PTSD (Post-traumatic Stress Disorder) について

PTSD ってなに

PTSDとは日本語で「心的外傷後ストレス障害」と訳されている、
「命が危険にさらされるような体験をした人が、その時に受けた強い衝撃の
影響で起きる精神的な後遺症」のことです。

福岡高裁平成16.2.26判決によるPTSDの説明は以下のとおりです

PTSDは米国のベトナム戦争の経験をもとに展開されてきた疾病概念であり、
我が国におけるPTSD研究の歴史は浅く、これに注目が集まったのは、
阪神・淡路大震災以降のごく最近のことであるように、その概念自体が未成熟であり、
また、同基準の定める要件は主観的なものが多い。

判例は?

ターニング・ポイント判決とされる東京地裁平成14.7.17判決には次のように判示されています。

PTSDか否かは
@自分又は他人が死ぬ又は重傷を負うような外傷的な出来事を体験したこと、
A外傷的な出来事が継続的に再体験されていること、(フラッシュバック)
B外傷と関連した刺激を持続的に回避すること、
C持続的な覚醒亢進症状があること
という要件を厳格に適用していく必要がある。

この判決は「PTSD診断基準を厳密・厳格に判断適用せよ」というものであり、
混迷していたPTSD交通事故事案がPTSD否定の流れとなった「ターニング・ポイント判決」と言われています。

参考までに、現在までに当事務所が把握しているPTSD民事判決は
肯定判決が21件、否定判決が65件、と否定判決が多くを占めています。

また、主治医の診断書だけでPTSDが認められるものではないようです。

基準は?

PTSDの診断基準にはDSM−Wの他に世界保健機構(WHO)が平成2年に採択したICD−10があります。
外傷体験の要件について、DSM−Wの方が緩和されているといわれていますが、
DSM−WもICD−10も分かりにくい表現で多義的である上、いずれも医学的診断基準であって、
損害賠償基準ではなく、PTSDと診断されたからといって、後遺障害等級7級
あるいは9級などの評価が直接導き出されるわけではないようです。


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