漫画では主人公以外のキャラが時にドラマを生むもの。「からん」では成長の止まった2年生の金春千成と、負けず嫌いの素人九条京が、今後の要注目キャラな感じ。特に、この二人は色々あって、犬猿のキャラ。乱取りでは、金春先輩が京を、素人なのに絞め落としてしまい、今後に遺恨を残しました。


絞め落とす

うーむ、個性豊かな部活動の面子というのはなかなか興味深い。んで、この「からん」が、今のところ最高に熱い展開になるのは、萌先輩との寝技対決。今まで淡々と進んでいた中で、この寝技対決がいきなり熱い展開で燃えるわけで。立ち技では歯が立たない、今年のインターハイ優勝候補の本命の化物に対して「寝技ならわたしは負けないですけどね」と挑発して、寝技対決をするんですが、これがとにかく熱い。

そもそも柔道において、立ち技では敵わない相手に、寝技なら勝機があるのかといえば、実際のところは分かりません。しかし、今までの柔道漫画において、立ち技では勝てない相手に、寝技で勝機を見出すという展開は数多くありました。

例えば、「コータローまかりとおる!」。いつ連載再開されるのかと、今でもマガジン(マガスペ)を読みながら楽しみにしていますが、もう永遠に再開される気配がみえません。「コータローまかりとおる」の柔道編は、他の話に比べて異彩ではありますが、個人的には一番好きな話です。ヒロインの麻由美が大活躍するわけですが、彼女が取った戦法は寝技。麻由美がバンバン寝技で強豪を倒すわけですが、作中で寝技の重要性が語られました。


寝技の重要性

寝技にマグレなし!

寝技にはマグレがなく実力通りの結果があるということ。この格言は、高専柔道の言葉らしいですが、作中で何度も寝技の重要性が語られました。

立ち技では勝てなくても、寝技で倒すというのは柔道漫画的には、それはそれで燃える展開です。その最もな例は女子柔道漫画の最高傑作「YAWARA」でも、使われた戦法です。

1本取らなければ意味がないという猪熊柔道。主人公、柔は桁違いの天才で化物でした。もう天才すぎて、昨年の無差別級覇者(藤堂由貴―後にソウル五輪銀メダリスト)相手に、試合中に「この人―――弱い!」と失礼な事を思う、性格の悪さと圧倒的強さを披露します。

とにかく、柔は天才すぎて、世界の強豪といえども歯が立たない、チートキャラでした。こんな化物の自称ライバルであった、本阿弥さやか。元々、スポーツ万能なお嬢様という設定でしたが、いざ柔道を始めてみれば柔に、まったく歯が立ちませんでした。

柔と戦えば、速効で投げられて差し歯が取れるという、水戸黄門のような王道展開で敗れ去る黄金パターン。まさに、作中ではカマセ犬という言葉がピッタリでした。

あ、作中で最もカマセ犬全開だったのはソ連のフルシチョワです。強豪として登場して柔に敗れ、同じカマセ犬キャラのさやかお嬢様にまで負けて、ラストのバルセロナ五輪ではフランスのマルソーのカマセになって1回戦敗退


最後までカマセ犬

特に逸材なのは、フルシチョワはソ連崩壊によって、貧乏生活をしており、日本で柔道のコーチになる生活を蹴ってまでバルセロナ五輪に意気込んだのです。で、柔と戦わずしてカマセ犬として敗れ去ったことです。「ヤワラと本気で戦うには、五輪しかない」と言って、コーチの話を蹴って臨んだのに。同じ境遇だったテレシコワは、柔と本気の勝負をして、全力を出し切り満足して引退したのに、フルシチョワときたら…。

いつか必ず、もう一度お前と戦う。それまでチャンピオンでいろ、ヤワラ

ちょ…お前まだ柔道やるのかよ
まさか4年後のオリンピック目指すのか…、もう引退して日本でコーチしろよ!と本気で心配してしまったんですが、彼女はその後どうなったのか。なんというか泣けます

