男色・・率直に言えばホモはおかしいと言うのが今の日本の一般論である。

しかしそれは誰が決めたのであろう。

誰が決めたのかもわからない「常識」や「一般論」に流され我々はその時代その場所を生きる。

「時代」は変わり、「場所」の光景も変わる世の中、「常識」や「一般論」など曖昧に移り変わっていくというのに。

それでも我々はその時の「常識」「一般論」を頑なに信じ込み、こなそうとする。

今とは正反対、

男色が当たり前だった戦国時代。

そんな中唯一、太閤豊臣秀吉は、男色を愛好しなかった・・つまり、ノンケだった。と伝えられている。













「秀吉様男色開花大作戦!!」
















秀吉が男色嫌いだった理由はただ一点。農民出身だからだと言われている。

「男色」はそもそも武士や貴族のお遊びに近いものだったと言っていい。

勿論そのまま本気になる場合も少なくなかったのだろうが。

とにかく農民には「男色」がそこまで浸透してなかったのだ。

田舎者が都会の流行を知らないのと同じことである。

「ああ・・だからか。」

みんなそう言って納得していた。

が、それにしては矛盾も多い。

いくら農民出身と言っても武士の世界に来てから大分経つ。

農民出身というだけならば雑用や足軽を見渡せばいっぱいいるし、その者同士で男色してるのもしばしば見かける。

なら何故・・・。



「何故太閤様は小姓をお召しにならないんだ?」




最近大阪城内ではこの話題でもちきりになっていた。

秀吉様本人はと言うと本当に男色目当ての小姓を絶対に取らない。

その代り。というごとしに好色の度合いが凄かった。

男を抱かない代わりに女の子とだきだきちゅっちゅの嵐なのである。

まあ時々聞こえる情事の声を聞くと、どちらかというと秀吉さまが抱かれてるに近く感じるのは気のせいだろうか・・。

まあ特に正室のねね様は奔放な方だし、側室代表の淀君は恐ろしく気が強い・・かと思えば甘く手篭めにしようとする悪女の雰囲気と名高い。

対して秀吉さまはと言うと小柄だしおっちょこちょいだし気は弱いしとへタレの塊(笑

当然と言えば当然かもしれない。

情事の後文字通りへた〜〜〜り・・となってる事が多い気がする。(爆

とはいえ側室10人以上はやりすぎであろう・・。

まるで、何かを我慢している反動かのようだ。

そんなに性欲がありあまってるならやはり男色を召せばいいものを・・。

場内の家来たちはみんなそのように思っていた。

何しろこの時代は男色が「常識」だったんだから。

その上秀吉は太閤。

位の高い人ほど小姓と男色をお召しになると言うのが武士の習いだったのだ。

やはりなんとかすべきではないかと家来たちの間でささやかれていた。





「ふん。何も知らぬバカどもが・・。少し考えれば想像つく事だろうに・・・。」





そんな噂をしながらたむろっている家来たちを見て冷やかに見下していたのは、

秀吉の重臣石田三成である。

それと同時にどこか寂しそうな辛そうな表情をしていた。

秀吉の男色嫌いで一番風当たりが強いのは三成だろうと家来たちにもささやかれていた。

彼は秀吉の「小姓」という立場だったし、傍から見て一番重宝されてる。

絶対関係があるのだろうと思ったら三成はきっぱり「ない」と言ったのだ。

秀吉本人に聞いても「ないない」と笑って返していたのだ。

この二人の場合あるならあるでそう言っていいのだ。隠す理由なんか何処にもない。

だからないと言うのなら本当にないのだろう。

しかし三成の方を見るとその事に納得してないという雰囲気があるのだ。

これはかわいそうである。

本音は抱かれたい・・というより思いきり抱きたいのではないだろうか?

