交通費等

被害者本人

転院・退院・通院に必要な費用は、原則として実費

原則 … 公共交通機関の運賃が認められます。 (公共交通機関=電車やバス)
        
 自家用車を利用した場合 … 実費相当額 (自賠責では 1キロあたり15円で計算します)
                    
判例 1
神戸地裁判 平成7.8.2 (交民28巻4号1124頁)
通院に要した駐車場代を認めた。
判例 2
東京地判 平成7.8.29 (交民28巻4号1182頁)
ガソリン代、高速道路料金、駐車場料金を認めた。
判例 3
東京地裁 平成15年8月28日判決 (自動車保険ジャーナル・第1525号)
21歳女子会社員が1級3号を残した事案につき、自動車購入費等 250万円を認めた。
被害者は外出につき介助を要する状態であり、通院等遠方への外出のために公共交通機関を利用することは困難で、少なくともタクシー又は自家用車の利用が必要である。
被害者の父はは、被害者の送迎のためにに普通自動車免許を取得して、自動車を購入し、これらの免許取得費用、自動車購入費用の約325万円のうち、本件事故と相当因果関係を有する損害として250万円を認めた。

タクシー代 … 必要性があるときだけ認められます (領収証が必要です)
  どんな時に認められますか?
  ・ 事故直後のいわゆる急性期
  ・ 負傷部位が歩行困難を伴うもの
      足、膝、関節のj怪我 … 歩行が困難
      頭蓋骨骨折、脳挫傷等…歩行することが症状の悪化を伴う
  ・ 公衆の眼にふれることが被害者にとって著しい精神的苦痛となるような症状のとき
      外貌に異常があるとき
      手当てのための装具等の装着が人目をひくとき
  ・ 他に代替交通機関がないとき
  ・ 時間の活用ができる
     公共交通機関はあるが、運行が一日数本というような場合
     タクシーを利用すれば通院後の出勤が可能な場合
  ・ 被害者の年齢や症状からみて、公共交通機関の利用は不可能ではないが、通院が著しく困難と考えられるとき     

×歩いていける場合、自転車で行った場合 … 交通費は認められません。

将来の交通費
判例 
横浜地裁 平成2年7月11日判決 (交民集23巻4号849頁)
3級後遺症(頸椎後縦靱帯骨化症による頸髄症及びこれに基づく四肢不全麻痺、知覚障害等)を負った44歳男子が、将来も投薬治療が必要だとされて、余命年数分の将来の治療費と通院交通費が認められた。


付添人
被害者の付き添いのために近親者が支出した、交通費、宿泊費も損害と認められることがありますが、非常に厳格に判断されます。
  どんな時に認められますか?
  ・ 被害者の症状が重篤である
  ・ 被害者のもとへ行くまでの距離が離れていること
  ・ 被害者が年少であること
判例  1
神戸地裁 平成8年12月12日判決 (交民集29巻6号1794頁)
留学生の事故で、韓国から父親が看護のため20回往復した渡航費用のうち、受傷の内容、程度等から6回の往復が相当なものとして損害を認めた。

判例 2

東京地裁 平成10年1月30日判決 (交民集31巻1号148頁)
自宅のある東京から群馬まで高速道路を使用して被害者の見舞いに行った両親の交通費を、期間などを勘案し、120回の見舞いのうち40日間を相当とし、要した費用24万円余を損害とした事例。


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