話がそれましたが、フルシチョワに続くカマセ犬キャラだったさやかお嬢様。柔のライバルを自称するものの、チートキャラ柔に歯が立たず、苦戦させたことすらありません。毎回出てきて、速効で投げられて差し歯が取れるという方程式で、敗れ去りました。柔に弱いと断言された藤堂由貴と互角程度。挙句の果てには、短大から柔道始めた伊東富士子と引き分けるなど、チートキャラ柔の敵ではありませんでした。

もちろん、さやかお嬢様は世界でもトップの強豪。ソウル五輪銀メダル、バルセロナ世界選手権優勝…と、世界のトップでありますが、チートキャラの化物である柔には歯が立たず、苦戦すらさせられません。しかし、彼女は最後の最後に柔と互角に戦ってみせたのです。天才相手にどう戦ったかといえば…。


天才を追い詰める凡人

寝技
「YAWARA」は天才はどうやっても天才で、凡人が勝てないものでした。しかし、凡人さやかお嬢様は、最後のバルセロナ五輪代表選考大会の決勝で、天才チートキャラ柔を初めて苦戦させるどころか、あと一歩まで追い詰めたのでした。立ち技では勝負にならないことを知り、コーチには「立ち技では猪熊柔は500パーセント強い」と言われ、派手好きのお嬢様が立ち技を捨てて、地味な寝技で責め立てる


凡人の意地

最期の最期で、天才に肉薄する凡人…。感動した!

そんなわけで、立ち技では勝負にならなくても、寝技に勝機を見出すというのは、柔道漫画ではかなり熱い展開であるといえます。で、「からん」も立ち技で歯が立たなかった先輩に寝技で挑むというのは燃える展開なわけですよ。

あ、ちなみに女子高校の柔道物語といっても「帯をギュッとね!」みたいな、ブルマ+柔道着みたいな萌え要素は絶無です。


2010年03月15日(月)

地獄だった仕事期間が終わりを告げました。いやぁ色々疲れたけど、今年も頑張ろう。秋ぐらいまでちょこちょこ更新するんで。

帰ってきたぞー!!(修斗伝承で中蔵にスカ勝ちした五味のごとく)

早速なんですが、今週のヤングマガジンやばい。別に「みなみけ」も「キスシス」も載ってませんが、今週号から新連載された「Abaddon(アバドン)」がやばい。なんと、元PRIDEライト級王者の五味隆典選手が主人公の漫画。描いているのは「新宿スワン」の和久井健先生。もう、これだけで、「バクマン」風にいえば化学反応が起こっていますよ。

で、てっきり五味選手の過去の栄光を描くのだと思っていたら(近年の五味選手はイマイチ燃えていない。青木や川尻に完全に水あけられてる)、リアルタイムの五味選手のことを描いているんですよぉぉぉ!コレはヤヴァイ。今年から、現在のMMA最高峰、アメリカのUFCに挑戦するのですが、それを描こうというのか!?鳥肌立った!


五味

やばい。五味かっこよすぎだわ。鳥肌立った。しかし、ヤンマガのは「喧嘩商売」や「空手小公子」など格闘漫画が連載していますが、これはさらに期待したいところです。あ、もちろん、「空手小公子」の格闘技と全然関係ないところは私のストライクゾーンです。


格闘技と関係ないところ

うん。これはこれで素晴らしい。マーベラスですよ。まあ、格闘技漫画は最高ということで。

そういえば、総合格闘技の漫画といえば、地味に面白いと評判の修斗を描いた「オールラウンダー廻(AA)」がありますが、この作品は実在の五味選手が主人公の実録格闘技漫画。こういう実在の選手を主人公に描く漫画といえば、少年チャンピオンで連載していた「となりの格闘王」が思い出されます。


となりの格闘王

「となりの格闘王」は佐竹選手を主人公に描いた改作。佐竹選手といえば、武蔵選手みたいな逃げ回って判定勝ちというガッカリ感強い戦い方と違って、ガチでヘビーのK-1選手とやりあっていた猛者中の猛者。(K-1GPで武蔵選手のガッカリ準優勝と佐竹選手の手に汗握った準優勝は全然違いますよぉぉぉ)もう、こんな選手永遠に出てこないでしょう。

