◆男坂◆

「聖闘士星矢」や「リングにかけろ」で有名な巨匠車田正美先生。

熱い漢を書かせたら右に出るものはいないとまで言われてる車田先生の本当の意味での代表作。その名も「男坂」。

この男坂とは違います。




車田 正美

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この作品に対して、車田先生は次のようにコメントしていました。

 漫画屋にとって「オレはこいつをかきたいために、漫画屋になったんだ!!」という作品がある。
 デビュー以来十年有余、オレも今やっと、ガキの頃からかきたかった作品を手がけている。
 その喜びでいっぱいだ。
 燃えろオレの右腕よ!そしてすべての試練をのりこえて、はばたけオレの『男坂』!!

巨匠車田正美がここまで言う作品である。しかも子供の頃からかきたかった作品。この漫画をかきたいために、漫画家になった。

嫌でも期待が高まる…が、アッサリと打ち切られてしまった作品。ガキの頃からかきたかった作品は、全12話でアッサリと終わってしまった。

ストーリーは、単純明快。ジュニアの世界で喧嘩をしていって、九十九里から始まり、やがては日本を統一し、世界へ進出するという、予定だったと思われる

まずは、男坂の主な登場人物を紹介しよう。



菊川仁義
この漫画の主人公であり、この時代に生きる硬派。天がこの地上に残した最後の硬派。硬派を集めて日本を統一し、世界に進出する。(はずだった)



竹島将
西日本の竹島軍団のドン。生まれてから勝者の教育を受けた男。日本のドンとなる為に生まれてきた男。菊川仁義の最大のライバルになるはずだった男。

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黒田闘吉
闘吉連合のヘッド。最初は仁義のライバルになるかの如く登場したが、途中からカマセ犬兼パシリ兼ヘタレ役に降格。



赤城のウルフ
上州赤城のウルフ軍団をまとめあげてる男。何の脈絡もなくいきなり仁義の下についてた男。そうとうな実力者で仁義の頼れる部下。(になる予定だったはず)



梓らん丸
昭和百虎隊の総長。実力もさることながら、落ち着いた性格と頭脳で仁義の名参謀(になるはずだった)



キボウ
13歳にして世界最高の名門コスモポリタン・アカデミーの卒業課程を終えた天才。この漫画にどう絡むか想像もつかない。コレは喧嘩漫画です。



ジャーメィン
アメリカのニューヨークでドンをはる男。
モデルはマイケルジャクソン。たぶん最後のボスになる予定だったのではないかと思われる。伏線はりまくっていた。



喧嘩鬼
最後の最後まで謎に包まれて、
最後まで何者なのかわからなかった。


という個性が豊かすぎるメンバー。
流石に10年間温めていただけあって、伏線はりまくり。読んでて意味が分からなくなるほど、スケールが最初からでかかった。

ストーリーを1から順を追って説明しようと思うのだが、読んでる僕自身があまりの伏線の多さに理解できてません。

っていうか、この漫画伏線のみで終わっている気がするんですけど?


打ち切られた漫画というのは、伏線が張れれれば張られるほど、打ち切られた時は愉快でしょうがない。


最初の頃は物語も順調に進み、北海道の神威剣(カムイケン)という硬派を味方に加えようとするところで、突然物語は急展開する。

13人の奥羽連合を倒す場面。「一の関突破!」 「二の関突破!」のシーンはある意味爆笑です。

そして、奥羽連合を倒し神威剣に会いに行く所で、この漫画はめでたく打ち切りに会うのであった。

10年も構築した壮大なストーリーはわずか12話で完結してしまった。


と思ったら、最後のページを見て僕はショックで男坂をダッシュで登りそうになりました。

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オレはようやく登りはじめたばかりだからな。
このはてしなく遠い男坂をよ…

よくある打ち切り漫画の「本当の戦いはこれからだ!」って感じと同じように終わってるんですけれど、左下にコレでもかというぐらいデカデカと2文字で何か書いてあります。





未完

ラストのページに眩く輝く「未完」の二文字。

未完って、車田先生…
こんな未練タラタラ残して連載を終了させたのは、後にも先にも車田正美先生だけです。

ちなみに最終巻となったコミック3巻で車田先生は次のように「男坂」への未練を書きなぐってました。


 構想十年――と銘うってはじまった、この『男坂』だったのだが、どうも作者の思い入れとは裏はらに、周囲の状況がそれを許さず、ついに未完のまま中断せざるをえないことになってしまった。
 しかし、読者の熱い支持が得られるなら、すぐにでも続編をかきたいと思っている。この『男坂』が自分にとって、最後までかきつくしたい作品であることは、いつまでも変わらないのだから…


流石車田先生です。打ち切りにあったことを、「周囲の状況がそれを許さず」と回りくどい事言ってます。このへんが巨匠と言われる所以なのでしょう。


さらに続けざまに「読者の熱い支持が得られるなら、すぐにでも続編をかいたいと思っている。」と続編に向けての意欲を見せてくれました。

未だに続編が書かれてないところを見ると、読者の熱い支持は得られなかったようですけど


男坂終了の第3巻のコミックで、車田先生の写真が載っています。



いったい何を見つめて何を考えているのでしょう?物思いに遠くを見つめる姿が何とも悲壮感漂ってます


僕は車田先生を断然支持しています。

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