だが生真面目で禁欲的な三成の事、恐らく胸が煮えくりかえる思いで毎日秀吉さまの傍で我慢しておられるのだろう・・。

彼の為にも、豊臣政権が世に舐められない為にも、なんとかすべきだろう。





「ここはやはり、秀吉さまに男色趣味を開花してもらうしかないだろう!」


「今まで開かなかったものをどうやって・・。」

「しかし我々はこれまで小姓=抱かれる者という観念にとらわれてたかもしれない。

あの通り秀吉さまは女と寝ても抱かれる側になるあり様。

ようは抱く事に長けた美少年を連れてくればいいのではないか?」


「なるほど!」

「だが目覚めてないとこから目覚めさせるならやはり抱かれる側として誘い上手な者にした方が・・。」

「ふっふっふ、そこで今日は呼び寄せておいた・・。男色界最強の人物をっ・・!!彼だ!!」


しゃらーーん☆☆きらきらきら☆☆☆


そんな効果音がなって光がちりばめられていた。

そこに立つのは絵に描いたように美しくも逞しく見える美少年だった。

「ご機嫌麗しゅう。」

雰囲気的には王子だ。ホストだ。カリスマだ。なのにどこか憂いた感じが色っぽさも思わせる。

そこにいた家来たちはみんな頬を赤らめ唾をごくりと飲んだ。

「彼が・・男色界最強の人物?」


「そう、何を隠そう彼は、タチ(攻め)ネコ(受け)両刀使いなのだ!!しかもそのテクニックはどちらも万能!!!

彼の甘美でかつ激しい攻めテクニックに堕とされたネコ、彼の色香に惑わされ快楽の世界へ誘いこまれたタチは数知れず!!

そう、彼に目をつけられて逃れられたものはネコにもタチにも一人もいない・・!!

まさに最強の男色ハンターなのだ!!!」


「おおおおおおおおお!!!!!!」

家来たちは目の色を輝かせる。

美少年はそんなに褒めないでくれとばかりに片手を前に出していた。

しかしそんな動作一つも華麗で優雅だ。


「これならいくらあの秀吉さまでも!!」

「いやあ、これは見物ですなあ!」

「え!?見る気ですか!?」

「デバガメーーー!!!!??」

「切腹させられるわ!!!」

「ですが妄想だけでご飯三杯は行けそうですな!」

とみんな期待を膨らませて興奮していた。

三成はそんなもはや現代の女子のごとくノリノリな彼らを見て慌てた。


「な!!まて!!何もそこまでっ・・!!というかやったって無駄・・。」

しかし美少年はやる気満々だった。


「おまかせください。

必ず秀吉様を(快楽の渦の中に)堕としてみせますよ。ふふふふ。」


何故か後光を背負ってる彼。

それにひれ伏す他の皆の勢いを止める術は今の三成にはなかった。









というわけで。


「太閤様。新しい小姓として紹介したい者がいます。」

家来が謁見の間で噂の太閤殿下、秀吉に頭を下げていた。

秀吉は急な相談に首をかしげる。


「ほ?なになに誰?」


そして家来の後ろにいた若者が前へ出て膝をつき、顔を上げる。


しゃらーーん☆☆きらきらきら☆☆☆

・・もうええちゅーねん!!!!


