プリティ「プラズマ!いっしょに遊園地にいかない?」




プリティが2枚の遊園地のチケットをぎゅっと握りしめて緊張しながら顔を真っ赤にさせて言った。
プラズマは相変わらずダンベル上げトレーニングをしている。

プラズマ「遊園地?」

プリティ「チケットが二枚あるの。」

プラズマ「‥いかない。そういう少女趣味で女々しいところは苦手だ。
     お前には似合ってるがな。いいじゃないか、しろぼんでも誘って楽しんでこい。」

プリティ「う‥。」


やっぱりプラズマはこういうかわいい感じの苦手なんだろうなとか、それでも私には似合うと言ってもらえたのが嬉しかったり、
でもいっしょに行きたいのはプラズマなのにわかってもらえなかったり、むしろわかってて言われてるのかと思うと悲しかったり。
そんなこんなで落ち込むプリティだった。

プラズマはそんなプリティの乙女の葛藤をよそに、何か別の事を考えてるかのように
意味深に顔をそらせ冷や汗を流し陰らせる。

プラズマ「それに‥。」

プリティ「え?」

プラズマ「いやなんでもないっ。とにかく俺はいかないぞっ!」

ブレイン「ぷーら〜ず〜ま〜♪」

プラズマは後方から聞こえる声にげんなりした。
こんな腹の立つ猫なで声で自分を呼ぶものは一人しかいない。

ブレインボンバーだ。

プラズマ「ブレイン・・。」

ブレイン「女性のお誘いを断るなんていただけませんねえ。
     たかが遊園地じゃありませんか。
     いっしょに行ってあげればいいでしょう。
     いちいち苦手だからと避けていては真の強き者にはなれませんよ。
     それともなんですか?あなたはご自慢の忍耐力を披露できぬほど
     可愛らしいものが恐ろしいと?これはこれは♪」






どうもすみませ〜ん♪とむかつく態度つきの謝罪になってない謝罪でも続きそうなブレインのそぶりに
頭にカチンッと血が上るプラズマだった。

プラズマ「可愛らしいものなど怖くはない!
     問題はっ‥。」

ブレイン「なんですか?
     もしや遊園地に他にあなたの怖いものや苦手なものが存在すると?」

その言葉にプラズマは一瞬体を引き冷や汗を流した。

プラズマ「そ、そんなものはない!
     俺に怖いものや苦手なものなど存在しない!」

ブレイン「へえ、じゃあプリティといっしょに遊園地に行って証明してください。
     それとも、逃げるんですか?」

プラズマ「いいだろう、証明してやる!」


プリティ「あわわ・・!!」


大変なことになってしまったが、よくわからないうちにとりあえずは
プラズマと遊園地に行けることになって戸惑いつつもうれしいプリティだった。












■「プラズマとプリティのハチャメチャ遊園地デート♪」■










そして、やってきました!遊園地♪

プリティ『プラズマと遊園地デート////きゃあー♪』

プリティは今隣に愛しの彼であるプラズマがいて、
これから大好きな遊園地でデートできるという事実に
喜んで顔を赤らめて浮かれている。


プラズマ「しかしよくあいつがついてこなかったもんだ。」

プリティ「ほんとよね。」

アイツとは勿論ブレインの事。
プラズマに怖い物や苦手なものがないことを証明するのを確認するのについてくるのかとブレインに聞いたら
彼はいつもの憎たらしい満面の笑みで答えた。

ブレイン「人のデートをじゃまするほど野暮じゃありませんよ♪」

プラズマ「デートじゃない!////」

というやり取りを家から出る前に行っていた。

ブレイン「その代わり後日プリティにしっかりと当日の様子を聞きますからね。」

とも言われていた。


プリティ「でもプラズマにコワイものや苦手なものなんてないわよね。
     ただ単にこういうところが恥ずかしかったのよね。」

プラズマ「・・まあな。」

少し間があり表情が陰っていたプラズマだがプリティはその事には気づかなかった。
プリティは頬を染めながら笑顔で言う。

プリティ「プラズマ、今日はいっしょに来てくれてありがとう♪」

そう言われてプラズマは頬を赤く染めた。

プラズマ「っ‥まあブレインの件があるから仕方なくな。ほらいくぞ。」

プリティ「うん♪」

    『プラズマは否定してたけどこれってやっぱデートだよねっ
     きゃ♪』





プリティ「何乗ろっかー?♪
     うーん、あっそうだ!ジェッ・・。」

プラズマ「メリーゴーランドなんてどうだ!???お前好きだろ!???」

プリティ「あっうん!かわいいから大好き♪乗ろう♪」

この時プリティはまだ気づいていなかったが、
プラズマは大量の冷や汗をかきながら顔をゆがませて凄く必死そうに叫んでいたのだ。


ん?



プリティとプラズマはメリーゴーランドを楽しんだ。

プリティ「楽しかったねー♪んー次はジェッ・・。」

プラズマ「コーヒーカップなんかどうだ!????好きだろ!?????」

プリティ「うん好きー♪乗ろう♪」


この時、またもやプラズマは大量の冷や汗をかきながら顔をゆがませて凄く必死そうに叫んでいたのだ。


ん??



プリティとプラズマはコーヒーカップを楽しんだ。

プリティ「んー次はジェ・・」

プラズマ「お化け屋敷なんてどうだ!????」

プリティ「えー!!プラズマー!やめようよー!怖いよー!!」

プリティは半泣きになりながらお化け屋敷に向かってズカズカ歩いてくプラズマを引き留めようとしがみ付く。

プラズマ「これ位で怖がるなんて軟弱だな!
    まあ俺に任せとけ!
    黙って俺についてこい!!」

言葉ではこんな大層威勢のいい言葉を言い放っていたが、
この時またもやプラズマは大量の冷や汗をかきながら顔をゆがませて凄く必死そうに叫んでいたのだ。


んん???????



プリティとプラズマはお化け屋敷を楽しんだ。

プリティは怖がって涙目になってきゃーきゃー騒ぎながらプラズマにしっかりしがみ付いていて、
はたと我に返った時にそんな状況に顔を赤らめて照れたりしていた。
プラズマは全く動じず、怖がってる女性を守るという強さと誇りを示せて満足しながら
屋敷内を闊歩していた。



プリティ「はー怖かった〜・・!プラズマ流石だね、やっぱお化けも全然怖くないんだ♪」

プラズマ「当たり前だろ!
     俺に怖い物なんてない!これで証明されただろ!?
     さあ帰ろうか!!!」

まだ来てから数時間も経ってないのに
ぐりんと遊園地の出口へ向かって方向転換して
何かこの遊園地から早く出たいという気持ちが伝わってくるかのようなオーラを放ちながら速足で歩いてく
プラズマに向かって、
プリティは当然悲しげで不満げな声を漏らす。

プリティ「えー!?まだ来たばっかりだよー!!?
     それに、
     まだジェットコースター乗ってなーい!!」


プラズマ「・・・・・・・・
     ジェットコースター・・か・・。
     そうだな・・。」





「きゃーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

という多くの女性の悲鳴が聞こえる。それと共に物凄い轟音が聞こえ体に振動が伝わる。
プリティとプラズマは遊園地の目玉であるジェットコースターの長蛇の列に並んでいた。

プリティ「きゃー楽しそうー♪でもこわーい♪」

プラズマ「ふん、そうか?俺はこんなものなんとも思わないぞ。」

プリティ「わあっ流石プラズマだね・・・・。」

と、プラズマのほうに顔を向けると、


何故かあさっての方角を向いて顔を青白くさせてるプラズマが視界に入った。


プリティ「・・・・・・・・顔青くない?」

プラズマ「は?青くなんかないぞ。寧ろ期待と興奮で赤々しくなってるだろ!?」

プリティ「いや・・不安と絶望で青々しくなってるように見えるんだけど・・。
     え・・・もしかしてプラズマ・・。」

プラズマ「何だ!?俺はいつも通り健康爽快フレッシュそのものだぞ!?」

プリティ「怖いならやめといたほうが・・。」

プラズマ「怖い!?何がだ!?俺に怖いものなんてないと言ってるだろ!それを証明するためにここにいるんだろ!
     さあ乗るぞとっとと乗るぞ!一陣の風のごとくすばやく乗るぞ!!!!!」


