心理学入門
(2)印象を180度変える方法〜つづき
<結果>

 Aのプリントを読んだ学生は、その教師を、思慮深くて打ち解けた感じで、社交的で、ユーモアがあり、人気もある、親切な人だと評価しました。しかし、Bのプリントを読んだ学生は、その教師に対して、Aを読んだ学生ほど好意的な評価をしていませんでした。

 こうした評価の違いは、配布したプリントの内容によって生じたのでした。AとBの内容をよく読んでみると、異なるのは「温かくて」(A)と「冷たくて」(B)の箇所のみです。たった一つの言葉だけでこんなに印象が違ってきたのです。
 「温かい」と「冷たい」という記述によって作られた印象の違いは、その後に行われた新しい教師とのクラス討論にも影響を及ぼしています。

 「温かい」という記述を読んだグループでは、56%の学生はクラス討論に参加したのに対し、「冷たい」の記述を読んだグループでは、32%の学生がクラス討論に参加したに過ぎませんでした。

 こうした学生の行動の違いは、やはり「温かい」という言葉と「冷たい」という言葉による教師に対する印象に違いに原因があったのです。

(3)印象を支配するもの
 人を紹介するときに気をつけなければならないことがもう一つあります。それは同じ言葉を使って紹介しても、それを聞いた相手の人が紹介された人に違った印象を持つことがあるということです。

 たとえばある人を、次のような言葉で紹介したとします。ここではわかりやすくするために、形容詞のリストを順に並べてみます。



 a 知的な−勤勉な−衝動的な−批判力のある−強情な−嫉妬深い


 b 嫉妬深い−強情な−批判力のある−衝動的な−勤勉な−知的な

 

印象はどう違いますか?

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