RichModel 社 ”Quickie-380”
2005年  8月 完成

400クラスの 串型変形機、小型ながら、高速でよく飛びました。飛ばして楽しい飛行機です。


 

<機体の製作> 



 キットの中身

 
肉抜きされた胴体の側板や胴枠


フィルムヒンジ、真ん中にスリットがある。

 


垂直尾翼の取り付け


ラダーサーボ、左のネジの下に支えを入れた

 


搭載した RCn 400/15/6

 


ホーンの加工
アルミパイプ(下)+アジャスタを
スーパーで固定


完成した前翼

 


完成した上翼

 

 

 


内面を補強したキャノピーとカウル

 


製作したバッテリーケース

 
 


<箱を開けて、ビックリ>

 ヨーロッパの雑誌で小型電動”Quickie" を発見、”RICHMODEL"中国のメーカー。 現時点では、日本にはほとんど紹介されていない。

 早速交渉、すんなりまとまり、8月お盆前に入荷。期待と不安の中で早速箱を開
 けてみるとビックリ、一つひとつの部品がポリ袋に丁寧に保護されている。

 胴体を取り出すとレーザーカットで切り出された胴体側板及び胴枠は可能な限り
 肉抜きされている。軽く上がりそう(とそのときは思った)。

 小さな薄い主翼??・・が2枚(失速し易そう)、胴体は太いが"Ouickie”独特の
 カーブした胴体後部がよく再現されている。

 ARFのキットで翼のデカール、ラインも全て張ってある。
 
 端等はアイロンの当てが不十分でフィルムが浮いているところがあり、再度アイ
 ロンを当て直す(この位はご愛敬)。
 フィルムは”オラカバ”のようである。可動翼のフィルムヒンジは入れてあるだけで
 接着されていない。しかし、このヒンジは優れもので

 PPを中心に両面に不織布がラミネートされており。更に真ん中にスリットが入って
 いるので瞬間接着剤が回りやすく且つ確実に接着する構造で、組み立ては容易で
 あった。
 (普通フィルムヒンジはPPの1枚板なのでいつも接着に苦労するため、テープヒン
  ジを多用している)

 製作説明書は、図解で簡単に記載してある。導体の製作〜Fore wing(前翼?)の
 製作〜Upper wing(上翼)〜翼の取り付け〜重心位置(前翼の後縁から40mm)
 の5つの図解のみ。
 現物とは少し違いがあり、機体製作の経験者向き(飛行の方が初心者向きでは
 無さそう)。

 

 

 

 

 

 

 

 

<胴体製作とモーター取り付け>

 垂直尾翼、ラダーを取り付ける。垂直尾翼は胴体にスリットが出来ているので、
 接着面のフィルムを剥がして30分スーパーで接着。

 ラダーはヒンジのおかげで簡単、確実に瞬間接着剤で取り付ついた。ラダー用
 サーボは胴体内の取り付け位置が加工されているが、2mmベニヤ+裏当てが
 あるが、支えが不十分なため安定感が無く、支えを別途取り付けている。




 リンケージはピアノ線1本で行うが、リンケージ用のパイプも加工されており、その
 まま通すだけ。ラダーホーンを取り付けて???・・・、ラダーホーンが入っていな
 い、他の入荷したキットも確認したがやはり入っていない。

 適当なラダーホーンを取り付け付属のアジャスタストッパーをラダーホーンに取り
 付けて調整を容易にした。・・・・販売用キットには、ラダーホーンを入れておきます。

 

 

<モーターの取り付け>

 メーカー推奨は、150〜200Wブラシレスモーターとなっている。チョイスしたモー
 ターは MEGA RCn 400/15/6 BS (Kv=1070)。

 アウターローターで前後にシャフトが出ているので3mmベニヤからバックプレート
 を切り出し、胴枠との間はプリント基板用スペーサ15mmを用いて取り付け。

 胴枠にはバックプレート取り付けように4ヶ所の3mm穴が開いていますので容易
 に取り付きます。

 キットの中には10mm角材が入っており、GWS等のギヤーBOXで10mm角材の
 先端に取り付けるタイプも使えるように胴枠にも10mm角の加工が施されている。


 後はモーターカウルを切り出し、取り付け。キャノピーは最後にしました。

 