丁度順番が回ってきて、冷や汗だらだら真っ青なプラズマに手を引かれてプリティは彼と一緒に
ジェットコースターに乗りこんだ。



そして発車したジェットコースター。

急斜面を登った後、かなりの高さからすごい勢いで降下して一回転2回転3回転。

ゴオオオオオオオオという轟音が鳴り響く。

そんな中でもプリティは怖がりながらもとても楽しそうだ。

プリティ「きゃあああああああああああ♪
     こわいーーーーーーー!!楽しいーーーーーー♪
     ねープラズマっ・・。」

そう言ってプラズマの方へ顔を向けた次の瞬間、彼女は
ジェットコースターの爽快な恐怖とは全く別の本当の恐怖の悲鳴を上げた。何故なら・・。


プリティ「きゃああああああああああああああ!!!!??????」

プリティの視線の先には、ぐったりとうなだれて白目をむいて顔を青ざめさせて
口から白く透けた煙のような何かを飛び出させているプラズマの姿があった。


プリティ『白い何かが抜けてらっしゃる!!!!???????;;;;;;』


そう、白くすけた煙のような何か、
巷で言うところの魂が抜けて揺れていた。


つまりは、THE/死にそうだ!!



プリティ「プラズマーーーーーーーーーー!!!!!!????;;;;
     わーーーん降ろしてー!!プラズマが死んじゃうーー!!!!!;;;」




プラズマの意外な弱点発覚。

THE・絶叫マシン駄目!!!!(乗り物酔い♪)





して、ジェットコースターから降りた後、青ざめた顔で速攻でトイレに駆け込む羽目になったプラズマだった。


その後、プラズマはぐったりしながらベンチで休んでいる。顔色もまだ悪い。
プリティはプラズマを心配そうに見つめながら持ってきたお水をさし出していた。

プリティ「プラズマ・・大丈夫・・?」

プラズマ「ああ・・すまない・・・。はあ、情けないな・・。こんな姿を晒して・・。」

プリティ「そんなことないよ。誰だって苦手な物くらいあるでしょ?
     ごめんね、気が付かないで無理やり乗せちゃって・・。」

プラズマ「いや・・。」

少し沈黙が走る。

プリティ「プラズマ、ブレインには黙っててあげるよ。
     やっぱり知られたくないでしょ?」

プラズマ「プリティ‥。
     すまない。そうしてくれるとありがた‥……。
     !?」

ふとプラズマの視界に、はるか遠くの建物の壁の向こうからひょっこりと顔を出して
にた〜りと黒〜く笑うブレインの姿が目に入った。
プラズマは血相を変えて慌ててベンチからがばっと飛び起きた。
だが次の瞬間にはそのブレインがいたはずの場所からは人影が消えていた。

プラズマ「・・今・・!遥か遠くにブレインがいたような‥!!」

プリティ「え?まさか。だってついてこないって言ったんでしょ?」

プラズマ「いや奴ならついて来かねん!奴はそういう奴だ!!!」



その頃、物陰に隠れた、
やっぱりちゃっかりついてきちゃってたブレインボンバーさん。
彼の耳には遠くの音も拾い上げる特殊なイヤホンをつけてあるらしい。

ブレイン「うっふっふっふー♪その通り♪
    見てしまいました聞いてしまいました♪
    まさかあのプラズマの弱点がジェットコースターやら絶叫マシンだったとは♪
    これはいい情報をゲットしてしまいましたよー♪
    プリティは、相変わらず彼には甘く私にこのことを黙ってるつもりみたいですが、
    残念♪もうこの通り筒抜けなのでしたー♪」


なんて相変わらずプラズマを陥れるための情報をゲットできて満足そうに腹黒く楽しそうに笑うブレイン。


プリティ「もうプラズマ落ち着いて〜っまだ具合悪そうなんだから〜。」

プラズマ「う・・そうだな・・まだ・・いや余計に少し気分が・・。」

プリティはブレインが近くにいるのではと慌てるプラズマを何とか落ち着かせて
まだ若干乗り物酔いの体調不良が残ってそうな彼をまたベンチに座らせた。
そしてソフトクリームを二つ買ってきて一つを彼に手渡した。


プリティ「はいプラズマ、冷たいアイス食べれば落ち着くよ。」

プラズマ「ああそうだな・・。ありがとう。」

プリティがソフトクリームを食べようとすると。少し傾けた拍子にクリームの部分が
全て地面にぼとっと落ちてしまった。
プリティは当然悲しげな表情を見せる。

プリティ「あ!・・落としちゃった・・。」

プラズマ「何やってるんだ・・。」

プリティ「しゅん・・。」

プラズマ「しょうがないな・・ほら、俺のを食えよ。」

プリティ「え?いいの?」

プラズマ「ほら。」

プリティ「うん♪ありがとう♪」

そう笑顔で言うとプラズマが手に持ったままのソフトクリームをプリティは小さな舌でペロッと舐めた。

プラズマはそんな状況にほんのりと顔を赤くしていた。

プリティ「うん、おいしい♪」

頬を染めてにっこり笑うプリティだった。





そんな二人の様子をブレインは相変わらず建物の影から、おもしろくなさそ〜に見ていた。

ブレイン「ふーん・・結構いい雰囲気じゃないですか。」

協力するようなことをしておいてなんだが、
やっぱりだからって簡単に上手くいかれるとおもしろくない。
すこぶるおもしろくない。

ブレイン「そろそろ仕掛けを発動させますかね♪」

ブレインボンバーは腹黒マッドサイエンティストらしくにやりと笑った。










くろボン「ヘイ!そこの彼女ーー♪♪♪俺と一緒にティータイムしないかい!?♪♪」

遊園地のど真ん中でナンパに精を出しているのは、
女好きでかわいこちゃん大好きな、しろボンの親友でライバルで相棒のくろボンである。
彼はいつでもどこでも暇さえあればナンパ及びガールハントをしていることが多い。
だが・・。

女性「あ・・ごめんなさい。彼と来てるから・・。」

と、断られることが多い。
立ち去った女性はちょっと離れてるとこにいたジュースを買ってきたらしい男性の元へ駆け寄って行った。

くろボン「なんでだよスイートハニーーーーー!!!!!!;;;;」

泣きながら叫ぶくろボン。


くろボン「じゃあ、そこのお嬢さん♪♪♪」

女性「ごめんなさい!!!」

くろボン「なぜだあああああああああ!!!????;;;;;」


さらに泣き叫ぶくろボン。
彼は決してルックスはかっこ悪くはないし寧ろイケメンな方なので
成功するときは成功するが断られることが多いのは、
内面に問題があるからだろうか?
まあ実際彼の内面は元悪役なだけあっていろいろと問題が多い。
何しろ、「正義の味方は公然と街破壊できて快感♪」という本音の持ち主なのだから☆



ブレイン「くろボンさん♪」

そんなくろボンに声をかけてきたのは、なんとブレインボンバーだった。

くろボン「なんだよブレインか。はー。余ってたって言う遊園地のチケットくれたのはありがたいけどよー・・。
     ガールハントがちっともうまくいかないじゃねーかー!!」

どうやらブレインはチケットが余ってたと言ってそれを渡し。くろボンをこの遊園地に来させたらしい。
一体なぜ。

ブレイン「それはあなたの実力の問題でしょう♪
     それよりも、小耳にはさみたいことがありまして・・。」

くろボン「なんだ?」

ブレイン「どうやら、プラズマとプリティがこの遊園地にデートしに来てるみたいなんですよ。」

くろボン「な・・・・・・・・何ぃいいいい!!??」

ブレイン「ええさっき見かけまして、私もびっくりしました。
     けどもとはと言えばこのチケット、プラズマが2枚余ってるからとくれたものなんですよね。
     そこで感づくべきでした。あのプラズマが遊園地チケットなんて。
     それにしても二人とも水臭い。デートするならデートすると言ってくれればいいのに。
     プラズマもプリティも。二人でデートだなんて。私寂しいです・・。」

