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研究資料などの提供
オンライン資料のほかは実費負担をおねがいします
インデクス
『神学政治論』ラテン語テクストデータ*
Tractatus Theologico Politicus
送料込500円
スピノザの原典テクストもそのほとんどが、各国のウェブサイトでオンラインデータとして入手できるようになりつつあります(オンライン資料へのリンク)。しかしTractatus Theologico Politicus(『神学政治論』)は、その分量とヘブライ語の再現の問題などのためか、いまのところテクストデータの公開がみられません(四折判初版の画像データは、群馬大学とカーネギー・メロン大学が、同第四版の画像データはフランス国立図書館が公開しています)。
一方国内では、明治大学の桜井直文氏らのグループの手により、ゲープハルトの校訂にもとづくテクストデータが配付できる状態にあり、スピノザ協会事務局が窓口となり、手数料を負担していただいたうえでお分けしています。配布にあたっては、およそ以下の条件にたいして、「同意書」を提出していただく必要があります (詳細は事務局にご照会ください)。
- 基礎とした校訂は、SPINOZA OPERA, Im Auftrag der Heiderberger Akademie der Wissenschaften herausgegeben von Carl Gebhardt, Bd.III, Carl Winter, 1925. 本文はゲープハルト版巻末の訂正を反映するが、編者による Textgestaltungなどは含まない。
- ヘブライ字母は、"LaserHebrew"; "Jerusalem" などの一般的キー配列に合わせ、ローマ字母に転記。終字形など細部は略した。ラテン語とおなじ左から右方向に反転した文字列をもちいることとなるが、ラテン語部分とおなじく検索ができる。
- テクストデータは、(a)リッチテクストファイル (.rtf)、(b)テクストファイル (.txt) の2形態で配付可能。(a)は、ゲープハルト版のページ区切り、書体、イタリックなどの文字属性、サイズを再現。Microsoft Wordなど、多くのワープロソフトで読むことができる。(b)は、たんにテクストのみ再現し、ページ区切り、書体、文字属性は再現しない。ただし、各行頭に、ページ数/行数を付す。すべてのテクスト検索アプリケーション、ワープロ、エディターで読むことができる。
- 配付にあたっては、営利目的にはけっして用いないこと、誤入力を発見したときにはすみやかにスピノザ協会事務局に報告することなどにかんする同意を条件とし、所定の「同意書」に署名をもとめる。
以上の制約を設けたうえで、会員以外にも手数料をご負担いただいたうえで提供します。当面は校訂の精度をあげるため、管理可能な配布にかぎったうえで、校訂をつづけます。
* テクストデータ (e-text) とは、コンピュータで読んだり処理したりできる電子化された文書データです。テクストデータ化された文書を使えば、通常のワープロやエディターを使って語彙検索ができ、テクストの一部をコピーしたり比較したりすることも容易にできます。
著作/制作・スピノザ協会事務局 提供・学樹書院