で、佐竹選手が主人公の「となりの格闘王」は、色々な意味で面白かった。  作画が「鉄鍋のジャン」の西条真二先生。なのに、巨乳が全然出てこないんですよ!最大の謎なのは、原作者の緒田太一。「となりの格闘王」以来、一切名前を聞きませんが、正体は谷川氏だったの石井館長だったのか。

当時の佐竹選手のライバル(リングスや初期K-1の選手)が忘れられません。アーネスト・ホーストが「カカカカッ!!」と不気味な笑いをすれば、スタン・ザ・マンは庭で素手で豚の丸焼き喰ってたり、ピーター・アーツが悪の魔王みたいだったり、路上の喧嘩では無駄に強かったデックフライ。

特に逸材だったのが、K-1GP初代王者のブランコ・シカティック。こいつはやばすぎ。まず、テロリストのような軍隊に所属して、敵兵の銃弾をジャンプしてかわして脳天叩き割ったり、挙句の果てに殺りました!こんなの人間が勝てるわけねぇ。もうバキの世界です。私は「となりの格闘王」のせいで、シカティックは冷酷な超人殺人野郎という間違った知識を植えつけられてしまいました。

そういえば、私は学生の頃にK-1でバイトしたことがあります。レフリーが着用する青い服装で、尿検査をしました。試合前と試合後に紙コップに選手のおしっこを入れる。コレが外人選手だと地味にキツイ。「ゆーりん、ぷりーず(urine please)」と怪しい言葉で選手から小便を紙コップに入れるわけですが、言うこと聞いてくれない選手が多数。特に試合後。

試合に負けた選手は機嫌が悪く、超睨まれる。怖い。小便取ろうしてるのはこっちなのにちびりそうになる。で、K-1の大会の小便検査の出来事。私が担当した、神の拳ことザンビディス選手は勝利し上機嫌。これは試合後の尿検査も楽かと思ったら、ずーっとテレビ見てて(選手の控室には試合を映すテレビがある)「ゆーりん、ぷりーず」と言っても、テレビに夢中です。さらに、ピーター・アーツの弟子という選手は試合終わった後にリングサイドに行って後の試合見る気満々。俺が「ゆーりん、ぷりーず」と言っても聞いちゃいない。こっちが食い下がったら、セコンドに来てたアーツ登場。テレビでしか見たことないアーツが来たよ。ちょっと感動してたら、「ア・ト・デ!」って。アーツ日本語喋ったよ。カタコトだったけどで、そのまま試合見に行きました。オレ茫然自失。

まあ、一番大変だったのはモンゴル人の選手(ジャダンバ・ナラントンガラグ)でしたけど。試合負けて、控室で塞ぎ込んで落ち込んでいるの。おしっこ取るとかそういうレベルじゃない。さらに通訳さんまで来ても(K-1は試合後に会見がある)ずーっと膝抱えて落ち込んでいる。もうね、次の選手に飛ばしてもらって、ずーっとモンゴル人選手の横で1時間ぐらい待ってましたよ。尿検査のオレと通訳さんが横に微妙な空気の控室で待ってるの。もうすぐ閉会式だというのに、モンゴル人の選手も泣いてたど、俺も隣で泣いてた

と、話が大幅に剃れて明後日の方向に行きましたけど、五味選手が主人公となった「アバドン」には超期待ですよ。いや、まじで火の玉ボーイかっこいいわ。「ワンピース」の尾田先生もきっと応援しているはず。さり気に、489話のルンバーの墓標で五味選手が書かれてましたから。


火の玉ボーイ

火の玉ボーイ、五味

これは燃えるぜ。最近、燃え燃えのワンピも五味選手が活躍すれば、さらに燃えること請け合い!?対戦相手は、ケニー・フロリアン…。五味不利?は、かすりもしねーよ!ケニー・フロリアンは夜も眠れねぇーはずだ。おれには分かる。うん。

そういえば、ヤンマガには総合格闘技系の「喧嘩商売」やK-1系の「空手小公子小日向海流」が連載してますけど、ここで五味選手が主人公の実録格闘漫画まで加わるというのか!これは燃える。そういえば、今日は燃えるゴミの日だった(どうしようもないオチ)。




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