「初めまして。ご機嫌麗しゅう。太閤殿下様。」


秀吉はその美少年の美しさ、人動きする度人声出す度に溢れだす気品に頬を染め呆気にとられた。


『ほへえ〜綺麗な人だな〜。』


家来は秀吉のその様子に脈ありと見た!と心の中でガッツポーズをとった。

傍に控えてた三成は気が気でなかった。


「こんなに綺麗な子も珍しいよな〜・・・あっそうだ☆」


秀吉はちょっと何か考えてるそぶりを見せて何かひらめいたかのように

くすっといたずらっぽく笑うと、その美少年に優しい笑みを見せた。



「少年。君と二人きりで話したいことがある。三成達は下がって良いぞ。」


「「!!!!!!!!!!!」」


その言葉を聞いて家来はぱひゃああと明るく、光成はショックを受けた表情になっていた。

家来は事が期待どおりの展開になった。

三成は事が意外な展開になったと思っていた。


「はいはいはいっではではあとは若い者に任せて私たちはこれでっ♪ほれ三成行くぞ♪」

「あ・・ああ。それでは秀吉様・・失礼します。」


秀吉自身が席を外してくれと言ったのだから逆らう訳にはいかない。

三成はしぶしぶとその場を退場する事にした。


「では、ごゆっくり〜♪」

家来は明らかに何かを期待してると言ったにまにました表情で障子を閉めた。

「さ〜て皆に報告せねばのう〜♪」

そう言って他の家来たちのもとへ浮き足で去って行った。

そんな上機嫌な家来とは対照的に三成の表情は少し陰ってその場で立ち止まっていた。


秀吉は傍から見たらぽへ〜と美少年に見惚れていた。

実際見惚れていたことは見惚れていた。

だが家来たちが期待してた方向とはあさっての方向に秀吉の思考は向かっていたのだった。


「秀吉さまが・・・いくら美少年とはいえ・・

あいつ以外の者に靡くわけがない。」


三成はそう言うと、はたと、先の秀吉のあさってな方向の考えを見抜いた。

長いこと付き合ってきたからのテレパシー的なものだろう。

すると陰っていた顔からふっと笑いを込み上げさせた。


「お前には気の毒だがな美少年よ。お前の最強伝説に黒星がつきそうだ。」











さて、二人きりとなった秀吉と美少年。

美少年自身も秀吉に脈ありだと思っていた。

寧ろそれが当然だと思っていた。

美少年は不敵に笑んでいた。

典型的なナルシストである。



「まま、堅苦しいのもなんだから、もっと崩してちこうよれ〜♪」


秀吉は無邪気に微笑んで手招きをする。

噂通りの人懐っこい陽気な太閤様だと思った。

その癖どこか陰のある感じにも見えた。

この美少年百戦錬磨も伊達じゃない。一瞬見ただけでその人の人格やオーラはすべて見抜いてしまうのだ。

大げさに人に興味があるパフォーマンスを見せるが、心の底では気を許してない。

まだまだ警戒している。でも興味は純粋にあるようだ。

そんな子供のような好奇心差さはなかなか愛らしい。

世間で猿と言われているが、思ったよりも大きな瞳で・・まあ美形とはいかないが愛嬌がある。

小さな体も小動物を思わせた。猿と言うよりは子猿かもしれない。

体が動けば同じく動く茶色いポニーテールの髪や掴めば気持ちよさそうな猿のしっぽが可愛らしさを思わせる。

うっかりこっちがときめいてしまいそうだ。


『思ったよりもやりがいがありそうだ。』


傍から見ると頼りげがなさそうな分受けに回った方がいいように思える。

その方が早いのだが、一応太閤としての男色を目覚めさせるのが目的。

少なくとも誘いをさせるまではやらせるべきだろう。

そう一瞬のうちにあれこれ試行錯誤させながら秀吉に近寄った。



「それにしてもこうして近くで見てみると太閤殿下様もお可愛らしいですなあ。」

周りをキラキラ輝かせながら褒め殺し文句をいきなり放つ。


秀吉はぼんっと顔を紅潮させる素直な反応を取った。

「い・・いやだなっ・・私が世間でなんて言われてるか知ってるくせにっ・・。猿だよ猿!?」


「そんなこと、私には微塵も感じませんね。私には仔猫のように思える。」


そう言って美少年は細長く滑らかな指先で秀吉の顎をくいっとあげた。