ブレインはわざとしおらしく言っていた。
勿論言ってることは全部嘘っぱちの作り話。
こんなことを言って何がしたいのか。


くろボン「プラズマの奴が・・・プリティと・・・???
     デートだあああああああああああああああ!!!??????」


プラズマとプリティがデートしてると知って烈火のごとく怒るくろボン。

その様子を見てブレインは黒くにやりと笑って舌を出した。








プラズマ、プリティはベンチで休憩を取り続けていた。


プリティ「プラズマ。気分はどう?」

プラズマ「ああ、大分よくなった。」

プリティ「無理しないでね。次は・・・しずかなボートとか乗ろっか?」

プラズマ「ああそうだな。」


プラズマが静かに立ち上がって、プリティもほっと微笑んで次の場所へ向かおうとしたその時。


くろボン「プうううううラあああああズううううマああああああああああああああ!!!!!!!!!」

プラズマ・プリティ「!!?」


突如として後ろから怒気に溢れた凄まじい雄叫びが聞こえた。
何事かとプラズマとプリティが振り返れば、
そこには握り拳を作り、目を吊り上げて、顔に影を作り、
烈火のごとく怒りのオーラを立ち込めさせているくろボンが立っていた。


プリティ「く・・くろボン!?」

くろボン「プラズマ・・てめえプリティとデートしてるんだってなあ・・。」

プラズマ「・・で・・デートなんかじゃ・・!///」

くろボン「絶対ゆるさねえええええーーーーーー!!!!!!!」


人の話を聞かない。

プラズマとプリティは突然現れて突然怒っている彼を見てたじろぎ困惑した。


プラズマ「な・・なぜおまえが怒る・・!?」

くろボン「俺はなあ・・・・・プラズマ・・・・
     初めて会った時からてめえが大嫌いなんだーーーー!!!」


まあ出会い方が悪かったしなあというのは認める。


くろボン「そんなてめえがかわいこちゃんとっ・・
     しかも全宇宙の人気アイドルで俺も大ファンなプリティとデートするなんてっ・・
     むかついてむかついてぜってえゆるさねえんだああああああああ!!!!!!!
     覚悟しろやああああああああ!!!!!!!!」

そう言ってくろボンは爆弾を取り出し、プラズマめがけて思い切り投げつけた。


プリティ「ちょっとくろボーーーン!!!???」

くろボン「どっせええええええええええい!!!!!!!!」


ドカンドカンドカーーーン!!!!!!!!!!



プリティ「きゃあああああああ!!???」

プラズマ「ひとまず逃げるぞプリティ!」

プリティ「うんっ・・!!」


くろボン「プラズマ死ねえーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」


ドカンドカンドカーーーン!!!!!!!!!!


逃げるプラズマとプリティを追って我を忘れてるかのように怒り狂いながら
爆弾を投げ続けるくろボン。
爆発が次々に起こり、人々は逃げ惑い辺りは大惨事となった。

そんな様子を陰で見ながら含み笑いをするブレイン。


ブレイン「ふふふ。うまくいきましたね♪」


くろボンはとにかくプラズマの事が死ぬほど大嫌い。
またくろボンはプリティの大ファンであり、それ以上に
彼にとって彼女はしろボンと同様に長い付き合いの大切な人の一人。
彼がしろぼんをとても大事に思ってるのと同じぐらい
彼はプリティの事を大事に思っていた。
元々そんな彼女がプラズマに好意を抱いてること自体気に食わなくてしょうがないらしい。
それを二人がデートしようものならこうなることは目に見えていたのだ。

さっきの作り話は自分が関与してると知られては自分に火の粉が飛びそうなもの。
そんな危険な真似は死んでもごめんだ。
それに賭け事を含んだデートなどつまらない。
あくまで純粋にデートしてると思わせるのが効果覿面なのだ。

で、なんでこんなことをしてるのかって?


そんなの

プラズマを苛めたいからに決まってる♪
プリティが好きな彼にとっては
デートがぶち壊しになればいいに決まってる♪
そしてトラブル&アクシデントが大好き♪
人々が困る様を見るのが大好き♪
それが彼なのさブレインボンバー♪



くろボン「まああああああああてえええええええええええ!!!!!!!」


ドカンドカンドカーーーーン!!!!!!!


プリティ「きゃーーーー!!!!!いやーーーー!!!!!」

プラズマ「くっ・・!!!」









プラズマとプリティは暫く暴走したくろボンに追いかけられて爆弾を大量に投げつけられながら
あちこち逃げ回った。その際一部の道やアトラクションが破壊された。
一部が参事になったとはいえ遊園地がそれでも割と平和そうに平常運航してるのは、遊園地が広いからという事と
こんな参事は「ボンバーマン」の世界ではよくあることだからかもしれない。

なんとかくろボンをまいた二人は息を切らして汗を流して屈んでいた。

プリティ「はあ・・はあ・・。」

プラズマ「なんとかまいたな・・。」

プリティ「もー!なんなのよくろボンったらーっ・・!」


プラズマ「それにしても知り合いに合うとは・・。」

プリティ「は・・恥ずかしいよねやっぱり。///」

プラズマ「はあ・・なるべくほかの知り合いには会いたくな・・。」


なんて言ってると、後方から聞き覚えのあるほんわかした声が聞こえてきた。


しろボン「あれ!?プリティちゃんにプラズマくーん♪」


プリティ・プラズマ「「しっしろボン!?」」


まっしろな帽子を被った心もまっしろな永遠のほんわかショタっ子主人公しろボン登場。
まんま子供なさまで無邪気に笑顔で手を振って駆け寄ってきた。


しろボン「わー♪プリティちゃんとプラズマくんもここに来てたんだー♪」

プリティ「ぐっ・・偶然ね!
     どうしてここに?」


しろボン「あのねー、「きゃーーーーーー!」くんがチケットくれてねー!」


プリティ・プラズマ「「?」」


しろボンが誰かの名前を言っていた瞬間、ジェットコースターやお化け屋敷から聞こえたような
女性の大きい悲鳴に名前の部分がかき消された。


プラズマ「だれだって?」

プリティ「ジェットコースターとかお化け屋敷近いし悲鳴で聞こえずらーい。」

プリティは片方耳をふさぎながら言った。


しろボン「だからねー、「きゃーーーー!!!」くんがー!」

またもや同じ名前を言う絶妙なタイミングで声がかき消された。
ここまで来ると誰かが意図的にかき消しているかのよう。

ん?

プラズマ「すまないがまた聞こえなかった。もう一度言ってくれないか。」

しろボン「だからね・・・・・あ!これ言っちゃだめなんだった!ごめんね。教えれないや。」

プラズマ・プリティ「「はあ。」」

結局名前は解らずじまいだった。


そんな3人からそう離れてない建物の物陰で、ブレインがメガホンと蓄音器が合体したかのような
メカを持って不敵に笑っていた。

ブレイン「フフフ・・私の作った「絶叫マシン・お化け屋敷的女性の悲鳴発声マシーン」にぬかりなし♪」

そう、さっきの悲鳴はこのブレインが発明した
「絶叫マシン・お化け屋敷的女性の悲鳴発声マシーン」によるものだったのだ。
当然、しろボンにチケットを渡した人の正体というのは、このブレインである。


しろボンはプラズマとプリティ、並んでる二人を微笑んで見つめる。

しろボン「二人で来てるってことは、デートなんだね♪よかったね♪プリティちゃん!」

プリティ「あっ・・うんっ////」

プラズマ「・・・・・。///」

プリティは照れ臭そうに顔を赤らめて嬉しそうにしていた。
プラズマもしろボンにはむきになって反論するつもりがないせいか否定しなかった。顔は仄かに赤い。

プリティ「じゃあしろボン、私たちそろそろ行くね。」

しろボン「うん!じゃあねー!楽しんできてねー♪」


しろボンは笑顔で大きく手を振って二人を見送った。
だけどプリティとプラズマの並んだ後姿をふと見つめてると
しろぼんの胸に今まで感じたことのない仄かな胸の痛みを感じた。


