「しっ・・・師匠!!あ・・雨が止みましたよ!!!??」

努力マンは窓の外の急な天候の変わりぶりに驚きの声を上げた。

「う・・うん。胸のマークも大吉に戻ったし。」

疑問を抱きつつも二人に喜びの表情が見られた。


「と、とにかくこれで花火見れますよっ。

師匠、露天風呂に行きましょうっ!」


「うん!あー、やっぱり大吉が一番!ラッキーラッキー☆」











ラッキーマンは努力やヒーローみんなと

露天風呂から見る綺麗な花火を暖かい温泉と共にゆっくり堪能できた。

花火がよく見えるとこ、と一箇所に集まっちゃったりしてちょっとぎゅうぎゅうずめだよな〜とか思いつつも、

その為にタオル1枚同士で努力と密着しちゃったりしてちょっと変な気分になって恥ずかしくなったりとか。


「ちょっとスーパースターマン!!いくら混浴だからってそんなにくっついて来ないで頂戴!!!

「えーんつれないぜマイハ二〜〜」

「ドッコーンするわよ!!!???」

「ラマンちゃんストーーーーップ!!!!!」

「こんなとこで打たれたら巻き添え食らうーーーーーーーー!!!!!!」


そんな何気ない光景を見て笑ってたりとか。

その笑顔は、今日始めての心からの笑顔だった。



「ところで修正マンさー?さっきどこ行ってたんだよ?

ほら、ラッキーマンと努力マンがいなくなっちゃった後お前もどっか行っちゃったじゃん。

どこ行ってたんだ?」


「え?」


パシリ1号の修正マンに対する問いがラッキーマンにも聞こえた。


「あ?トイレだよトイレ。変なこと聞くなよ。」



「・・・・・・・・・・・。」

その間は僕と努力が話してて、

そのあとすぐに雨が止んで・・・・・・。

え・・?もしかして・・・・・・・。


「フッ・・。この天才にはわかる。

今回の大雨を止ませたのは間違いなく修正マンだ。」

天才マン・・・アンタはまた唐突に横に現れてうさんくさい台詞を・・。

まあうさんくさくもないか。

それは僕も思ったことだし、

逆に天才マンが言うんだから本当にそうなんだ・・。









風呂上り後、廊下でラッキーマンは修正マンを引き止めた。

「修正マン。」

「何?」

「あのさ・・・もしかしてさ・・・雨、止ませてくれたのって・・修正マン?」


「・・・・・・・・まあな。」

特に頑なに隠すつもりはなかったらしい。

「やっぱり・・。

あ・・ありがとう。ほんとに助かったよ。」


コイツに素直にお礼を言うような事があるなんて思いもよらなかった。

ちょっと見直したかも。


しかしその考えは僅か5秒で崩れることになる。


ニヤッ・・・・・

「どういたしまして♪」

急に修正マンは文字通りニヤッと悪戯っぽく黒い笑みを見せた。


「へ!?」


「その代わり、今夜はヨロシクw」


「へあえぇ!!!???」


そういい残して去っていく修正マンを呆然と見送りながらラッキーマンは思った。


墓穴掘っちゃった・・・。

一瞬でも見直した自分が馬鹿だった・・と・・・・・。












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