<前翼(Fore wing)、エレベータだよネ>

 前翼には下反角がついているため、エルロンホーンを使って左右別々に加工され
 ているが、ホーンのサーボ側は一ヶ所から出ている。

 これを連結して同時に動かす方式。アジャスターは付属しているが連結には不十
 分と判断し、内径3mmのアルミパイプを7mmにカット、少し楕円にして2本のエル
 ロンホーンに入れ込みペンチで加締めた後、アジャスタの内径を楕円に加工して
 入れ、30分スーパーで加締めたアルミパイプとアジャスタをホーンのピアノ線に
 固定。

・・・・販売用キットには、内径3mmのアルミパイプを入れておきます。

 次にエレベータが左右同じ位置に来るようにエルロンホーンの角度とエレベータ
 の穴(既に加工されている)を調整して左右のエレベータを取り付ける。

 サーボの取り付けは翼上面の曲線に加工されたマウントが付属しているので、
 サーボ取り付けビスの受けの木材片をサーボに合うように接着しサーボを固定。

 サーボ側に付属のアジャスタストッパーを取り付けて調整出来るようにしている。

 製作説明書の図ではサーボホーンは上から出しているが、胴体の中での干渉を
 避けるため下から出している。 

 前脚はスパッツに2mmの穴を開け、付属するストッパーとタイヤを交互に入れて
 外側から2mmナットで固定。前翼への接着は翼側のフィルムを剥がすと共に、
 スパッツの接着面を #200位のぺーパーで表面を荒らした後接着している。

 

 

 

<上翼(Upper wing)は簡単、チト改造>

 
エルロンホーンは加工済み、エルロンを左右取り付ける。ホーンとエルロンの接
 着は30分スーパー、ヒンジは瞬間接着剤(しっかり接着している)

 サーボは翼中央から左右を駆動する。サーボの入る穴も開いているが使用した
 Graupner C-261サーボはリード線の出るところのカバーが厚いため、翼内に入
 るようにするためには翼スパーを相当に削ることになり強度の問題が懸念される
 ので、翼に対し斜めに取り付けるためのサーボマウントを製作し取り付け、付属の
 アジャスタストッパーはサーボ側にしている。

<翼の胴体への取り付け>

 各翼は2本の竹ピンと4mmナイロンボルトで胴体に取り付けるが、ナイロンボルト
 が入る穴は各翼に加工されているものの、フィルムで隠れているので、探してフィ
 ルムを剥がす。
 2本の竹ピンの位置は胴体側には開いているが翼側には開いていない。
 4mmナイロンボルトで胴体に翼を固定し胴体後端から等距離になるように位置決
 めした後胴体側から竹ピンの位置を決め接着。
 この時竹ピンと胴体の穴に対し緩いところがあったので、竹ピン接着後竹ピンに
 瞬間接着剤を流し、少し太らせている。

・・・・竹のピンは裂けたりして問題があるため、ホオの3mmのピンを販売用キット
   には入れておきます。

<キャノピー取り付け>

 
キャノピーは内面の白色の塗装がしてあり、ただ切り出すだけです。しかし薄い
 ので付属のタッピングビスでそのまま止めると割れてしまいます。

 補強のためにマイクログラスを瞬間接着剤で内面に貼り付けています。モーター
 カウルも同じように胴体と接触するところは全てマイクログラスで補強しています。
 市販されている瞬間接着剤の中には刷毛付のタイプがありますので重宝します。

 

<バッテリー搭載 及び 内部配線>

 
バッテリーを除き、スピードコントローラ(Advance 18-3P)、受信機(REX 5 Plus)、
 プロペラ(Aero 8.5 x 7)を搭載して重心を測定。

 ナント規定の前翼後端より後40mm ピッタリ。ウヮッ!!、クローズされた胴体の
 真ん中にバッテリーを搭載しなければならない。

 早速バッテリーケースを3mmバルサで製作、上部の切り欠きは胴体に入れる
 ときに邪魔になる部分を切ったもの (ついでに冷却効果もあるかナ)。

 バッテリーケースを入れ、スピコン・受信機・スイッチ類の配置はほとんど機首部
 分に集中。ラダー・エルロン・エレベータのサーボリード線は全て延長コードが必
 要となった。