しろボン『ん?なんだかちくちく?
     なんだろうこれ・・。』


すると後ろから聞きなれた女の子の声が聞こえた。

あかボン「しろぼん‥。」

しろボン「あ!あかぼん!」

そこには赤いショートカットのあかボンが立っていた。顔はちょっとそっぽ向いてて仄かに赤い。
あかボンはしろボンにホの字なのだ☆

しろボン「どうしてここに?」

あかボン「私も、ブレインからチケットもらったのよ。・・しろボンにも渡しましたからいかがですかって・・。///」

後半はボソッと言っていた。


しろボン「そうなんだ!よかったね♪ラッキーだよね♪ブレインくんって優しいよねー♪」

あかボン「まあ、大方何か企んでるついでなんだろうけど。そ・・それでよかったら・・
     せっかく会ったんだしこれから一緒に周らない・・?って勘違いしないでよねっ!一人じゃつまんないから
     会ったついでに・・。」

あかボンはいつものツンデレ全開な態度でしろボンに言う。
しろボンは無邪気に笑って、嬉しそうにあかボンの手をぎゅっと握った。


しろボン「うん♪一緒に周ろう♪」


そして手をつないだまま楽しそうに歩き出した。
あかボンは顔を真っ赤にさせていた。


あかボン「ちょっしろぼん!///まちなさいよ!!////」















それからも次から次へと彼らは知り合いと会った。



マグネット「あれー?プラズマにプリティやーん!」

プラズマ「マグネット!?」

プリティ「それに鉄仮面!」

プラズマ、プリティと同じ5人衆の仲間で最年少ナニワっ子マグネットボンバー、
それにその彼女である鉄仮面ボンバーと出会った。

マグネット「何やってるんやー?お二人さんデートー!?♪」

プリティ「えへへ・・♪///そういうアンタたちもデート?やるわねマグネット♪」

マグネット「いやー♪///」

お互い頬を染め照れてるプリティとマグネットだったが。

プラズマ・鉄仮面「「デートじゃない・・。///」」

プラズマ、鉄仮面、性別違えどクールコンビに顔を赤らめながらそっけなく否定されてしまった。
当然ガーン!!とショックを受け涙目になるプリティ、マグネット、性別違えど情熱コンビ。

マグネット「ガーン!?デートやろ!?デートしよ言うてOK言ったやん!?」

鉄仮面はつーんとしていた。
顔は真っ赤であったが♪

プリティ「ところで二人はどうして今日ここに?」

マグネット「いやーなんか空から急に遊園地のチケットが二枚振ってきてな!
      天からの贈り物やー☆思ってありがたく頂戴させてもろたんや♪」

プラズマ・プリティ「「空から?」」

マグネット「空から。」

プラズマとプリティはへ〜・・・。と訝しげな表情を見せた。
マグネットはあまりその不可思議な現象の事も気にしていないであっけらかんとしていた。

マグネット「じゃあなー♪お二人さん♪デート楽しんできてやー♪俺らもデートめいっぱい楽しむからー♪」

元気よく手を振りながら去る横で顔を真っ赤にして恥ずかしそうにしてる鉄仮面だった。

プリティ「うんじゃあねー!」






そしてしばらくするとまた知り合いとばったり出会った。

ゴーレム「ぷ〜ら〜ず〜ま〜。ぷ〜り〜てぃ〜。」

プラズマ・プリティ「ゴーレム!?」」

プリティ「まみちゃんも!」

同じ5人衆の仲間、のんびり巨人なゴーレムボンバーと出会った。
そして彼の横にはいつもちょこちょことくっついて来ている、
ゴーレムの居候先の女の子、三つ編みを揺らしたちっちゃなまみちゃんが手をつないでいた。

まみ「今日はね〜ゴーちゃんと遊園地なの〜♪」

まみはとてもうれしそうに無邪気に笑っていた。

プリティ「よかったわね〜まみちゃん♪」

プラズマ「・・ところでゴーレム、今日のここの遊園地のチケットは一体どうやって手に入れた?」

ゴーレム「え〜っと〜・・そ〜ら〜か〜ら〜〜〜・・。」

プラズマ「振ってきたのか?」

ゴーレム「う〜ん〜。」

頷くゴーレムにプラズマとプリティは冷や汗を流しながら顔を見合わせた。







そしてしばらくするとまたまた知り合いとばったり出会った。


ゴールドボンバー「あ!プリティちゃんなのだ!」

あおボン「あっほんとだプリティじゃん!超偶然〜!」

みどりボン「奇遇ですね、プリティちゃんそれにプラズマさん、お二人も遊びに来てたんですか?」


何故こんなに今日に限って知り合いに出会うんだろう。
何故こんなに今日この遊園地にみんなして集結してるんだろうと言いたげなプラズマとプリティだった。


プリティ「アンタたちまで来てたのね・・。」

あおボン「ああ!空から急にチケットが3枚ふってきたから〜♪超ラッキーじゃん?」

プラズマ「また空か!?」

リーダーのゴールドボンバー、手下のあおボン、みどりボン、3人合わせてゴールド軍団。
実はゴールドボンバーは年齢相応のまだまだ子供だが
あおボン、みどりボンはしろボン、くろボン、あかボン、と同時期に作られたかなり古参のボンバーマン。
永遠の子供ではあるが生きた年数的には二人はもう大人でおじいちゃんである。
そんな二人がなんでガキンチョのゴールドの部下なんてやってるのかというと、
まあちびっこのごっこ遊びに付き合ってあげてる間隔だったりする。
ゴールドの方は彼らの生きた年齢も含めて全然その事には気づいていない。
そしてゴールドはプリティにLOVEだったりする。

ゴールドボンバー「こんなところでプリティちゃんに会えるなんて運命的なのだ〜♪
        は!よく見たらプリティちゃんプラズマさんと二人でっ・・!?
        ももももしかしててデートなのだ!?きーーー!!ゆるさないのだー!!」

一人で喜んだり怒ったりしているゴールドをなだめる青、緑の保護者二人。

あおボン「はいはいリーダーおちついて〜超落ち着いて〜。」
みどりボン「あの二人とは年季が違いますから・・^^;」

ゴールド「ネンキってなんなのだー!?ペンキは俺様の方が金ぴかでゴージャスなものを持っているのだー!」

プリティとプラズマは呆然と立ち尽くすしかなかった。

プリティ「じゃあアンタたち・・またね!」

ここは保護者二人にまかせて、そそくさと冷や汗をかきながらその場を立ち去るプラズマとプリティだった。


ゴールド「むきーーー!!!!」







プラズマとプリティは疲れた様子で遊園地内を歩いていた。
そしてそんなプリティの心の叫び。

プリティ『もーーーなんなのよなんなのよーー!!これじゃあプラズマとのデートが
     堪能できないじゃなーい!!!!!!!』

プラズマもプラズマで「デート」を見られる恥ずかしさからか
それともプリティのようにまんざらでもなくデートがなかなか堪能できない事に不満を抱いているのか、
少し不機嫌そうにぐったりしていた。

プラズマ「それにしても、さっきからなんなんだこの知り合いラッシュは・・。
     なんで今日に限ってこんなに知り合いがこの遊園地に集結している。」

プリティ「ほんとよね、ここまで来ると誰かに仕組まれてる気がする〜・・。」

プラズマ「・・誰かに・・な・・。」


プラズマが意味深に重く呟くと後方から元気のいい声が聞こえてきた。



???「よー!プラズマーー!!」


プラズマ「今度は誰だ!!!!!!?;;」



振り返ってみると、そこには赤い服にバズーカを背負っている
ボンバー四天王のリーダー、ボンバーバズーカがいた。
明朗快活な彼らしく手のひらを顔の横に上げて軽く挨拶するポーズと取りにかっと笑っていた。


