10月9日(日) 西荻窪 CLOP CLOP
出演:ひとりTOMOVSKY / ワタナベマモル


今日で第6回目の、ワタナベマモルPresents弾き語りライブ『地味な夜』。毎回、会場となっている西荻窪 CLOP CLOPというお店ですが、実はライブハウスではございません。週末だけライブを演っていますが、普段は飲み屋なのです。夜中もしくは朝まで飲めて、料理(特にオムライス)が美味いイカした店なのですが、はっきり言って狭いです。通常営業では30人も入れば超満員のこの店が、本日のライブでは60人余のお客さんで埋め尽くされました。

そんなすし詰め状態の中、TOMOVSKYが登場。「今日は『地味な夜』ってライブタイトルみたいだけど… これは絶対、裏返しの意味だからホントは地味じゃないと思うよ〜。マモル君は皮肉屋だからね〜。」 さっすが旧友、よくご存知でいらっしゃる! 今日は、ひとりTOMOVSKYということで、ギター1本の弾き語りから新録中のMDを駆使したバージョンなど、様々な趣向がほどこされておりました。相変わらずのストレートボイスと独特な曲調には、確固たる説得力があります。「そろそろベスト盤を出したい」と思ったそうで、12月にリリース予定で製作中のベストアルバムのジャケットを、客席に回して1人1人に見せてくれるという大サービスもありました。カステラ時代の懐かしの曲“文通時代”を演ったり、なんと、昨夜MD録音したというグレリチの“時速4Kmの旅”では、曲が始まる前にTOMOVSKY2号がしゃべっているのと掛け合いしたりで大爆笑でした。この“時速4Km〜”の演奏はマモル本人をも唸らせたようで、後ろのほうで聴きながら「いい曲だなぁ」と感心しておりました。あと、ギターのコードが本人バージョンとは違うところが気に入ったようで「今度演る時にパクッちゃおう!」と言っておりました。

休憩をはさんでワタナベマモルが登場。今日は新曲を3曲ご披露いたしました!新曲1曲目“レッツゴー西荻”は、地味な夜のテーマソング第2弾でございます。強気と弱気が共生した、独自の歌詞の世界が面白い。弾き語りライブでないと聴けない曲になりそうです。お馴染みの“恋をしようよ”も、バンドバージョンとは違うアレンジで、弾き語りならではの仕上がりになっており必聴です。そして新曲2曲目“君はブルースを信じるかい”。これは珠玉のメロディーです。琴線に触れまくります。歌詞は男の哀愁です。とにかく早く皆様に聴いて欲しい!今後、この曲が育っていくのが楽しみです。もはやオリジナルを上回る勢いのカバー曲“明日なき世界”や、リクエストの多い名曲“死ぬほどに生きてみる”は久々の選曲でした。新曲3曲目の“ゆるい世の中”は、尖がりまくったロックンロールナンバーです。♪占いなんかは詐欺師だぜババァ!と、シャウトした怒り顔が最高。

そのままの勢いでステージはアンコールへ。再び登場したTOMOVSKYとのセッション。マモルは当然のようにドラムセットに着席。それにしても、ドラムを叩いてる時の楽しそうな顔ったら!“今週週末〜”では交代してTOMOVSKYがドラムを叩いたのですが、2人ともドラマーじゃないのに、ものすごいリズムの塊でかっちょいい演奏でした。ライブハウスシーンを走り続けるこの2人が、いつまでも無邪気に遊んでいる姿を見るのは何ともいいもんです。それでいて音楽の中身はますます濃くなっているのですから、これからもまだまだ楽しくなりそうです。



【ワタナベマモル セットリスト】
1)オイラの部屋へおいでよ 2)レッツゴー西荻(新曲) 3)オンボロ列車 4)スキンシップは特効薬 5)恋をしようよ 6)ひじき 7)君はブルースを信じるかい(新曲) 8)動き出すNo Where Man 9)8月4日B級劇場 10)明日なき世界 11)メンドクセー 12)ゆるい世の中(新曲) 13)死ぬほどに生きてみる 14)ヒコーキもしくは青春時代

【アンコール】
1)いらない 2)うしろむきでOK! 3)お友達はお年寄り 4)ほめてよ 5)今週週末来週世紀末


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