(財)福来心理学研究所の沿革など

 伝説、伝承、民話、俗信には現代科学でも分からない謎がたくさんあります。UFO、スプーン曲げ、テレパシー・透視・遠隔知覚などのESP(超感覚的知覚)、幽霊写真、念力、気功、心霊治療などは最近の話題です。
 これらの事実を頭から否定したり、逆に無闇に怖がってその身に災いを招くようなことをやめ、事実は事実、迷信は迷信として科学的・批判的な立場から研究しあう研究所が仙台市の中の青葉区台原にあり、それが福来心理学研究所です。
 福来心理学研究所はもともと1960年に福来友吉博士(1889-1952)の変態心理学(異常心理学)と念写に関する研究の世界的業績を記念して、創立されました。
 福来博士は、現在で言う超心理現象と神秘世界の真実を実証しようとして生涯をその研究にささげた人です。多くの超心理現象あるいは心霊現象のうちで福来博士によってひとまずその真実性がみとめられた念写(ネングラフ)は実験結果が客観的に観察され、原板が永く保存される点において研究上もっとも明確な現象です。しかしなお福来博士が残した多くの問題があり、進歩した現代科学の粋をあつめて念写の機作を究明しなければならない。研究所はこういう見地から設立されました。
 博士は旧制二高の卒業生で、土井晩翠翁や志賀 潔博士(文化勲章受賞者)と互に晩年まで親交がありました。東京大学助教授、高野山大学教授を歴任、日本における超心理学の開拓者として苦難の道を歩まれました。先生の異常心理学の業績は昭和42年の日本医学催眼心理学会(仙台会場)で報告され、その功績が公認されました。また月の裏の念写の実験は、5年前に出た「リーダーズタイジェスト世界不思議史事典」に紹介され、社会的・国際的にも広く認められることになりました。
 
沿 革
 
昭和 3年1月14 日 財団法人大日本心霊研究所創立
昭和16年 5 月16 日 財団法人敬神崇祖協会と改称
昭和21年 9 月30 日 財団法人むすび協会と改称
昭和35年 6月 9日 財団法人福来心理学研究所落成
平成13年(2001年)1月28日 財団法人福来心理学研究所移転・開所式

   
  
  
   
 昭和35年 6月 9日当時
     


昭和35年、福来心理学研究所落成式の時の記念スナップ

 初代理事長故白川博士は落成に至る経過を次のように記しております。

 『…福来家の墓参の帰途、山門を出ると左側に百坪ほどの畑が目にとまった。早速菩提寺の称念寺住職に面会、懇願するところとなった。住職は「~福来先生のためならば」ということで、貸与されることになった。さらに会員の新進気鋭の建築家、佐藤栄氏が設計奉仕を申し出られ、きわめてユニークな現在の建物が完成したのである。時に昭和35年、ここに福来心理学研究所が名実ともに発足したのである。なお、この研究所のユニークな建物の模型は、建築展示会で入賞したというエピソードも書きそえておこう。』(白川勇紀「心霊と神秘世界・解説」心交社より)
 
 
 

 平成13年(2001年)1月28日移転
 

(現住所)
〒981−0911
 仙台市青葉区台原6丁目9−16
コンフォール台原103号
 (tel. 022・234・1517)

 

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