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原水爆禁止2016年世界大会の成功を
非核政府の会が「アピール」発表
非核の政府を求める会 (2016.7月)

     【アピール】原水爆禁止2016年世界大会の成功を
  ヒロシマ・ナガサキの惨禍から71年目の夏、原水爆禁止2016年世界大会が、「核兵器のない平和で公正な世界を」をスローガンに、被爆地の広島・長崎両市でまもなく幕を開けます。今年の世界大会は、「核兵器は非人道的であるがゆえに禁止・廃棄すべき」との主張が国際政治の本流となり、この流れを加速させ核保有国を包囲する「ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名」がスタートしたもとで開かれます。また、国内的には、先の参院選で主権者国民の力で政治を変える@ャれが威力を発揮し、非核・平和の国民運動への注目と期待が新たな高まりをみせるもとで開催されます。今年の世界大会を、核兵器も戦争もない世界実現への新たな跳躍の場としようではありませんか。

 核兵器全面禁止条約の交渉開始を求める声は、今日、世界の大勢となっています。昨年の国連総会決議にもとづいて今春二度にわたりジュネーブで「オープンエンド作業部会」が開かれました。核兵器廃絶のための「具体的な法的措置」をめぐって正面から論議するのは、国連として初めてで、画期的です。昨年暮れの第70回国連総会では、核兵器の非人道性、不道徳性がかつてなく鋭く糾弾され、新たに提起された、核兵器禁止・廃棄を人間の倫理的義務だと訴える決議が広く支持を集めて注目されました。今日、世界のごく一握りの核保有国さえその気になれば、核兵器禁止条約の交渉開始は今すぐにも実現可能です。

 問題なのは核保有国の態度です。最近も、オバマ米大統領が広島原爆碑の前で演説して注目されたものの、自らの決断で核兵器廃絶へ最も影響力を発揮しうる米国大統領でありながら、核兵器廃絶につながる政策提言は皆無でした。オバマ氏の広島訪問に先立つG7外相会合「広島宣言」も、被爆地から「宣言」を発信するというのに「核兵器の非人道性」の文言を盛り込まず、「国際社会の安定」「安全保障環境」を理由に「核兵器禁止条約の交渉開始」を後景に追いやるものでした。この「理由」は、核保有国がこぞって先の「作業部会」をボイコットした立場と同じです。核保有国の抵抗・妨害を打破する世論喚起は急務です。

 核兵器をめぐる日本政府の姿勢は重大です。安倍政権は4月1日、憲法9条は核兵器の保有・使用を禁止しない≠ニする閣議決定を行いました。この決定は、日本国憲法の精神を乱暴に蹂躙するものであり、到底許されません。この間、在日米軍基地に核支援態勢を温存している重大事実が明らかになりましたが、これに対し日本政府から国民に一片の説明もないことは、日米核密約の危険性を浮き彫りにするものです。国連「作業部会」の討議でも、日本政府は核保有国の代理人役を買って出る有様です。日本政府に「核の傘」依存をやめさせ、被爆国にふさわしい役割を果たさせてゆくことは、ますます重要です。

 3月29日、憲法違反の「戦争法」が施行となりました。南スーダンPKOの「駆け付け警護」「安全確保業務」等で、自衛隊員が「殺し・殺される」ことになりかねない危険が生まれています。日本政府の「核抑止力」依存政策も、米国とともに「海外で戦争する国」づくりをねらう戦争法推進政治と軌を一にしているところに、特段の危険性があります。先の参院選では、戦争法廃止・立憲主義回復、個人の尊厳を守る政治の実現を求めて市民が行動を起こし、市民と野党の共同の力が力強く示されました。いまこそ、「戦争法は廃止」「憲法9条改悪許すな」「安倍政権退陣」の声をさらに大きく巻き起こそうではありませんか。

 福島第一原発事故から5年余、被災者は依然として8万9000人余が避難生活を余儀なくされるなど困難な状況に置かれているにもかかわらず、安倍政権は被災者支援を打ち切る動きを強めています。国土狭小・人口過密・地震多発に加え火山活動の活発な日本で、国民の生命と財産を守る展望は「原発ゼロ」なしにはありえません。いまこそ安倍政権に、原発再稼働の断念、原発ゼロ、エネルギー政策転換の政治決断を強く求めようではありませんか。

 いま、被爆の実相を発信し続けてきた被爆者が提唱した「ヒバクシャ国際署名」がスタートし、内外で大きな反響を呼んでいます。「核兵器と人類は共存できない」「私たちが生きているうちに核兵器廃絶を」との被爆者の悲願をこめた署名です。次回の核不拡散条約(NPT)再検討会議の開かれる2020年までに世界数億人の署名を展望し、この世論の力で核保有国に核兵器廃絶の決断を迫ります。日本の非核・平和運動が果たすべき役割は、ますます重要です。国際署名を全国から大きく積み上げ、「原爆と人間」展を旺盛に開き、核兵器禁止条約を求める流れをさらに強く大きく推し進めようではありませんか。核兵器廃絶と非核の日本を求めるわが会とともに、原水爆禁止2016年世界大会を成功させ、核兵器のない平和で公正な世界の実現に向けて、ともに意気高く前進しましょう。
2016年7月  非核の政府を求める会常任世話人会