フォネティック・コード


 音声による無線通信は、1905年、アメリカのフェッセンデンによって行なわれたのが最初です。 けれども当時は、音声が明瞭には伝わりにくく、音声による無線通信用に、フォネティック・コード (通話表)が考案されました。
 和文にも通話表がありますが、これは戦前に決められたものです。

フォネティック・コード (アルファベット) 数字は、英語そのままです。
文字 使用する語
A ALFAアルファ
B BRAVOブラボー
C CHARLIEチャーリー
D DELTAデルタ
E ECHOエコー
F FOXTROTフォクストロット
G GOLFゴルフ
H HOTELホテル
I INDIAインディア
J JULIETTジュリエット
K KILOキロ
L LIMAリマ
M MIKEマイク
文字 使用する語
N NOVEMBERノベンバー
O OSCARオスカー
P PAPAパパ
Q QUEBECケベック
R ROMEOロメオ
S SIERRAシエラ
T TANGOタンゴ
U UNIFORMユニフォーム
V VICTORビクター
W WHISKEYウィスキー
X X-RAYエックスレイ
Y YANKEEヤンキー
Z ZULUズル


和文通話表
文字 使用する語
朝日のア
いろはのイ
上野のウ
英語のエ
大阪のオ
為替のカ
切手のキ
クラブのク
景色のケ
子供のコ
桜のサ
新聞のシ
すずめのス
世界のセ
そろばんのソ
文字 使用する語
煙草のタ
千鳥のチ
鶴亀のツ
手紙のテ
東京のト
名古屋のナ
日本のニ
沼津のヌ
ねずみのネ
野原のノ
はがきのハ
飛行機のヒ
富士山のフ
平和のヘ
保険のホ
文字 使用する語
マッチのマ
三笠のミ
無線のム
明治のメ
もみじのモ
大和のヤ
弓矢のユ
吉野のヨ
ラジオのラ
りんごのリ
るすいのル
れんげのレ
ローマのロ
わらびのワ
井戸のヰ
文字 使用する語
カギのあるヱ
尾張のヲ
おしまいのン
濁点
半濁点
数字のひと
数字のに
数字のさん
数字のよん
数字のご
数字のろく
数字のなな
数字のはち
数字のきゅう
数字のまる


 現在の無線通信は非常に明瞭になったため、フォネティック・コードを使う必要はありませんが、 飛行機の航空管制では使われることがあります。
 日常生活でも電話などで話をするとき、"B"、"D"、"E"、"T" や "M"、"N" など 聞き間違えやすいものには効果があります。
   ( Phonetic : 表音 )


--- フォネティック・コード ---
2003.3.13 作成



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