それこそ猫の顎を撫でる動作にも似ていた。

定番の口説きポーズである。


「ひあっ・・!?コラコラコラ少年!!いきなり太閤に失礼じゃないかね!?/////」


一瞬翻弄された反応を見せたがすぐに体を押しのけ離した。

だが顔は真っ赤だ。

照れているのだろう。

確かに事を急いた行動かもしれないが、その気にさせるなら最初にインパクトを与えた方がいい。

これもこの美貌だからなせる技・・。

彼は心の中でそんな事を思ってたそうな。



「それにしても少年はルックスがいいねえ。うっかり心臓が破裂しそうになったよ。」

頬を染めて顔を俯かせている。


しめしめ。

意識しているな。

そう美少年は心の中で笑った。



「でさ・・少年。そんな君に聞きたいことがあるんだけど。」


「はい?なんでしょう。なんなりと。」


恥ずかしそうにこちらを見つめてくる秀吉様。

絶対に誘ってくるだろう。

そう思ってた・・・が。









「君にさあ、

お姉さんか妹いない?☆」








ずでーん!!!






美少年は派手な音を立ててずっこけた。


「え・・・それはつまり・・?」


「君綺麗だからさ。妹やお姉さんもかわいかったりするだろうから紹介してもらいたいな〜なんて☆」


顔を赤らめて手を頬に添えて言う秀吉。

やっぱり興味があるのはお・ん・な・の・こ☆



『純粋に興味があったのが僕の妹やお姉さんですか!!??

この絶対的な美貌を持つ僕を前にして!!!?

この男色嫌いの女好き猿ーーーーーーーーーー!!!!!!!!』



美少年の腹の中で怒りの炎が込みあがった。

と同時にプライドと言う巨大な文字が石になって粉々に崩れた。


そしてぷちんと何かが切れたようだ。


「ふっ・・・。」

空虚に笑った美少年に秀吉は訝しげに思った次の瞬間

だん!と音を立てて美少年は秀吉を畳の上に押し倒していた。


キョトンとしてる秀吉が状況を把握しようと上を見上げれば、

先の紳士的な態度とは打って変わり、きらきら光るオーラは消え、顔に影を作り不敵に笑う美少年の姿があった。

子供のように小さな手首は美少年の手に押さえつけられている。



「しょ・・・・・少年・・・?」

嫌な予感を感じ冷や汗を流し始めた秀吉。

美少年は不敵で黒い笑みを一層深めた。




「男同士もなかなか良いものですよ?

攻める気も誘う気もないのなら、こちらから・・。」




美少年は顔を近づけ、秀吉の首筋を舌先でと舐めあげた。


「ああっ・・・!?やっ・・少年・・!!何をっ・・!やめっ・・。」


敏感に感じ取った秀吉は抵抗を見せようとする。

が、力そのものはあまりない秀吉が、

たとえ見た目は華奢そうでも、タチとして相手を快楽の底に攻め堕とす事の出来る美少年に敵うはずもなかった。

美少年の細長く綺麗な指先が秀吉の着物の中に入り込み滑らかに這う。

その動きはまさに甘美で快楽に誘われる様だった。


「は・・あぁ・・・・やだ・・やめてっ・・あぅ・・。」



秀吉は体験したことのない快感に身を震わせていた。

自分はこのように丁寧で、甘く、優しく、誘われるような快楽は知らない。

もっと乱暴に、力強く、身も心も全て支配されていくかのような快楽しか・・。

それをはた・・と思い出すと同時に、今別の快楽が自分の身に擦り込められてるかと思うと

身の毛がよがった・・。




嫌だ・・。


嫌だ・・・。




あの人以外の人にこんなことをされるのは・・・・。




嫌だっ・・・!!


助けてっ・・!!













でも・・・・・・・・・・・・





絶対に助けに来る事はない。














気がつけば秀吉の瞳からは大粒の涙が溢れていた。




「あ・・うぅぅ・・・・やああぁ・・・・

うう・・ひっく・・・・・。」


美少年は動きを止め訝しげな顔をした。

いやよいやよも好きのうちという言葉はあるが・・

行為の前から泣かれた事はなかった。

本気で嫌がってる・・?



















