2005年5月3日と4日、港区三田の“MELODY STAR STUDIO”でワタナベマモルがレコーディングを行った。以前、アルバム“PRETTY SWING”製作の際に使用したマイクをくれた知り合いのエンジニア、野崎君の仕事場であるこのスタジオで、1日約10時間、全6曲を録音した。今回のレコーディングは、CD製作の日程に合わせたものではなく純粋に“音を録りたい”ということから始まった。新曲が出来るとライブでは発表しているが、それがすぐCDになるわけではない。しかし作品を音に残すのは大切なことであり、人生日々音楽に没頭しているワタナベマモルにとって、音作りはCD作りのためにあらず。レコーディングも日常的な音楽活動の1つであるというスタンスのもとに先ごろからの新曲達も、デモバージョンとしてすでに録音されたものもある。それは、普通のリハーサルスタジオで限られた機材を使いながらマモルがドラムを叩き、ベース、ギター、唄を重ね、セッティングから演奏まで録音作業の全てを1人でこなすというもので、ライブも曲作りもレコーディングもすべてが音作りの追求なのである。



エンジニアの野崎くんと

ミキサールームで遊ぶ

フィンガーリング奏法


今回録音したのは、デモバージョンがまだ出来上がっていなかった“ハレンチな夜”“ECHO”“地味な夜”の3曲と、フィンガーリングギター奏法による新バージョン“恋をしようよ”、デモバージョンを更に進化させた“スキンシップは特効薬”、ライブで好評の“春のからっ風”の6曲であった。

ワタナベマモル本人に聞いてみた。

Q.今回のレコーディングについて
A.「今までスタジオ行って1人でやってた作業を、たまにはちゃんとした機材を使って誰かと一緒にやってみようかなぁと。あとは野崎君がタダで自由に使っていいって言うから(笑)。ただし、やるからには遊びじゃないから真剣です。」

Q.曲選びについて
A.「弾き語りのスタイルが『地味な夜』シリーズのライブで確立されつつあるので、“ハレンチな夜”と“恋をしようよ”は、ギター1本1発録りで。“ECHO”と“地味な夜”はオレがドラムを叩きたいし(笑)。“スキンシップ〜”はブラッシングドラムを入れたかったんだけど、オレじゃ叩けねぇからコンちゃんにやってもらおうと思って。“春のからっ風”は、せっかくコンちゃん呼んだし何か叩いてもらおうと。…まぁ、全体的にあんまり深く考えたわけじゃないけど」

Q.レコーディングの際に、演奏や音作りで重要なことは?
A.「演奏は、できないことはできないから。雰囲気がよければOKだから、ナーバスにならないようにしてる。パンチイン(音をつなぐこと)もありだし。うまく演奏しようとか、あまりいろいろ考えない。音作りは…マイクを立てる位置にこだわりたい!音作りのこだわりは大事。」



真顔でドラミング

おいらはドラマー

本録中


Q.レコーディングは楽しいですか?
A.「ドラムを叩くのが楽しい!それが音に残ることがね。それとリズムを入れて音を重ねて曲が出来上がっていく過程が面白い。何回も繰り返しやることで曲に愛着がわいてくる。あとは…うまくいった時は楽しい!」

Q.1日10時間、食事休憩もほとんどなくずっとやってましたが。
A.「まったく疲れませんでした!頭がおかしいのかなぁ?レコーディングが好きなんだと思う。物を作るという作業がもともと好きなので。10時間くらいで、ちょうどいいかんじ。」

Q.煮詰まったりしませんか?
A.「家に帰ってから何回も何回も聴くので、新鮮味がなくなると困る。演奏面ではナーバスにならないようにしてる。歌なんかうまく歌おうとするとダメだし。“恋をしようよ”のギターは要練習だなぁとか、できないことはできないと、冷静さを失わないことが大事。」

Q.いつ頃、作品として聴けるのでしょうか。
A.「具体的に、いつ頃リリースするというのが決まっていて音を録ったんではないので。普通はCD発売が先に決まってて、それに向けてレコーディングするんだろうけど、そうじゃなくて、1年中定期的に録音して、ある程度たまってくれば発表するかもしれないし。デモのつもりで録ったものがよければそのまま出すかもしれないし、仮歌で入れたのがよければそのまま使うかもしれないし。あんまり、気合を入れないのがいいんじゃないかな。実験的なこともしてみたいし、とにかくどんどん音を作っていきたいので、これからもどんどんやります。ホームページでデモバージョンを試聴できるとか、いいかもね。」



クールなコンちゃん

ベースも弾きます

一服中…


ということで、2日間にわたって行われた今回のレコーディング。スタジオで、思うままに歌いギターを弾きドラムを叩くその有り様はライブの時とはまた違う姿であり、とても印象的であった。まだすべてが完成したわけではなく、さらにベースを入れたり、歌入れをしたり、ミックスダウンをしたりと、これからもワタナベマモルの音作りは日々続くのである。



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