 バッテリーは胴体の奥深くに入り、前に飛び出さないように発泡スチロールを
 マジックテープで固定している。

 モーターとスピコンの接続には、2mmコネクタを使用、電流(15A以下と予想)
 から、2mmコネクタで十分と判断。

 

 <完成はしたものの> ・・・心配、心配、心配・・・・・!!。

  1.5日で完成。バッテリー(Intellect 1200mAh 8cell)を搭載して、総重量 650g(メーカー値 480g)、翼面加重 54g/dm2
  (40 g/dm2)。

  
高翼面加重、薄翼、短いスパン。コロコロで失速し易そう、着陸は高速でないと無理??、しかしこの脚ではもんどり
  打って垂直尾翼を壊すことが目に浮かぶ、
ハァ〜 〜 〜

  ところで、エレベータはどっちがアップだ?、エレベータは前翼だから下げてアップのはず、上げてダウンだよナ。
  マァー走らせれば判るか!! (”飛ばせば判るか”と言えないところが弱い)。

パワーの確認

起動後の時間

電流

回転数

15 sec

12.2 A

8400 rpm

30 sec

10.8 A

8100 rpm

45 sec

10.8 A

8000 rpm

8.5 x 7 のプロペラを 8000 rpm 回して10Aチョット。100W位でパワー不足??。

  完成諸元
            ・全長:740mm、  翼幅:775mm
           ・全重量:650g (翼面加重:54g/dm2)
           ・モーター:MEGA RCn 400/15/6 BS アウターローター
           ・スピコン:JETI Advance 18-3P(ブレーキ無し、タイミング変更)
           ・受信機:JETI REX 5 Plus
           ・サーボ:Graupner C-261 x 3ヶ(JR NES-371と同じ -- 9gサーボ)
           ・プロペラ:Aero Naut 8.5 x 7
           ・プロペラアダプタ:MEGA 3.17mm用スピンナーナットアダプタ(イモねじ止め)
 



飛行の結果は ( 心配 
楽しみ 心配 楽しみ !!)


 
 覚悟を決めて、スタート

 


 
スンナリ 離陸


 
飛行は、高速トンボ

 


 
エルロンは敏感、ロール系は遊べる


 
お帰りなさい。ホッホッホッ
 

 <初飛行、初飛行、初飛行、初飛行>

  
8月の盆、炎天下、暑い、暑い、気持ちもアツい。
  各舵角は、エルロン:±5mm、エレベータ:アップ側 4mm、ダウン側 3mm(上下が逆になります)、ラダー 左右共 13mm。

  大きく深呼吸してクラブ員の興味津々で見守る中、覚悟を決めてスタート。

  草も無い滑走路をつんのめりもせず走っていく、ラダーは効いている。エレベータアップ、7〜8mでスンナリ離陸。
  エレベータの方向は合っていた。

  上空飛行で左右のコロコロ感は無い。しかしエルロンは敏感、復元力は無いのでエルロンでの修正舵が必要。エレベータは適量、
  オーバーパワーのようでアップの癖をトリムで修正。

  スピードはそれなりに速い。クラブ員の目には速いらしい。ロールは速いがまっすぐロールする(アップ、ダウンの舵を打つ余裕が
  無い)。

  ループ、真直ぐ上がってきれいにループする、エルロンやラダーを打つ必要が無いくらい。

  飛行中のスタイルはトンボが高速で飛行している感じ、なんとも異様。

  上空でスピードを落とし失速の状況を見るが、グライダーのような滑空は出来ないもののスポーツ機と同じ感覚。
  無理に高速で着陸させる必要は無さそう。

  早速着陸、スピードをそれなりに落としても失速する様子も無く、ちょっと速いスポーツの感覚ですんなり着陸する。
  ただし、前脚の形状からつんのめり易い、2回の飛行で無事着陸して地上に降りてからでもつんのめった(下手ッピ)。

  飛行結果は、最初の心配もどこえやら、中級者以上の方には飛ばしやすい変形機。大きさも手ごろで組んだまま車に格納できる。
  この機体はデモ用としてクラブの大会等の目玉として飛行させることにしよう(壊したくないものネ)。

 

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