「の・・信長様ぁ・・・。」




















「な・・・・・・・。」




秀吉の口から出た名前の人物に美少年は絶句した。


織田信長。


あの戦国乱世に名を馳せた第六天魔王。


今は亡き


彼の主君ではないか。








『そういうことか・・。』









美少年は全てを理解した。


彼は男色、衆道が嫌いだったわけじゃない。


寧ろ、一人の男を、誰よりも本気で一途に愛していて、

愛してほしくて、愛し合いたくて溜まらなかったのだろう。


だがその分、他の男には目を向けない。

他の男と愛し合うのは嫌だと言う

純情な乙女のような貞操観念があったのだ。


それは彼が死んでもなお。

欲求不満はたまる一方で、

でも男には抱かれたくなくて

結果異様なまでの好色に走るようになったのだろう。


生前もあの魔王の事、

一途に純粋に思ってるにも関わらず、

まともに相手をしてもらえることが少なかったのかもしれない。

でも走るのは男じゃなくて女だった。



そうまでして一人の男に執着するか。

もう彼はいないと言うのに。

まるで夫に先立たれた未亡人のようだ。


それだけ本気だったのだ。

あの織田信長に。



男色は只のお遊びとする者も多く、

人間の感情は移りゆくのが当たり前とするいつの世にもの「一般論」の中、


彼の一途さが理解されることも気づかれることもなかったのだ。



故に男色嫌いとするのは何故かと問われたり

中国大返しの黒幕だと囁かれたり。



全て信長を本気で好きでなければ成しえなかった事。



好きなのだ。

愛しているのだ。



だから今、こんなにも小さな肩を震わせて、泣いている。


皮肉にも、美少年は秀吉のそんな様が、


愛おしいと思えた。





美少年がふうとため息をついて秀吉から離れた。

もうしないから安心してと、いつもの紳士的な美少年に戻っていた。
















「全く、とんだ骨折り損だ。

女が男の為にに貞操はるのは当然だが・・男が男にってのは初めて見たよ。」


情事は未遂に終わり、秀吉は肌蹴た服を整え正していた。


「悪かったね。よう女々しい言われますからっ。」


秀吉はぷうとほっぺを膨らませた。

思ったよりもあっけらかんとしてるようだ。

そんな秀吉を見て美少年は朗らかに笑っていた。


「まあ、悪くないと思いますよ。そういうのも。

ほんとはそれをも押し切って押し倒したいところでしたが・・。




あなたの主人に呪われでもしたらたまったもんじゃないですからね・・・。」




少年は額に青筋を立てて口端をひきつらせて笑っていた。




「何か・・・・・・・・・・・・・

すでに悪寒が・・。」


と青ざめて言う美少年の後ろに、







魔王信長が見降ろし

ずうううううん

と立っていたのはあなたと私のないしょの話である☆







当の秀吉は何も見えてないらしくへらへらと笑っている。


「ああ、でもその辺は、信長様はほとんど晩年になるまで私の事なんとも思ってなかったみたいだし。

というか物扱いだよ物扱いっ!」


秀吉はやけっぱちになりながら手を振って笑って語ってるが、

美少年は気が気でなかったそうな。



「そ・・そうなんですか。


あ・・でも・・・いや・・




ほんとに背筋が寒い・・。」



















「でさ、


君にお姉さんか妹はいない?☆」




じゅどーーーーん!!!!!!!!


秀吉の言葉に美少年はまた派手にずっこける。


「そこは本気で言ってたんですか!!?」


てっきりこの場を誤魔化す為とばかり。


「勿論♪女の子は別格だもん〜。」


「ちゃんと妻も側室も十分いるでしょう!!?」


「まだ足りない!!私はギャルゲーハーレムを作るのが夢なのだよ!!

それには少なくとも12人はいないとね!シスプリの如し!12個のきゅるるんの如し!!!

それをも超えて目指すは孕ませ転校生!!!!」


「時代飛ぶなーーー!!そして飛んで微妙に戻るなーー!!ギャルげーの中でもバカ多い奴らじゃないかそれ!!」


「ちなみにシスプリは花穂マイラブ!!!きゅるるんはのどかとまなかマイラブ!!!孕天はさやかマイラブ!!!

