「THE・バレンタイン騒動」
信長「皆の衆!南蛮では2月14日はセント・バレンタインデーなんだそうだ!!!」
家臣達「「「「セント・バレンタインデ〜?????」」」」
信長「世界各地で男女の愛の誓いの日とされる。外国では男性も女性も花やケーキ、カードなど様々な贈り物を、恋人や親しい人に贈る日であるらしい。
が、日本では女性が意中の男性にチョコレートを贈与する日にする事となった!!」
家臣「何故日本ではそのようになったので?」
信長「俺が今決めた!!!!!!!!!!!!!」
この物語はフィクションです!!!!!!
信長「この前南蛮人から貰い食したチョコレートという食べ物が素晴らしく美味かったのだ!
そして思ったのだ!またあの味を解くと味わいたいと!!
そう、俺は大の甘党だ!!!!!!!!!」
これは史実です!!!!!!!!!!!!!
信長「というわけで我が城でも今年からセント・バレンタインデーを取り行う事にする!
おなごたちは愛しき男性の為にしっかりとチョコを用意するがよいぞ!
他にも意中の男性じゃなくても友や上司や部下親兄弟といった者たちに
親愛の情を込めてチョコを贈る義理チョコという制度も用意したぞ!
勿論この信長にも臨時受け付けておるぞ!!!!!!」
くれ、よこせ、くれないと殺す!!と目が語っていた。
女中「心配しなくても信長様、私達女中め共はあなた様に愛情を込めたチョコレートをご用意させていただきますっ!ねえ?みなさん!」
女中達「「「「勿論ですわ!!!!!」」」」
信長「ははははは、当日が楽しみだな!」
信長『とはいえ・・・・・・まずいものを教えてしまったか・・・?』
ちらっと秀吉を見やると
案の定キラキラ目を輝かせハートマークを撒き散らしながら乙女ポーズをとり夢の世界へ馳せ
自分に向けて愛の視線を送っていた。
秀吉「セント・バレンタインデー・・☆なんて素敵なイベント☆☆☆
信長様に愛の込めた手作りチョコを・・・きゃー☆」
信長は呆れていたが。
信長『まあ、只でチョコが食えるんだから、良いだろう・・。
てゆーかくれなきゃ殺す!』
内心は秀吉のチョコがとっても欲しい信長様でした♪
一方こちらには光秀が
光秀『おなごが・・か・・。ならばいくら信長様が愛しいと言っても俺があげるわけにはいかないな。
問題は・・・・・・・・・・。』
光秀は秀吉の方をちらりと睨むように見つめた。
光秀『あいつだな。』
秀吉「よーっし☆信長様へのバレンタインチョコ作り!がんばっちゃうぞ!おー♪」
光秀『ふふふ、そうは問屋がおろさねえ、秀吉、
お前が信長様にチョコを渡すのをじゃましてやるぞおおおおお。』
そして当日
秀吉「のっぶながっさまに♪チョコレート♪」
光秀「そうはいくか!!」
バン!!!
秀吉「わ!!!みっちゃん!!??」
光秀「秀吉!そのチョコ俺によこせ!」
秀吉「え!これは駄目だよ!
なんでみっちゃんがわざわざ私のチョコ欲しがるの!」
光秀「それはなあ・・・」
秀吉「うん。」
光秀「実験したいからだ!!!」
ずどーーーーーーーーーーん!!!!!!!
光秀「チョコレートと言う物の構造を科学的に解き明かしたいのだ!!」
秀吉「そんなの他のチョコ使ってよ!この実験マニア!!
そんなこと言って私が信長様にチョコ渡すの邪魔する気なんでしょ!」
光秀「そのとおりだーー!!分かってるならとっととよこせ!!」
秀吉「いやあ!!」
光秀「あっこら!マテ!!」
秀吉「おサルアターーっク!!!!!」
光秀「キンカンバスターーーーーーー!!!!!」
ジャキンジャキーーン
秀吉「もー!そんなに欲しいならっ・・。」
光秀「そうか!!このチョコくれるのか!!!ありがとう!!!!」
秀吉「人の話聞いてーーーーーーーー!!!!」
イライライライラ・・・
バキッ・・むっしゃむっしゃ・・
信長は機嫌悪そうにチョコを食っている。
乱丸「信長様どうされたのだろう、さっきからずっとイライラしてるようで・・。」
勝家「おなごたちからチョコも大量にもらっているというのになぜ・・。」
ばん!!!!!
勝家・乱丸「「ひい!」」
信長「遅い!!!!サルの奴は何をやってるんだ!!!!!!!!」
勝家・乱丸『『それかーーーーーーーーー!!!!!!!つーか待ってたんだーーー!!』』
信長「ちっ・・乱丸!勝家!お前達サルの様子を見て来い!そして引っ張り出してこい!」
「・・・・・・。」
勝家「なああああああああぜわしがサルの様子を見に行かねばならんのじゃあああああああ!!!」
どかどかどかと闊歩しながら勝家は叫んでいた。
それについて行きながら乱丸は苦笑いしていた。
光秀「まてーーーーーーー秀吉ーーーーーー!!!」
秀吉「いやーーーくんなくんなついてこないでーーーー!!!!」
勝家「何やってるんだあいつら・・。」
なんだかんだで光秀と追いかけっこしながら秀吉は信長の元へたどり着いた。
秀吉「信長様ーー!!私のチョコ受け取ってくださーい!」
信長「遅いわ!!!!たくっ・・早くよこせよ。俺が食ってやるから。」
秀吉「信長様・・☆」
光秀『くそっこのままじゃ・・!』
光秀「信長様!!そのチョコレートで俺に実験させてください!!!!!」
秀吉「まだ言ってたのーーーーーーーー!!!!!!????
