2006.11.22 二子玉川 PINK NOISE

[ Vo. G. ワタナベマモル / G. 川田良 / B. 福島誠二 / Ds. 南剛志 ]

 10月某日、機材車で移動中にマモルの電話が鳴った。最初は相手が誰かわからない様子であったが、そのうち大笑いして 「おぅ、わかったよ。OK!」 と、ほんの短い会話でライブ出演を即決してしまった。電話の相手は川田良……泣く子も黙る、フールズのギターリストである。フールズは、ただのロックバンドではない。類い希なる音楽性と存在感と悪行の数々を持ち合わせた、最強のロックバンドだ。川田良みたいな不良はなかなかいない。不良が弾いてるエレキギターは、有無を言わさずカッコイイのである。その川田良に呼ばれてのマモルセッションバンド。ベースはフールズや後期グレリチのメンバーだった福島誠二、ドラムは急遽ピンチヒッターで参加となった南剛志である。

 いよいよ(無事に)迎えたライブ本番。4バンド中のトップバッターで出演のマモルセッションは、まずマモルが弾き語りで2曲唄った後、誠二と剛志を呼んで3人で1曲やって、その後に川田良を呼んで5曲演るはずであった。「オレは他のバンドでも弾くのにお前らのとこで何曲も弾いたらオレだけ働きすぎだろ」とか何とかさんざん文句を言ってたはずの川田良が、いきなり予定外の3曲目でステージに現れて「何だよ、結局出てきたじゃんよ」と爆笑してるマモルをよそに、知らん顔してセットアップ完了。誠二在籍時のグレリチの曲『いつだってうまくやれるさ』で4人のセッションが始まった瞬間、その音とリズムに圧倒された。誠二のぶっといベースがサウンドの底辺を支え、川田良のギターは健在どころか全くパワーが衰えていない。『メンドクセー』は、いつものDAViESの演奏とは違ったサウンドで、川田良のスライドギターはさすがの貫禄、デカイ音で気持ちいいことこの上ない。
そしてこの後のフールズ3曲が、何と言っても今日のハイライトである。川田良のイントロが始まったら、もうじっとしていられない。客がステージに上がって踊ってしまうのも無理はない。フールズの曲をマモルが歌うと一体どんな風になるのか非常に楽しみであったが、すぐにブッ飛んだ。伊藤耕もスゴイけど、ワタナベマモルの歌のリズムやビート感は、とにかく自由度が高い。それがフールズの曲で存分に証明された。そしてマモルと川田良の2人のギターソロ掛け合いは、まさにガチンコ勝負。後日「川田良の音に覚醒させられた」とマモルが言っていたが、ロックンロールが持つべきかっこよさを、この人達は正しく理解している。最後の『ゆるい世の中』ではマモルがギターをおろしてハンドマイクで歌い、ボーカリストとしてのワタナベマモルの存在感を再確認させられ圧巻であった。こうしてライブは本当にあっという間に終わってしまった。もっと聴いていたかった。またいつかやって欲しい。

 昔、フールズのライブに行くのはちょっと怖かった。ライブハウスは、もともとそういう場所だった。健全とは程遠い、挨拶なんかろくすっぽできない奴らが集まる悪い場所だった。でもそこには本物のロックがあった。今日のライブを見て、そういうことを思い出した。



マモル&誠二

どうなのよ、この人

【 SET LIST 】
1.ひとりで何ができるかな 2.ヒコーキもしくは青春時代 3.いつだってうまくやれるさ 4.メンドクセー 5.COME ON BOOGIE 6.いつだってそうさ 7.HIGHWAY SONG 8.ゆるい世の中

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