長崎先生講義録
ケーススタディ(3)
2001.7/1

 「良い子」とは何か。これは極めて抽象的な言葉である。講義では「思いやりのある子」「言うことを聞く子」「伸び伸びしている子」「素直な子」「わがままを言わない子」などといった意見が出た。

 ポイントは「誰にとって良い子か」ということ。「言うことを聞く」「素直」これは親や教師にとって都合がよい、ということである。わがままを言わないのは面従腹背で仮面をかぶっているだけかもしれない。

 会議中、心の中では反対だと思っていても、黙って従うこともある。そう思わせる会議はよくあること。つまり問題のある人に問題があるとは限らない、ということである。社会の側に問題があることもある。

 ADHDについて。ADHDも最近よく聞かれるようになった言葉である。ADHDの子どもは、三角柱を絵で表すと左図のようになることはわかる。だが、では「描いてごらん」というと右図のような絵を描くという。また「話」という字のヘンとつくりが逆になった字を書いたりもする、という。LD、ADHDの子にとってはみんな一緒にと小学校、中学校、高校と進んでいくのはとてもつらいことである。逆にその子たちの活躍できる場所を準備することが大切ではないか。

 さて事例は「生活習慣が身に付いていない女児」について。インシデント法で事例検討を行う。(詳細はオフレコとする)
 自分のバックボーンがあるので質問する内容は固まってくる。だがそれは人によって異なる。他人は同じように感じないんだ、ということがわかる。

 ある国では、2km離れた水くみ場まで1時間かけて水をくみに行くのは女性の仕事とされていた。それはあまりにも大変だと、海外協力隊が村の近くに井戸を掘ろうとしたところ、女性達から総スカンを食らったそうである。村の長老やお偉方の目から逃れておしゃべりをする時間を奪われることになるからである。

 8月の長崎先生の講義は納涼会とします。会場はNORI。8月5日(日)6時30分〜です。

 (文責:菊田)