なんなのーーー!!!あんた何がしたいのーーーーーーー!!!」
光秀「はははははお前の邪魔をする事だけさーーーーー!!!!」
光秀「信長様!日本の文明の発展の為に新たな南蛮物であるチョコレートを是非とも実験させてください!!」
信長「文明の発展か!いいな!!!!!!!」
秀吉「いやあああああ新しい物好きな信長様その単語に弱かったーーー!!」
そしてなんやかんやで光秀にチョコをいじくられながら火にくべられ溶かされてしまった。
して実験して溶けたチョコから出てきたのは
出てきたのは
一本の
THE・髪の毛であった!!!
「「「・・・・・・・・・・・・・・」」」
3人は唖然としている。
特に秀吉はショックを受けて放心しているようだ。
作った手料理にあやまって髪の毛が入ってしまった。
乙女が手料理をした際にはだれもが一度はしてしまう失敗。
しかしそれがよりによって大事なセイントバレンタインデー。
しかもわけわからん実験男に実験台にされてという極めてわけわからん屈辱的なシチュエーションで。
秀吉は瞳に涙をためていた。
秀吉「みっちゃんが入れたんでしょーーーーーーー!!!!!!???????」
光秀「はあ!?」
秀吉「今チョコいじくってたじゃん!ぜったいみっちゃんが入れたーーーーーー!!!!!!!」
光秀「入れてねえよ!!お前のドジだろミスだろざまーみろおおおお!!!!!!☆☆☆」
秀吉「そうじゃなくてもみっちゃんが実験しなきゃ出てこなかったー!!わーんばかー!
なんなんだよーーーーー!!!!!!何がしたいんだよーー!!!」
光秀「だからお前の邪魔だけだ!こっちが細工して手を下すまでもなかったな!ばーかめあははははは!」
秀吉「やっぱり何か細工する気だったんだーーー!!!バカバカバカみっちゃんのバカー!!!!!!!」
信長「猿のドジか、キンカンの陰謀か、どっちもありえるからもうどっちでもいいな。」
ぱく。
信長「ん・・んまい。」
信長は実験に使わず取っておいた残りの秀吉のチョコを頬張って満足そうにしていた。
その後
秀吉「みっちゃーん。」
光秀「なんだよ。」
秀吉「も〜あの時みっちゃん人の話聞かないから―。わたしねー、義理チョコってみんなの分もちゃんと用意してたんだよー?」
「はいっみっちゃんの分♪」
光秀「・・・・・・お・・・お前のそういう所が大嫌いなんだー!!」
顔を赤らめながら叫ぶ光秀。
勝家「わかるぞー明智殿ー。わしにまでしっかりと渡してくる所が気に入らん」
とかいいながらしっかりと食べてる勝家殿。
隣で笑いながら秀吉にもらったチョコを食べてる乱丸殿。
他、利家、三成、半兵衛、官兵衛もろもろ、妻ねねや女の子たちにまで、みんなにチョコをあげてる秀吉だった。
流石人たらし、秀吉であった。
そしてその夜
信長「サル〜。経緯はどうあれ髪の毛の入ったチョコを主君に食べさせようとしたのはお前のミスだ。
たっぷりと仕置きさせてもらうからな。」
秀吉「ひいいい・・!!信長様申し訳ありませっ・・お許しをっ・・いやああああああああ!!」
お仕置き終了後
秀吉「あ・・うううう・・。」
信長「サル。」
秀吉『ひっまだお仕置き!?』
信長「失態はあったがな、味は悪くなかった。だから褒美を取らそう。」
ぐいっ
秀吉「ん・・!?」
カリ・・
秀吉「んん・・っ!」
口移しであの時の残りのチョコを食べさせられた。
信長「うまいか?」
秀吉「ふ・・・ふあいっ・・/////」
信長「だろ?」
カリ・・
信長はうまそうにチョコを頬張る。
その様子を秀吉はうっとりと眺めていた。
秀吉『信長様〜・・猿めは幸せです〜・・///』
そしてその後も二人は甘く濃厚なキスをした。
舌を絡めながら互いの口の中でチョコを溶かしながら。
忠勝「あの、家康様、チョコは気になる殿方に送るものなのでは。」
家康「とくにいないので自分で食べてるんです。こんな美味しいものを人にあげるなんて気がしれません♪」
徳川家臣『『ガーン!!!!!!!!俺たちにはくれないのかーーーー!!!!!!;;;;;;』』
THE・自分チョコ!!!
時代の先端を行きすぎな家康であった。
終わり
てなことで、戦国バレンタインでしたv
話のストック自体はかなり初期の物です。
信猿甘甘vみっちゃんはとにかく実験マニアv何がしたいんだか。
そして安心の家康様オチ(笑
2011年2月17日
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