ちなみにこれは作者の代弁!!!」


「もうええわーーーーーーーー!!!!!!!」


秀吉と美少年は時代を超えたコントを行っていた。

噂どおりの好色ぶりにため息をついた。


「はあ・・とにかくあなたが信長様以外の男には興味ない分重度の女好きだと言う事がよっく分かりました。

ではこれで失礼します。」


そう言って美少年は潔く去ろうとした。


「あ、うん。

少年っ。」


「ん?」


去ろうとしたとこ秀吉に止められ立ち止まる。

そこには無邪気に微笑んでる秀吉がちょこんと座っていた。



「ありがとね。途中でやめてくれて。君いい男になるよ。」


子供のように純粋、でもきっと辛い思いもしてきた。

裏に見える陰は

少しばかり擦れた彼の悲しみの証。

それ故に、多少は我儘を言って周囲に迷惑をかけるのかもしれないが、

もっと大きな形で爆発することがあるのかもしれないが、

見守ってやりたいと思った・・。


「どうも・・。」

























「で、どうでしたか!!!???」


家来たちは外に出てきた美少年に期待の目の色を向けていた。

とりあえず状況がどうなったか知りたいのだ。

美少年は少し考え込んだ。


『言うべきか言わないべきか。

今まで共に過ごしてきた家来が知らないと言う事は、

あれで隠してるつもりなのだろう。

まあ、太閤の本性があそこまで女々しいのを多くの家臣に知られたくないのは当然か。

今後の士気にかかわると言う物だ。

まあどっちにしろとは思うがここは・・。』



「姉か妹はいないか。と聞いてきました。

私自身には目もくれませんでしたよ。」



「「どっしえええええええ!!!!!????????」」


家来たちは一斉に大声を張り上げた。

そしてもろもろに語り合った。


「そこまで衆道はお嫌いか・・。」

「女好き・・にしたって好色にもほどがありますよっまだ側室がほしいんですか。」


「なんか・・炎の孕ませ転校生になるのが夢みたいですよ。」

「「ええええええええええええええ!!!!!!!!????????」」



コラコラ若干ねじれて伝わってるぞっ。

いや、間違ってはいないか。(オイオイ




「いやはやほとほと困りましたなあ・・。」

と、うなだれる家来。

美少年は申し訳なさそうに言った。

と同時に落ち込んでるようにも見える。

「お役に立てなくて申し訳ない。不甲斐ないです。」

内心結構かなりショックだった。何しろ男色界最強と言われる彼の初黒星だったのだから。


「いえいえ、そんな。こちらこそ無理を言って悪かったね。」

「いや、というか太閤様が変わり者なだけですからっ・・。」

家来たちが必死にフォローを入れる。


「いえ、自分の未熟さを思い知らされました。

これからも男色界最強の男の名にかけて、精進致しましょう!」

彼から再びきらきら光るオーラが放たれた。

しかしそこまで精進する事なのか・・・・。

まあつっこまないでおこう。

「それでは。これで失礼します。」

極めてそつのない態度を見せるあたり彼らしい。

彼は優雅に一礼するとその場を去って行った。







正面玄関までの道のりの庭。

木の幹にのしかかって

三成が立っていた。

不機嫌そう・・なのか地なのか、鋭い目でこちらを睨んでいる

そのまま無視して帰ろうと思ってた美少年だが、

すれ違いざまに言われた言葉に反応せざる得なかった。



「泣いて信長の名前を呼んだか?」



「・・!!!」




知っていたのか。とばかりに驚いて美少年は三成の方を向いた。

が、すぐに嫌みったらしい笑みを作る。

お互いに殺伐とした空気であった。


「ほう・・・。お前は聞いたことがあったのか。」


泣いて信長を呼ぶその声を。


「・・当然だろう。知らぬ家臣ばかりと思うな。

で、まさか無理やりはしてないだろうな。」