プラズマ「バズーカ!?」

バズーカ「よープラズマ!!お前が俺と勝負したがってるって聞いてきたぜ!また勝負しようぜ!!」

プラズマ「そんな話は初耳だぞ!?」


バズーカは大の勝負好きバトル好きで以前プラズマと勝負に勝負を仕掛けたことがあった。
プラズマも勝負好きであるので乗り気で勝負に応じた。
双方実力は互角でなかなか決着がつかず、拳と拳否爆弾と爆弾で男の友情を語り合った。
各チームリーダーコミュ完了♪(笑)
そんな感じで度々勝負を繰り広げてる二人だが
あまりにもこのようにバズーカの方は空気を読まずに勝負を仕掛けてくることが多い。
ふとバズーカはプラズマの横にいるプリティが視界に入ると、目をハートマークにさせて
顔を真っ赤にして彼女の前まで飛びついた。


バズーカ「あっ!プリティちゃんじゃないかー☆☆今日もかわいいねー☆らぶり〜〜♪♪♪」

そう、バズーカは人気アイドルプリティの熱烈大ファンである♪

プリティ「あっ、どうもありがとう♪」


アイドルらしい、かわいらしい営業スマイルを見せるプリティ。
バズーカは幸せそうな満面の笑みで興奮しながらプリティの両手を握って
ぶんぶんと強く振って握手をしていた。


バズーカ「握手握手ー☆☆あー幸せーー☆☆☆このままプリティちゃんと遊園地デートしたいな☆
     でもごめんね!今はプラズマと勝負しなくちゃいけないんだ!」


プラズマ「だからなんでそういうことにっ・・!?」


バズーカ「あれ?よく見たらプラズマとプリティちゃんがデート中なわけ・・?
     はーん、そういう事か〜♪
     丁度いいじゃん!プラズマ!勝負に勝ったら俺がプリティちゃんとデートしてもいい?♪」


プラズマ「だからなんでっ・・!!!!!!!」


バズーカ「よーし決まり!!!プリティちゃん俺の勇姿を見てて!!じゃあいっくぞーーー!!!!」

プリティ「えっ?ええっ!!??」


ああ我らの周りには話の聞かぬ者ばかり。
赤い彼は背中につけていた自慢の武器バズーカ砲を右手に装着して
その銃口をこちらに向けて、
おなじみの発射前ポーズでくるっと華麗に一回転して
凄まじい赤い炎を発射させた。


バズーカ「ボンバーーーーああああああシュートーーおおおおおお!!!!♪♪♪♪ってなー♪」



ドッカアーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!



プラズマ「うわあっーーー!!!??」

プリティ「キャーーーーーー!!!!!!」



バズーカの火炎放射から必死に逃げ出すプラズマとプリティ。
またもや追いかけっこが始まり、遊園地の一部が破壊されることとなった。


プラズマ「何故だ何故だ何故だ!!何故こんなに知り合いがいるんだーー!!!くそーーー!!!;;;」

プリティ「もー!!!なんなのよーー!!いやーーー!!!;;;」

バズーカ「待てよーー!!!!!!プラズマーーーー!!!!!」


ドッカアーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!







ドッカーン!!ドッカーン!!

プラズマとプリティが破壊工作をしながら追いかけてくるバズーカから逃げてるその後ろの方から、
バズーカと同じボンバー四天王の仲間であるジェットボンバー、レディボンバー、ハンマーボンバー、
そして彼らの指揮官であるボンバーグレートが慌てて彼を追いかけてきた。
暴走している彼の様を見て4人は冷や汗を流している。


ジェット「バズーカ‥!」

レディ「バズーカったらブレインと何か話したかと思ったら急に
    「プラズマと勝負するんだー!」って駆け出してっちゃって・・。
    大方あの人の企みにまんまと動かされちゃったのね・・。家の単純バカは・・。」

ハンマー「ほんっと振り回される方の身にもなってほしいよね!!いっつもいっつも!!」


黒掛かった濃い青い髪を後ろで一つに結んでいて、
背中には大きいジェット機を背負っている、
普段はクールな青い少年ジェットボンバー。

メンバーの紅一点で、
山吹色の短いショートヘアを外ハネにしている、胸の大きくスタイルのいい、
周りにはビームを出すビットを3つ宙に浮かしている、
しっかり者なオレンジの女の子レディボンバー。

背が小さくメンバーの中で最年少で、
緑色の短い髪で黒い眼帯を付けた、
かわいい顔をしてるけど短気で怒りっぽい
とげの付いた丸く重いハンマーを抱えた少年ハンマーボンバー。

3人が順に口々にした。
そんな彼らのさらに後ろから気の抜けた声が聞こえていた。

グレート「お〜いみんな〜待ってくれ〜・・。若いなあ〜っ・・。」

彼らの指揮官である、やたら気の抜けた声でのんびりしてそうというかいろいろ鈍そうな
長髪の美形の紫のおじさん、ボンバーグレートが
無敵状態でも使った後ですかって感じにへろへろになりながらぜえぜえと息を切らしながら追いかけてきた。
こんなグレートさんだけど、戦うときはとっても強いよ♪ほんとだよ♪


どうやら彼らも今日遊園地に遊びに来ていたようだ。
天から降ってきた5枚のチケットによって♪
そして先ほど楽しそうに遊ぶ彼らのもとにやってきたブレインはバズーカに向かって
「今日プラズマも来てますよ♪あなたととっても勝負をしたがっていました♪」
と言って怪しげににこにこ笑っていたそうな。
その言葉を聞いた瞬間バズーカは目を輝かせて「プラズマと勝負するんだー!」
と言ってプラズマとプリティの元へ突進していった。
そんな彼を慌てて追いかけて行った他の仲間たち。
後ろではブレインが黒く笑っていた。
そして現在に至る。



ジェット「とにかくバズーカを止めないと・・!」

ハンマー「あ!!ジェット・・!やめなっって・・!!」

ジェットが背中の自慢のジェット機のエンジンを点火させて発射するのを慌てて冷や汗を流しながら止めようとする
ハンマー。
だがそんな彼の声が届く間もなくジェットのエンジンが発射された。


ジェット「(発射)ファイヤーーーーーーーーーーーー!!!!!」

ゴオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!


物凄い爆音とともに、背中から発射されたジェット機から炎を吹きながら
彼は物凄いスピードでマッハで前に向かって一直線に体倒して空を切りながら突進していった。
そんな彼の表情は・・・何やらさっきの落ち着いていたクールで真面目な彼よりも、
元から吊り上ってる目をさらに吊り上らせて顔に黒い笑みを作り好戦的な表情になっていたそうな。

レディ「あ・・。」

ハンマー「あーーーもーーっ・・!!!」




ジェット「オラああああああああバズーカああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」

バズーカ「あ?」

ジェット「俺と勝負しろおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」

彼は物凄いスピードでマッハで前に向かって一直線に体倒して空を切りながら突進してくる。
その顔はさっきの落ち着いていたクールで真面目な彼とはうって変わって、
元から吊り上ってる目をさらに吊り上らせて顔に黒い笑みを作り好戦的な表情になって暴走していた。

さっきまでとはまるで別人。

そう彼は、
自慢のジェット機を発射すると人格が変わってしまう

THE・二重人格なのだ!!!!!!


普段はクールで真面目な彼だが、こうなると好戦的で
バズーカに負けないぐらいの勝負好きとなり、バズーカと勝負したくてたまらない勝負バカになってしまうのだ!


バズーカ「うるせーな!今はプラズマと勝負すんだよ!!」

ジェット「じゃああいつを先に仕留めれば俺と戦うか?」

バズーカ「勿論!!♪」

ジェット「なら一時休戦!共にあいつを倒すぞ!」

バズーカ「おお!」


そして勢いだけで何が何だかわからぬうちに
ボンバー四天王の二人のバズーカとジェットに追いかけられる羽目になる
プラズマとプリティだった。


バズーカ・ジェット「「まああああああてえええええええええええええええええ!!!」

プラズマ「だああああ!???なぜ増える!!??」

プリティ「なんなのよなんなのよー!!??????」


バズーカの暴走を止めるためにと出陣したはずが、こうして裏の人格が現れてしまっては
ミイラ取りがミイラ状態となり本末転倒なジェット。
そんなことが彼らの「いつもの」パターンであった。
そんな彼らをあきれ返り、怒りをふつふつとわき起こさせながら見守るハンマー。

ハンマー「・・・・あんたらね〜・・いいかげんに〜・・・・・・・・!!!!!」

顔を真っ赤にさせて血管が切れる寸前の様で
姿に似合わずの怪力な彼の自慢のハンマーを持って二人の所へ入って行こうかと力んでいたその時、
となりで「ずん」と山吹色の彼女が黒い影を放ちながら二人の所へ向かって一歩足を踏み出したのを見て、
ハンマーは察して冷や汗を流しながら怒気を沈めて後ずさった。
レディはそのままゆっくりとバズーカとジェットの元へ歩を進める。


プラズマを襲うバズーカとジェット。傍にいるプリティにも危害を与えてしまっているがそんなことには気づかない。
プラズマも冷や汗をかきながらボムを投げ応戦する。

バズーカ「流石だなあプラズマ。だが力を合わせた俺たち二人にはかなわないだろ?」

ジェット「悪いなプラズマ、俺はお前をとっとと片づけてこいつと勝負がしてえんだ。」

プラズマ「だったら勝手にお前らで勝負してればいいだろっ・・!」

バズーカ「お前を倒さなきゃ意味ねえだろーー!!!!!」

ジェット「こいつがそう言って聞かねえんだからしょうがねえだろーー!!!」

プラズマは二人の勢いにあきれるようにがくっと肩を落とした。そのすきを見てバズーカ、ジェットの二人は飛び掛かる。

バズーカ「じゃあ。」

バズーカ・ジェット「「とどめだあああああああああああああああああ!!!」

プラズマ「くっ・・!」

プリティ「きゃああああああああ!!!」


その次の瞬間、空中から何発かのビームが飛んできてバズーカ、ジェットに命中した。

ピチュンピチュンッ‥!!
ドカーーン!!!!!!

バズーカ・ジェット「「ぎゃあああ!!!!??」」

黒こげになって倒れているバズーカとジェット。
そんな二人がぐぐぐと手に力を込めて顔を上げると、そこには・・・・
顔に黒い影を作って目の前に足をずしんと置いて見下ろしているレディの姿があった。

バズーカ・ジェット「「あ・・レディ・・。」」

レディ「バズーカ、ジェット、また人様に迷惑かけて・・。」

バズーカ「いやっ・・!」

ジェット「そのっ・・!!」

レディ「反省しなさい!!!!!」


そして彼女の傍に浮いてる3つのビットから、ビームの嵐が放たれた。
バズーカ、ジェットは悲鳴を上げて黒こげになった。

バズーカ・ジェット「「ぎゃああああああああああ!!!!!!!???????」

ピチュンピチュンッ‥!!
ドカーーン!!!!!!ドカーーン!!!!!!


その隙をついて逃げようとするプラズマとプリティ。

プラズマ「今のうちだ!逃げるぞプリティ!」

プリティ「うんっ・・!!」

その時二人は無意識のうちにお互いの手をつないでいた。
プラズマがプリティの手を引っ張ってくれていた。
プリティはその事に気づいて頬をほんのりと赤らめた。


バズーカ「レディ〜ごめんなさ〜い!!ゆるしてー!!;;」

ジェット「ゆるしてくれーー!!;;ぎゃあああ!!!!」

ハンマー「はーっ・・全くいつもこうなんだから世話ないよね。」

グレート「ははは・・。元気なのはいいことです。」








ピピピピピ!!!

その時、遊園地の全ての人々の携帯通信機にメッセージ情報が入った。

通行人「え!?アイドルのプリティーボンバーちゃんが遊園地に来てる!?
    しかも男とデート中だああああ!!???」


通行人「人気アイドルのプリティボンバーちゃんがいるって!?」

通行人「ほんとだ!プリティボンバーちゃんがいるぞ!」

通行人「きゃー!かわいいー♪」

通行人「らぶり〜〜〜♪」

通行人「握手してー!」

通行人「サインしてー!!」

通行人「隣にいる男は誰だあああ!!??」


通行人たち「「「「「プリティちゃーーーーーーーん!!!!!!!」」」」」


遊園地に来ていたプリティファンの大勢がプリティ本人を見つけて興奮しながら追いかけてきた。

ドドドドドドドド!!!!!


プリティ「きゃあああああ!!?;;;;」

プラズマ「うわあああああ!!!なんなんだあああ!!!!!;;;;」


手をつないだまま逃げるプラズマとプリティ。
さながらその光景は愛の逃避行だった。

さらに二人に追い打ちをかけるように
また別の方向からやっかいな人物の声が再び聞こえてきたのだった。


くろボン「プラズマあああああああああああああああああああ!!!!!!
     見つけたぞおおおおおおおおお!!!!!!!」

プラズマ「くろボン!!!!!???」

くろボン「今度こそ仕留めてやるーーーーーーーー!!!!!!」

爆弾を構えながら凄い形相で突進してくるくろボン。

プリティ「いやあああああ!!!もーーー!!!!!」


そんなくろボンと大勢のプリティファンから逃げ回ることになるプラズマとプリティだった。









くろボン「まーーてーーーーー!!!!!」

ボカンボカンボカーン!!!!!

プラズマ「しつこい!!」

プリティ「いやー!!」

爆弾を投げつけてくるくろボンから逃げ惑うプラズマとプリティ。

とその時!

急にどこからともなく出てきた変な機械の触手に3人の体が掴まれた。


がしっ!

がしっ!!

がしっ!!!


プラズマ「な!?」

プリティ「きゃあ!?」

くろボン「おうわ!!!???」


そしてプラズマ、プリティ、くろボンの3人は勢いよく放り投げられた。


プラズマ「わああああ!!???」

プリティ「きゃあああああ!!??」

くろボン「おわあああああああ!!??」


どしーーん!!!


3人はどこかの上に落とされた。
そこはジェットコースターの上だった。


プリティ「いったーいっ・・。」

くろボン「いってーなー!なんだってんだよー!」

プラズマ「!!!???・・・なんでこんなとこに・・。」

プラズマは今自分がいる場所を把握して冷や汗を流す。
嫌な予感しかしなかった。

そして案の定、ものすごいスピードでジェットコースターが発車した。


ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!


プリティ「きゃあああああああああああああ!!???なんでなんでなんで急に動くのー!!??」

くろボン「ぎゃあああ!!!??いったいなんなんだーーーーーーー!!!!!???」

3人は当然急に起こったわけのわからない出来事と
全身に感じる物凄く強い風圧にパニックを起こしながら
振り落とされないように機体に必死にしがみつく。

そして・・・・・・・・
ジェットコースター及び絶叫マシンが大の苦手なプラズマは
顔を一瞬で青ざめさせ冷や汗を大量に流し、その汗さえも風圧で飛ばされながら、
しかし自身は振り落とされぬよう片手で機体にしがみ付きながらも
胃の中の物を戻さぬよう片手で口を必死に押えていた。

プラズマ「こっ殺す気かっ・・!!??うぇあおうぉっぷ・・っ・・!!!」

プリティ「ぷっ・・プラズマー!!!?;;;しっかりしてー!!」






その頃、ブレインがジェットコースターを制御するコンピューターのあるコースターの入口で、
怪しげなコードをそのジェットコースターの制御コンピューターに刺して
そこから繋がっているノートパソコンのようなもののキーボードをカタカタと素早くタイピングしていた。

ブレイン「ふふふ!このジェットコースター・・否、この遊園地のコンピューターは全て私が占拠しましたよ!!」

そう、3人を機械の触手で捕まえ、ジェットコースターの制御コンピューターをハッキングして乗っ取り、
ジェットコースターを暴走させたのは、
勿論この腹黒マッドサイエンティスト、ブレインだったのだった!
さらにブレインはこのジェットコースターの制御コンピューターから侵入して
一気に遊園地全体システムを統括するコンピューターにまでハッキングをして
占拠してしまったのだ。

流石はブレイン、恐ろしい子っ・・!!