元々淡々と不機嫌そうにしゃべっていたが、

咎める声は特に凄みを持っていた。


「そう見えるか?」


「いや、念の為だ。」


お互いに相手を見下しながらの会話。

冷ややかな空気がその場に漂っていた。


「そういうお前こそ、こう毎日一緒だというのに気が狂わないのか?」


言われて三成は揺らいで顔を赤らめ顔を背けた。


「正直いつだって気が狂いそうだっ。

だが、流石に泣き顔を見て喜ぶほど狂っちゃいないさ。

アイツのようにはな・・。」


信長の事を言ってるのだろう。

確かに彼は情事においても容赦がなさそうだ。

何しろ自らを第六天魔王と呼んでたのだから。


「はあ〜ん。

魔王が主人の未亡人を落とすのは大変だぞ?

まあせいぜいがんばれよ。


呪われないようにな。」


「ぶっ・・・!!!!」


呪われるという言葉に顔を青ざめさせた三成。

その間に笑いながら去っていく美少年であった。

そこからは相変わらず綺麗なカリスマオーラが醸し出しているのであった。




「言われなくても・・・。」


三成は顔を引き締めた。

いつか秀吉様にこの想いが届くようにと。


だけど・・この先もずっと、

抱いて抱かれてといった関係は持てないんだろうな。

一生・・・・





あの人は・・・・アイツのものなんだから・・・。

































実話です。(マテマテマテ
いやどっからどこまでがv
ほんとはもうこの時おじいちゃんだよと言うのは言わないお約束v年齢描写はそうなのに身体描写は若いまま(マテ
秀吉が男色当たり前の戦国時代で数少ないノンケだったという話は有名ですねえ。
そしてこの『家来が秀吉の男色の無さを心配して、美少年と二人きりにさせたら「君に妹か姉はおらんか?」と聞いてきただけだった』という話も有名ですよね(笑
しかし家の秀吉は真逆に信長様LOVEまっしぐらですからvv男色を召さなかったのは寧ろ信長様以外とはやらないよという貞操観念の現れと言う事にvv
つかマジでそう思ってるけど☆☆☆(マテマテマテ
だって草履話や中国大返しとか、秀吉信長大好きだろvって最初話聞いた時思ったんだよな。代表例がなくてもべったりだったのは事実だしねえ。
でも家のは特にそうだが。相手にされてなかった感が強い気がするし、そのくせばこばこやってるけど(家のは)あれもいじめのうちだ。だし(笑)
気はあっても信様テラツンデレだし、本気で信が秀に求めるようになったのはかえってめちゃ晩年だし。
関係あっても秀吉農民出身だから情事ごとは隠すと思うし。只でさえ出世して恨まれてるんだから小姓の真似事なんかしたら余計いじめられますよ〜てな。
あ、どんどん妄想分析の方向に・・・☆(戻ってこい!!
それにしても信長様・・・早く成仏してくださいっ・・!!!!(笑)本当に家の秀吉ようするに未亡人v
秀吉の多数派ギャルげー好きなヒロイン連呼はほんとに私の台弁^^;
でも本編プレイしたことあるのはシスプリだけ。しかも全年齢。花穂たんかわいいよ花穂たん☆☆
それにしても今さら言うまでもないだろだが、私って正統派ヒロイン好きなんだなあなんて思う^^;
大抵メインヒロインとか主人公だもんなあ好きになるの。そうじゃなくてもそれっぽい人とかね。そしてその子が総受け(オイオイ
三成は真面目すぎて手が出せません。自慰行為すらあまりしない。
「秀吉様を使ってこんなことをするわけにはあぁぁぁっ・・・/////」どこまで禁欲男・・。
しても「私は・・私は何て事をっ・・何て事をぉぉぉぉ・・・!!!////」落ち着け糞真面目
なんか努力ちゃんみたいに思えてきたな家の三成は・・^^;やっぱどっかで爆発するんだろうなあ。
もっとがんばれ!でも信長様には勝てないね^^呪われるよ☆(オイオイ!!


2009年1月29日


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