係員「ちょっと!!お客さん!?困りますよ!!」

係員「おいお前!何をしている!!?」

そのブレインの横で本来そこでジェットコースターの管理をしていた係員が
先ほどからブレインを止めようと慌てふためいてる。
さらに警備員まで駆けつけてきた。

ブレインは係員と警備員の方へ振り返ってにっこりと笑い、
手のひらを二人の顔の前にかざした。


ブレイン「問題ありませんね〜?ハイ!洗脳♪」


そしてブレインの手のひらから特殊な電波が発されたらしく、
係員、警備員の二人の目から光が消えピンと直立になりビシッと手を額にかざして敬礼しだした。


係員・警備員「「問題ありません!!ブレインボンバー様!!」」

ブレイン「いい子ですね〜♪」


ナチュラルに洗脳完了♪


ブレイン「フフフ、プラズマ、存分にあなたの苦手な
    ジェットコースター地獄を味わってくださいな♪
    あはははははは♪」















ゴオオオオオオオオオオオ!!!!!!!


プラズマ「うぇおっぷうぐうおあああっ・・!!!;;;;」

物凄いスピードで動き続ける高速ジェットコースターの上で酔いと格闘する絶叫マシン苦手!駄目!死ぬ!なプラズマ。
口を押えて今にも吐きそうで・・・真っ青で汗だくで顔をゆがめてて涙目で
もうなんというかイケメンなお顔が色々と台無しである(笑


プリティ「プラズマ〜〜〜!!!;;;」


そんなプラズマを自分も落ちないようにしながら支えるプリティ。


くろボン「プラズマお前・・もしかして・・絶叫マシン駄目なのか!?♪」

プラズマ「・・・!!!」

くろボン「あっはっはっはこりゃいいやーー♪力が出ねえんだろ?動けねえんだろ?
     憎きプラズマをいたぶる絶好のちゃぁあんすうううう♪」

くろボンはこれでもかというぐらい黒い笑みを浮かべて両手に爆弾を取り出す。

プリティ「ちょ!?くろボっ・・。」

くろボン「覚悟しやがれ!!オラぁああああーー!!」

そう言ってくろボンは持っていたボムをプラズマに向かって投げつけた。

プラズマ「!!」


ドカアァァアアアアァァン!!


プラズマの目の前で爆発が起こる。


プリティ「きゃあああ!!!」

プラズマ「くっ・・。うっ・・。」


爆弾こそ外れたが、

この至近距離では次は確実に当てられてしまうかもしれない。


くろボン「ちっ次こそはっ・・!!」


また爆弾を取り出すくろボン。

もう後がないっ・・!

しかも・・!!!


プラズマ「うぐぁ・・うぷっうああああああっ・・!!」


もう胃の方も限界である!!!!!!(爆


プリティ「ぷ・・プラズマぁっ・・!大丈夫!?ねえ大丈夫!?;;;;」


くろボン「はっはっはっはーーー!!!!!!!
     ざまあみろプラズマーーー!!
     そのままゲロ吐いてプリティと俺様の前で醜態さらせやはーっはっはっは!!!!」


外道

その一言に尽きる。



プリティ「もー!くろボンいい加減にしてよーー!!!」

プリティが怒って叫んだ次の瞬間、ジェットコースターが急カーブに差し掛かり
その勢いでプリティがバランスを崩し、飛ばされコースターから落ちそうになった。


プリティ「あっ…きゃああああああああ!!!」


くろボン「あっ・・!!!!」


くろボンはしまったと冷や汗をかく。
プリティに危険な目に合わせるつもりじゃなかったのにと。
慌てて彼女を助けようと身を乗り出そうとするが間に合いそうにない。
そう絶望した次の瞬間。



ぱしっ!!!



苦しんでいて動けない状態だったはずのプラズマがプリティの腕をつかんでいた。


プリティ「!!!!」
くろボン「!!!!」
プラズマ「・・・・っ!!!」


そしてプラズマはプリティをぐいっと自分の方向へ引っ張り
片膝立ちしながらお姫様抱っこをした。
プリティは頬を赤く染めた。

そしてすくっと立ち上がり動いたままのコースターの上を歩き
プリティを座席にすとんと下ろした。
プラズマはくろボンのいる方へ方向転換し彼の方向へと歩いて行った。
プリティは落とされないように取っ手をつかみながら呆然とプラズマを眺めていた。

くろボンの前まで来たプラズマは涼しげな、けど威圧のある顔でジェットコースタ−の上を直立している。
反対にくろボンはその威圧感に腰が抜かしていた。


くろボン「お前・・ジェットコースター苦手なんじゃ・・・。」


プラズマ「誰が苦手だと言った??」


プラズマはにやりと不敵に笑い、固く握られた拳を落とした。


ドカ!バキ!ゴス!ボカーーーン!!!!!!

そしてくろボンはズタボロにされてお約束の典型的なザコ悪役のように空へと吹っ飛んで行った。


くろボン「わーーーー!!覚えてろよこのー!」

一体どっちが悪役なんだ;;;;;;;

いや、どっちも元悪役か。





すると不思議な事に暴走していたジェトコースターはゆっくりとブレーキがかかり停止した。
プラズマとプリティはゆっくりと機体から降りる。
プリティはプラズマを見つめていた。
プラズマは先ほどからずっと涼しげな顔をしていた。
が、機体から降りて数歩歩いたところで黙って直立したかと思うと・・。

バターーン!!!

後ろに向かって勢いよくぶっ倒れた。
白目をむいて泡を吹いていた。
どうやらプリティを守る間は平気でいられたようだが、限界だったようだ・・☆


プリティ「!!!!きゃーーーーーーーー!!!??プラズマーーー!しっかりしてー!!
     ほっほらトイレまで頑張ってっ;;;
     プラズマーーーーーーーーー!!!!」













一方その頃、吹っ飛ばされたくろボンは、遊園地の端の方でボロボロになって倒れていた。


くろボン「ぢ・・ぢくしょー・・・プラズマのやろー・・。」

とそこへ、アクアボンがやってきた。

アクアボン「あれくろボンくん!?どうしたの!?そんなボロボロで!!大丈夫!?」

くろボン「あ・・アクア・・。」

水色のワンピースを着て金髪のツインテールを青いリボンで結っている、ベルトには星マークがついてる、
背の小さめな幼い感じの女の子。スターボンバーのミラクルワールドというこことは別の遊園地で
サーカスの見習いをしている。ちょっとドジっ娘だけど頑張りやな子であった。
ちなみに彼女と同じ「アクア」という名前で同じ水属性で水色のボンバーマンが他にいたりするが、
彼の方は男で全く別人で親戚とかでもない。(笑
以前そのスターボンバーのミラクルワールドで出会った時から
くろボンとアクアボンはどことなくいい雰囲気なのである。

くろボン「お前、なんでここに?」

アクアボン「この遊園地でも私たちの団でサーカスを開いてるのっ。
      それよりくろボンくんあちこち怪我してる!
      すぐ手当しなきゃっ・・きゃーーーー!!!」

アクアボンはポケットから救急箱を取り出開けようとしたら盛大に中身をぶちまけてしまった。

THE・ドジッ娘の鏡☆☆☆

本人はいつものようにおかしてしまった自分の失態に涙ぐんでいる。

アクア「ううまたやっちゃった・・わたしってほんとドジ・・。
    でもめげない!アクアがんばる!」

そしていつものようにめげない彼女はガッツポーズを取る。
そんな様がおかしかったくろボンは座った大勢のまま盛大に笑った。


くろボン「ぷ、あははははは!」


アクアボン「え、えへへ、あははは♪」

アクアボンも照れながら笑う。



その後くろボンはアクアボンに手当てしてもらった。
手つきは危なっかしいけどくろボンもフォローしながらゆっくりと。
まあこんな男にも、救いはあるようだ。














その後、落ち着いた様子のプラズマからトイレから出てきた。
いろいろと、すっきりしたようだ♪

プリティ「プラズマ、大丈夫?」

プラズマ「ああ・・。」

そして、建物の影から死ぬほど見覚えのある紫色のマントがちらりと見えた。
それを見たプラズマは額に血管を浮き上がらせ眉間にしわを寄せながら重々しい声色で言った。

プラズマ「まあ、わかっていたけどな・・。ぜんぶお前のしわざだったのか。
     いるんだろブレイン!」

ブレイン「ありゃ〜ばれちゃいました?」

悪びれなさそうな感じな満面の笑みでひょこっと現れた。

プリティ「ブレイン!?ほんとにいたの!?」

ブレイン「はい♪しろボンやみなさんにチケットをわたして
     今日遊園地に来させたのもバズーカをけしかけさせたのも
     くろボンをけしかけさせたのもネットにお二人のうわさを流したのも
     ジェッとコ−スターを暴走させたのももーんぶ私の仕業です♪
     でも〜楽しかったでしょ?少なくともとっても楽しかったですよ
     わ・た・し・は♪」

まったくちっとも反省の色無し♪

プラズマ「痛い目見ないとわからないようだな‥。」

プラズマはゴキゴキと指の骨を鳴らす。

ブレイン「え、あら、そんなにおこらなくても・・ぎゃーーー!!!!??」


そしてそこにあったのはプラズマにぼこぼこにされたブレインのなれの果てであった。

プリティは冷や汗をかきながら見ていた。


プラズマはブレインが遊園地のコンピューターを制御するのに刺していたコードを勢いよく引っこ抜いた。
そしてブレインが倒れたことで洗脳されてた係員と警備員の二人の洗脳も解けた。

係員・警備員「「あれ〜俺たち何してたんだろ〜??」」

お約束の台詞である。
とにかくこれでようやく遊園地に平和が戻ったようだ。


プラズマ「まったく。
     ・・・まだ少し時間あるな
     ・・・・観覧車でも乗るか?」

プリティ「うん!」


プリティは笑顔でうなずいた。












観覧車。

プラズマとプリティは観覧車の中の椅子に向かい合わせで座りながら、
窓からオレンジ色の夕日に照らされの遊園地の景色を眺めていた。

プリティ「わあっ綺麗♪」

プラズマ「ジェットコースター云々よりはこっちのほうが落ち着くな・・。」

プラズマは今日一日を振り返ってげんなりしながら呟くように言った。
そんなプラズマを見てプリティは可笑しそうにクスクスと笑う。

プリティ「そうなんだ。ふふふ♪
     でも意外だなープラズマが絶叫マシン苦手だったなんて♪」
     プラズマの新しい一面が知れて、なんかうれしい・・♪」

プラズマは恥ずかしそうに言う。

プラズマ「バかにしてるだろ・・。//」

プリティ「してないよー。
     だって、さっき助けてくれた時のプラズマ、すっごくかっこよかったよ。////」

頬を染めながら言うプリティに、
つられて鼓動を高鳴らせ頬を染めるプラズマ。

次の瞬間、観覧車が少し大きく揺れる。

ガタンッ!!

その拍子にプリティがプラズマの方へ倒れこむ。


「きゃっ!!」

「プリティっ・・!」



そしてその拍子に、

唇と唇が重なり、

二人はキスした。




プリティ『き・・・きゃあああああああああああああ!!//////』

プラズマ『…////////////!!!!!!!!!!!!!!!』



真っ赤になりながらパニックになり心の中で叫ぶプリティ。
プラズマも驚きながら顔中が赤く染まっていていた。
お互い慌てて顔と体を引き離し、
プリティは飛びのいて両手を頬に当てながらプラズマの顔が恥ずかしくて見れないといった感じに
後ろを向いて観覧車の中の床にぺたんと座り込んでた。
二人の鼓動がドキドキと早くなって止まらなくなっていたが
プリティが何か言わなきゃとおそるおそる頬を染めたままプラズマの方へ顔を向ける。

プリティ「あ‥。プラズマ、ごめ・・。」

プラズマ「いや、こっちの不注意だ。すまない。」

二人とも頬が朱に染まっている。
体中が熱い。
観覧車の室内中の温度も高くなってる気がした。
そんな中プリティが恥ずかしそうに呟く。


プリティ「あやまらないでよ。だって・・・。」


    『プラズマとキスしちゃった・・

     嬉しい・・♪』


プリティがくしゃりと微笑む。
言葉に出さなくても顔を真っ赤にさせたまま見せる柔らかな満面の笑顔。
そんなあまりにも嬉しそうで幸せそうな表情をするプリティを見て
やれやれとため息をつきながらも頬を染め俄かに微笑んだプラズマだった。


プリティ「ね・・ねえ・・そっち行っても・・いいかな?」

プラズマ「好きにしろ。」




そのまま美しい観覧車の景色を眺める二人だった。












その後日。

すっかりぼこぼこ状態から立ち直っていたブレインは
全然懲りてない様子でいやらしい満面の笑みをプラズマに見せていた。


ブレイン「いや〜昨日は楽しかったですね〜♪」

プラズマ「お前な・・。」

ブレイン「でも、プラズマも楽しかったでしょう?プリティとデート♪」


プラズマは観覧車でのプリティとのキスを思い出してしまっていた。
顔をうつむかせてほほを真っ赤に染めていた。


プラズマ「・・・デートじゃないって・・。///」


ブレイン「あ、そうそう!見せたいものがあるんですよ〜♪」

ブレインがリモコンらしき物のスイッチをポチっと押すと
巨大なスクリーンに映像が写し出される。

プラズマは見た瞬間背筋が凍った。
だが反対に顔面は真っ赤になっていたかもしれない。
目を皿のようにして体を硬直させていた。

その巨大なスクリーンに映し出されたのは・・・・・・・・



あのプリティとのキスシーンだった。



こやつ、ブレインは

プライバシーも糞もない!こんなプライベート全開なこっ恥ずかしいシーンを

THE・隠し撮りしていた!



ブレイン「しっかり撮れてますでしょう〜♪いやー良い記念になりますよねー♪」

ブレインはくるりとプラズマの方へ振り返って憎たらしさ100%の満面の笑みを見せた。


ブレイン「ダビングします?♪」





プラズマは一旦うつむいた。
そしてうつむき陰った顔を上げた瞬間には、
鬼のような形相が出来上がっていた。





ゴキゴキゴキゴキ・・


指の骨を鳴らしブレインにそのまま無言で迫るプラズマ。


ブレイン「え、また、ちょ、プラズマ・・ぎゃーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」


かくして今回の件で二度もボコボコにされたブレインだった。





END







−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−‐‐‐‐

完成しましたー!!☆☆☆
プラプリのハチャメチャ遊園地デートでした☆
プラプリ萌ええええええ☆☆☆☆
ついにキスまでしちゃったよーーーー☆☆☆☆
ラブラブな感じの二人が書けて凄くうれしかったです☆
プリティとプラズマの遊園地話ってイメージはかなり初期からありました。
やっぱプリちゃんの公式ステージが遊園地ですしね♪
最初は二人でいちゃこらあれこれだけさせるつもりが
気が付いたら四天王やらも出てきて結構な総出演状態になりました。楽しかったです☆
いや全然これでも総出演じゃないというね。ボンバー界は広い。
そしてプラズマに意外な弱点発覚というvvv
はい、彼は実は乗り物一切駄目ですvv宇宙船とかはかえって大丈夫という謎ですがv
もうイケメン台無しのキャラ崩壊というレベルだったけどなんか一気に動かしやすくなった気がする(笑)
とにかくプリちゃんはそんなプラズマの全てが好きなのさ☆
ちなみに作者もね、彼ほどではないけど乗り物苦手なんだv(爆
いや、小っちゃいころは彼レベルでしたv(爆
そしてやっぱりブレインを書いてると楽しい☆☆☆
ブレプリも萌え☆☆☆
くろボンも楽しい☆


2013.6.27


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